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古典文学や文語体の文章をいい加減に口語訳・脚色したモノをちまちま載せています。
※「おしながき」が作品のインデックスになっておりますので、御参照ください。
記事一覧
水口に
水口に むかしむかし、あるところに不義理をしてしまった男がいたそうな。 初めの一夜こそ通ってきた男であったが、どうしたことか次の夜も、そのまた次の夜も通って来なかった。本来ならば初めの三夜は毎晩通…
公開 : 2023/08/28 06:06
行く蛍
行く蛍 むかしむかし、あるところに箱入りの令嬢がいたそうな。 ある男に密かに想いを寄せていたが、さてどう想いを告げたらいいのかもわからない。身近な人に打ち明けることも出来ず、悶々と悩み続けた末にと…
公開 : 2023/08/28 06:05
源の至
源の至 むかしむかし、あるところに密かに内親王の葬列を見送る男がいたそうな。 淳和帝…西院の帝と呼ばれた方のご息女に、崇子内親王様と仰る方がいらっしゃったがこの方がお亡なりになられた。御葬儀の夜。隣…
公開 : 2023/08/28 06:04
あふごかたみ
あふごかたみ むかしむかし、あるところに妻に去られた男がいたそうな。 気の多い女だった妻が出ていってしまった。それでも妻を諦められない夫は、 「どうして出ていっちまったんだ…絶対に離れないとあんなに…
公開 : 2023/08/28 06:03
いでて来し
いでて来し むかしむかし、あるところに気が多い女と知りつつ通う男がいたそうな。 自分以外の男の気配を感じるものの、「もうこれっきりにしよう」とは踏み切れない…『とても魅力的な』女であった。そんなわけ…
公開 : 2023/08/28 06:01
下紐解くな
下紐解くな むかしむかし、あるところに気の多い女と関係を持った男がいたそうな。 逢瀬を終えた別れの朝、男は油断ならないと思ったのだろう。着物を身につけながら、 「…他の男に言い寄られても、くれぐれも…
公開 : 2023/08/28 06:00
秋の野に
秋の野に むかしむかし、あるところに、振り回される男がいたそうな。 思わせぶりな態度を取る癖に、それならばと逢瀬に誘うと何かと理由を付けて断りの文を寄越す女がいた。つれなさに焦れた男は、 「秋の野…
公開 : 2023/08/28 00:03
あづさ弓
あづさ弓 むかしむかし、あるところに、離れ離れに暮らす夫婦がいたそうな。 夫婦は片田舎で仲睦まじく暮らしていたが、あるとき夫に、さる人から宮仕えしないかと声がかかった。前々から目を掛けてくれていた…
公開 : 2023/08/28 00:02 / 更新 : 2023/08/28 23:35
筒井つの
筒井つの むかしむかし、とある片田舎に幼なじみがいたそうな。 お隣さん同士、その男の子と女の子はとても仲が良く、小さい頃はよく井戸端で遊んでいたそうな。ところがそれぞれ年頃になると妙に気恥しく、話…
公開 : 2023/08/28 00:01 / 更新 : 2023/08/29 01:12
目離るとも
目離るとも むかしむかし、あるところにとても仲のいい友達を持つ男がいたそうな。 互いにニコイチと認め合う親友だったが、あるとき友達は他所の国へ行くと言い都を出ていってしまった。色々あって居づらくな…
公開 : 2023/08/28 00:00 / 更新 : 2023/08/28 20:18
小島のはまびさし
小島のはまびさし むかしむかし、ふらふら彷徨ううちに陸奥に流れ着き、暮らしていた男がいたそうな。 都にいる想い人へ、遠ざかる小島を船上から眺めて、 「波間に遠く見える粗末な家々の庇など眺めながら、…
公開 : 2023/08/27 18:29
おきのゐて都島
おきのゐて都島 むかしむかし、陸奥に暮らす男と女がいたそうな。 あるとき男が「…やっぱり都へ帰るよ」と言い出した。二人は労りあい慈しみあい、仲良く暮らして来たというのに。 (もうこれ以上、この人の心…
公開 : 2023/08/27 18:28
しのぶ山
しのぶ山 むかしむかし、 よせばいいのに悪い癖が出た男がいたそうな。 とある鄙の家へ男は密かに通うようになった。それも相手は夫のある身である。というのも夫の方はつまらない身分の小者であったが、妻の方…
公開 : 2023/08/27 18:27
姉歯の松
姉歯の松 むかしむかし、あるところに宛もなく陸奥を放浪する男がいたそうな。 田舎女には都の男はさぞかし眩い高嶺の花に見えたのだろう。 「なまじ恋い侘びて死なないのは蚕くらいのモンよ。繭になったらネ…
公開 : 2023/08/27 18:26
武蔵鐙
武蔵鐙 むかしむかし、京の女へ手紙を寄越した男がいたそうな。 みよし野の里で妻を得た男から、京の女の許へ、「貴方のお耳に入れるのは気が引けますが、かと言って黙っているのも心苦しく…」と近況を綴った手…
公開 : 2023/08/27 18:24 / 更新 : 2023/09/06 06:34
武蔵野
むかしむかし、東国でもやらかした男がいたそうな。 娘の父親と折り合いが悪かったのか、周囲の好奇と詮索の目に堪えかねたのか。男は懇ろになった娘を連れて逃げ出した。当然、娘の家では「男が娘を連れ去った、…
公開 : 2023/08/27 18:23 / 更新 : 2023/09/06 06:34
たのむの雁
たのむの雁 むかしむかし、あるところに悪癖の止まない男がいたそうな。 あっちへこっちへ寄り道に回り道を重ねて、男は武蔵の国まで辿り着いた。武蔵は入間の郡、みよし野の里に旅装を解いた男は、ついでに帯…
公開 : 2023/08/27 18:22 / 更新 : 2023/08/27 20:08
東下り
東下り むかしむかし、あるところに右往左往しつつ旅を続ける男がいたそうな。 「ここに私の居場所はない。」 京での暮らしに見切りをつけた男は、一人二人友を連れて居場所を求めて東国を目指し旅を続けてい…
公開 : 2023/08/27 18:21
空ゆく月
空ゆく月 むかしむかし、あるところに旅の空から文を送る男がいたそうな。 男が東国へ旅を続けている頃。 「今は雲居の月であっても、欠けて満ちれば晴れて望月に巡り会うだろう。遠く遠く離れていても、また…
公開 : 2023/08/27 18:20
浅間の嶽
浅間の嶽 むかしむかし、あるところに、新天地を求めて旅立った男がいたそうな。 どうやら都人の好奇の眼差しに嫌気がさしたらしい。男は東国に新天地を求めて、友達を幾人か連れて旅に出た。一行は信濃国に至…
公開 : 2023/08/27 18:19
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