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古典文学や文語体の文章をいい加減に口語訳・脚色したモノをちまちま載せています。
※「おしながき」が作品のインデックスになっておりますので、御参照ください。
記事一覧
白露は
白露は むかしむかし、あるところに厄介な拗ね方をする男がいたそうな。 あまりに女が冷たいので、「こうなったらもう死にます」と脅すような文を送ったところ、 「白露ほどの取るに足らぬ命など、消したけれ…
公開 : 2023/08/28 13:41
われから身をも
われから身をも むかしむかし、あるところに人には言えない恋に思い悩む男がいたそうな。 男がどれほど恋い恋いても、女は応えてくれない。あまりの辛さに、 「あまりにも辛くて身も心もバラバラに砕けてしま…
公開 : 2023/08/28 13:40
露の宿
露の宿 むかしむかし、あるところに眠れない男がいたそうな。 床に入ってはあの人を想い寝付けず、起き出して夜空を眺めてもあの人が思い出され…男の瞳からほろりと一つ涙をこぼれた。 「私の袖は草の茂る草庵…
公開 : 2023/08/28 13:39
夢路の露
夢路の露 むかしむかし、あるところに夢でいいから逢いたいと願う男がいたそうな。 一度は想いあった仲なのに、男に背を向けて取り合わない女へ 「行くあてもわからぬ夢の通路さえ、あなたに逢えるのでは…と頼…
公開 : 2023/08/28 13:38
かざりちまき
かざりちまき むかしむかし、あるところに飾りちまきを頂いた男がいたそうな。 親しい友達から恒例の飾りちまきが届いたので、 「姿が見えないと思ったら、菖蒲を採りに沼をうろうろしていたのかい?私はひと…
公開 : 2023/08/28 13:37
あだくらべ
あだくらべ むかしむかし、あるところに恨み言を言い合う男女がいたそうな。 「あなたの心変わりにはもうウンザリです」と言って寄越した女へ、それはこっちの台詞だとばかりに男は 「卵を十個ずつ十段…百個重…
公開 : 2023/08/28 13:36
うら若み
うら若み むかしむかし、あるところに年頃の妹を持つ男がいたそうな。 「お久しぶりです、お兄様。」 子どもだとばかり思っていたが、久しぶりに顔を合わせた妹君は随分大人びた娘姿に育っていた。髪上げが済…
公開 : 2023/08/28 13:35
今ぞ知る
今ぞ知る むかしむかし、あるところに待ちぼうけする男がいたそうな。 送別の宴を催したが、肝心の主役がどういう訳か来ない。待って、待って、待ちわびて、結局夜半を過ぎた頃。 「……。」 宴に出すつもりだ…
公開 : 2023/08/28 13:34
しづのをだまき
しづのをだまき むかしむかし、あるところに未練ごころを詠み送る男がいたそうな。 以前言い寄ったことがある女へ、何年かぶりに「時を巻き戻して、お互いあの頃の気持ちで一度会いませんか。」と歌を送ったが…
公開 : 2023/08/28 13:33
われさへもなく
われさへもなく むかしむかし、あるところに友人を見送るひとがいたそうな。 ある人が地方へ任官されるというので、それならば君の門出を祝おうじゃないか。と男は自宅に招いて酒宴を催した。遠慮するような間…
公開 : 2023/08/28 13:32
しでの田長
しでの田長 むかしむかし、あるところに貴人に仕える女がいたそうな。 桓武帝のご子息、賀陽の親王と仰る方があるとき身の回りの世話をする下女を所望された。その時お召しになったのがその女である。畏れ多い…
公開 : 2023/08/28 13:31
緑衫の上の衣
緑衫の上の衣 むかしむかし、あるところに姉妹がいたそうな。 ひとりは貧しく低い身分の男を、もうひとりは裕福な身分の高い男を夫に持った。ある年の年の暮れのこと。身分の低い夫を持つ女が、夫のために束帯…
公開 : 2023/08/28 13:30
いでてなば
いでてなば むかしむかし、あるところに使用人の小娘に想いを寄せる若い男がいたそうな。 その女は身分に似合わぬ華やかな顔立ちであった 。それゆえ「息子がおかしな気を起こすのでは…」と過保護な主人夫婦は…
公開 : 2023/08/28 07:28
よしや草葉よ
よしや草葉よ むかしむかし、あるところに恨みを買った男がいたそうな。 宮中にて、とある御達の局の前を通ったときのことである。いったい何の恨みがあるのか、 「ふーん…ま、いいでしょう。在原の原にどれだ…
公開 : 2023/08/28 07:26 / 更新 : 2023/08/28 07:27
玉すだれ
玉すだれ むかしむかし、あるところに女の心を確かめたくなった男がいたそうな。 とある事情で女との仲は途絶えたままであったが、男は今でも女のことを想い続けていた。女もきっと同じ心だろうに、男と密かに…
公開 : 2023/08/28 06:40
天雲の
天雲の むかしむかし、職場の同僚に元カノがいる男がいたそうな。 高貴な女性の元へ宮仕えしている御達…つまり女主人の近くに侍る女房のもとへ通っていたが、ほどなくして別れてしまったのだった。同じ主人に仕…
公開 : 2023/08/28 06:31 / 更新 : 2023/08/28 06:31
大幣
大幣 むかしむかし、あるところに熱心に口説く男がいたそうな。 どうにかして会いたいと何度も手紙を送るものの、女はまったく靡かない。靡かないどころか、男が口説くほど冷淡さが増していくようで…とうとう …
公開 : 2023/08/28 06:30
谷せばみ
谷せばみ むかしむかし、あるところに調子のいい男がいたそうな。 「私のことなんて、もうお忘れでしょうけれど…」とそれとなく近況を尋ねてきた女へ、 「あなたからお声をかけてくださったなんて嬉しいなぁ……
公開 : 2023/08/28 06:20
かえでの紅葉
かえでの紅葉 むかしむかし、大和国の女と夫婦になった男がいたそうな。 男は宮仕えしていたので、折を見て女の家を訪い、また都へ戻るという生活であった。ある朝、女の家から都へ戻る道中のことである。弥生…
公開 : 2023/08/28 06:10
菟原の郡
菟原の郡 むかしむかし、あるところに津の国は菟原の郡に通う男がいたそうな。 ともに床へ入ったものの、どうも女の顔色は晴れない。どうやら『この人は都へ帰ったら、それきり通って来ないつもりなのでは』と…
公開 : 2023/08/28 06:07
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