いでて来し
公開 2023/08/28 06:01
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いでて来し
むかしむかし、あるところに気が多い女と知りつつ通う男がいたそうな。
自分以外の男の気配を感じるものの、「もうこれっきりにしよう」とは踏み切れない…『とても魅力的な』女であった。そんなわけで足繁く通っていたのだが、通えば通うほど「私の知らぬ間にきっと他の男と…」とモヤモヤする。かと言って会わずにいるとムズムズ疼いてくる。すっかり女の『魅力』にめろめろになっていたのだった。
さてそんな折のこと。一日と求めずにはいられないのに、二日か三日ほど都合が合わず通っていけない日があった。その際に、
「私の残した痕さえ生々しく残るそこへ、今はどなたを迎え入れているのやら…」
と疑心暗鬼と嫉妬に駆られて詠み送ったのだそうな。
むかしむかし、あるところに気が多い女と知りつつ通う男がいたそうな。
自分以外の男の気配を感じるものの、「もうこれっきりにしよう」とは踏み切れない…『とても魅力的な』女であった。そんなわけで足繁く通っていたのだが、通えば通うほど「私の知らぬ間にきっと他の男と…」とモヤモヤする。かと言って会わずにいるとムズムズ疼いてくる。すっかり女の『魅力』にめろめろになっていたのだった。
さてそんな折のこと。一日と求めずにはいられないのに、二日か三日ほど都合が合わず通っていけない日があった。その際に、
「私の残した痕さえ生々しく残るそこへ、今はどなたを迎え入れているのやら…」
と疑心暗鬼と嫉妬に駆られて詠み送ったのだそうな。
