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まいたけ
古典と怪談が好きな茸です。タイッツーに生息。
なえどこLog
古典文学や文語体の文章をいい加減に口語訳・脚色したモノをちまちま載せています。
※「おしながき」が作品のインデックスになっておりますので、御参照ください。
記事一覧
花の賀
花の賀 むかしむかし、あるところに尽きぬ想いを詠んだ男がいたそうな。 春宮の御母君…つまり二条の后こと高子様の御殿にて花の宴が催された。臨時でその宴に出席した男は、見事な桜を讃えてこう詠んだ。 「…
公開 : 2023/08/28 20:51
山科の禅師の親王
山科の禅師の親王 むかしむかし、文徳天皇の女御・多可幾子様の四十九日の法要が安祥寺で執り行われたのだそうな。 法要に参列した右大将の藤原常行殿はその帰路の途中、山科の法親王様の御屋敷に詣でられた。…
公開 : 2023/08/28 20:47
濡れつつぞ
濡れつつぞ むかしむかし、あるところに家運の衰えた家があったそうな。 かつては高貴な血筋であったが、今は宮中で権勢を奮う藤原氏の顔色を伺うばかりである。その家の庭には藤の木が植えられているが、時は…
公開 : 2023/08/28 20:46
安祥寺
安祥寺 むかしむかし、あるところに黄泉路の餞に歌を読んだ男がいたそうな。 のちに田邑の帝と呼ばれる文徳天皇と仰る方がいらした。その文徳天皇の女御に多可幾子様と仰る方がいらっしゃったが、ある年、多可…
公開 : 2023/08/28 20:45 / 更新 : 2023/08/31 21:28
紀の有常がり
紀の有常がり むかしむかし、あるところに待ちぼうけする男がいたそうな。 男が友達の紀有常殿のお宅へ出かけて行くと、家の者は「主はいま出かけております」と言う。ひとまず部屋に通されたが、待てども待て…
公開 : 2023/08/28 20:42
魂結び
魂結び むかしむかし、あるところに表に出せない恋をする男がいたそうな。 男には世に憚ってこっそり通う女がいた。その女のもとから「昨日の夜、夢にあなたが出てこられましたのよ」と文が届いたので、 「会…
公開 : 2023/08/28 20:42
藤原の敏行
藤原の敏行 むかしむかし、あるところに若い男と女の間を取り持つ男がいたそうな。 ある身分の高い男のもとに身を寄せる、内記の藤原敏行という男がいた。この男がとある女に想いを寄せていたのだが…若輩ゆえ…
公開 : 2023/08/28 20:41
とはにこす浪
とはにこす浪 むかしむかし、あるところに拗ねる女がいたそうな。 男の素っ気なさを恨めしく思って、 「私ったら風が吹くたび波を被る岩のようだわ…涙が乾く間がないじゃない。」 あなたはいつもそうやって……
公開 : 2023/08/28 20:40
天の逆手
天の逆手 むかしむかし、あるところに口説き続ける男がいたそうな。 ある女に懸想して口説くこと数年。女も木石ではないので、流石に男の好意をのらりくらり交わし続けるのは心苦しく思ったか、だんだんいじら…
公開 : 2023/08/28 20:39
寝ぬる夜の
寝ぬる夜の むかしむかし、あるところに生真面目な男がいたそうな。 深草の帝…仁明天皇にお仕えしていた男は、とても勤勉で浮ついた心のない生真面目な人だったのだが。心に魔が差したとでも言うのか、なんと…
公開 : 2023/08/28 20:38
あふなあふな
あふなあふな むかしむかし、あるところに身分違いの恋をしてしまった男がいたそうな。 男は賎しい身の上であったが、二人といないとても高貴な身分の女性に恋をした。その方のほんの些細な振る舞いにさえ、「…
公開 : 2023/08/28 20:37
さらぬ別れ
さらぬ別れ むかしむかし、あるところに母と離れて暮らす男がいたそうな。 男自身は大した身分ではないものの母は皇族の血を引いており、母はかつて都が置かれた長岡という場所に住んでいた。男はひとりっ子だ…
公開 : 2023/08/28 20:36
おのがさまざま
おのがさまざま むかしむかし、あるところに若い男女がいたそうな。 少年は密かに少女を想い、少女もまた少年を憎からず想い…お互いに言葉にはしなかったものの幼い恋心を温めていた。しかし二人ともまだ親の手…
公開 : 2023/08/28 20:35
おのが世々
おのが世々 むかしむかし、あるところに大変なおしどり夫婦がいたそうな。 夫と妻、互いに目移りすることなく仲睦まじく暮らしていた。ところがいったい何があったのか、妻は些細なことで夫を疎ましく思うよう…
公開 : 2023/08/28 20:34 / 更新 : 2024/05/24 19:51
言えばえに
言えばえに むかしむかし、あるところに周りの見えない男がいたそうな。 あまりにつれない人へ、 「言葉にもならず、かといって思いの丈をぶちまけなければ胸がざわざわと苦しくて堪えられない…全てあなたの…
公開 : 2023/08/28 20:33
みるをあふてに
みるをあふてに むかしむかし、あるところに「遠くで一緒になりましょう」と呼びかける男がいたそうな。 「…都は引く手も多い。何もかも捨てて、伊勢国へ行きましょう。ふたりきりで暮らしたらいい。」 男から…
公開 : 2023/08/28 20:32
岩根踏み
岩根踏み むかしむかし、あるところに連れない女を恨む男がいたそうな。 女があまりにも連れないので、 「ろくにお顔も見せてくださらず、あなたへの思慕は募るばかりです。私とあなた、岩を抱く太い根を幾度…
公開 : 2023/08/28 20:31
見ずもあらず
見ずもあらず むかしむかし、あるところに粉をかける男がいたそうな。 右近衛府の馬場のひをりの日、居並ぶ見物の車の中、向かいに停めた女車。その御簾を上げた内側、下簾の隙間からほのかに女の顔が覗いてい…
公開 : 2023/08/28 20:30
布引の滝
布引の滝 むかしむかし、津の国に住む男がいたそうな。 津の国は菟原の郡、蘆屋の里に領地を持っていた男は、都からそちらへ移り住んでいた。蘆屋の里と言えば、「蘆の屋の灘の塩焼きいとまなみ黄楊の小櫛もさ…
公開 : 2023/08/28 19:12
梅の花笠
梅の花笠 むかしむかし、宮中に仕える男がいたそうな。 梅壺…凝花殿から雨に濡れながら退出してきた女を見かけて、 「それでは濡れておしまいですよ。鶯が梅の花を縫い合わせて作ったという笠があったなら、…
公開 : 2023/08/28 19:11
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