夢の歌(3つ)
公開 2023/09/04 00:29
最終更新
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離れ離れの、契りの末は徒夢の
契りの末は徒夢の
面影ばかり添ひ寝して
辺り寂しき床の上
涙の波は音もせず
袖に流るる川水の
逢ふ瀬は何処なるらん
逢ふ瀬は何処なるらん
「離れ離れになってしまった愛おしいあの人は、浅い眠りに見る刹那の夢のよう。面影ばかりが添い寝して、独り寝の床は温もりさえもない。
とめどなく溢れる涙は音もなく、袖に流れて涙河。涙の河を越える瀬は何処にあるの…どうしたらもう一度あなたの温もりに触れられるの…。」
***
くすむ人は見られぬ
夢の夢の、夢の世を、うつつ顔して
「クソ真面目な野郎は見られないのさ、夢の中で見る、夢のような夢の世の中を。『こんなことが現実にあるわけがない』って…夢の中でくらい夢を見たっていいだろに、つまんねー奴だねぇ」
***
宇津の山辺のうつつにも
夢にも人の逢はぬもの
「駿河なる宇津の山辺のうつつにも…と詠まれたくらいなんだから、俺に見向きもしないあの人が夢に出てくるわけがないわけだよ。」
─────
※伊勢物語の東下り、宇津の山辺の歌を下敷きにしています。
https://simblo.net/u/CSwtDp/post/12549
契りの末は徒夢の
面影ばかり添ひ寝して
辺り寂しき床の上
涙の波は音もせず
袖に流るる川水の
逢ふ瀬は何処なるらん
逢ふ瀬は何処なるらん
「離れ離れになってしまった愛おしいあの人は、浅い眠りに見る刹那の夢のよう。面影ばかりが添い寝して、独り寝の床は温もりさえもない。
とめどなく溢れる涙は音もなく、袖に流れて涙河。涙の河を越える瀬は何処にあるの…どうしたらもう一度あなたの温もりに触れられるの…。」
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くすむ人は見られぬ
夢の夢の、夢の世を、うつつ顔して
「クソ真面目な野郎は見られないのさ、夢の中で見る、夢のような夢の世の中を。『こんなことが現実にあるわけがない』って…夢の中でくらい夢を見たっていいだろに、つまんねー奴だねぇ」
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宇津の山辺のうつつにも
夢にも人の逢はぬもの
「駿河なる宇津の山辺のうつつにも…と詠まれたくらいなんだから、俺に見向きもしないあの人が夢に出てくるわけがないわけだよ。」
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※伊勢物語の東下り、宇津の山辺の歌を下敷きにしています。
https://simblo.net/u/CSwtDp/post/12549
