原初の卵と新たな巫女(1/2)
公開 2024/09/16 10:11
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 かつて人間に信仰されていた神々は美しい姿をしていたと言われている。人間達は守ってもらう代わりに供物を捧げて、その関係は良好に見えた。しかし歴史の中で神々は少しずつ忘れられる存在へと変わり、信仰が薄れていくと神々の姿はみるみるうちに醜くなっていった。その姿を見た人間達は神々を化け物と呼び、恐怖の対象として生贄を捧げることでその暴走を抑えようとした。
 美しい姿の神々は醜い姿への化け物となりながらも人間達を信じようとしていたが、あまりにも酷い仕打ちを受ける中で憎悪がたまり、この世界に人間は不要であると思うようになっていった。だがそれを行う前に人間達によってもたらされた封印は強固で長い年月ねむり続けることとなった。

 ある時、とある村にいた少女は生贄として捧げられた。呪われた少女の死体を見た封印されし神は少女に『血の瞳』を与えて命を吹き返し、この封印を解くための大量の死体を集めさせることにした。『血の瞳』の視界に入った者は不気味な笑いをしたまま自らの体を引き裂いて死んでいった。その血は大地に染み込み、神のもとへ送られていた。
 神に生かされていた少女もまた封印を解くための血に過ぎず、最後の血が封印の地に流れた時、その神、いや化け物は目覚めて動き出し、人間達を踏みつけ狂わせて暴れまわった。すべてが終わった後、化け物は少女の願いを叶えるのと同時に二人で世界を歩いていた。
 大地に流れた腐敗した血と二人の歩みによって、封印されていた数々の神だった者達が目覚めて、生き残っていた人間達を殺しつくした。そして「神々の楽園」と称し、その星は『神(化け物)が作り出したもの』となった。


 神と呼ばれた化け物がこの星を統べることになっても人間が全滅したわけではなかった。なんとか生き延びて文明を気づきひっそりと暮らしていた。しかしその街に突然、化け物が現れて卵を置いて行った。その卵は禍々しく、近づく者を片っ端から侵食して取り込んでいた。その卵はいつしか各地でも発見されることとなり、最初に見つかったこの卵を『原初の卵』と呼ぶようになった。だがその他の卵は何事もなかったかのように消滅したが、これだけは異常に大きくなって、自然豊かだった森は腐敗した枯れ木へと変わっていた。
 その卵の行動を止めるべく、あらゆる地に赴き知識を得ようとしたが、その過程で多くの死がありつつ乗り越えて、一つの文献を手に入れることができた。そこには『原初の卵』と同じ印を体に持つ巫女を連れてきて封印を施すことで消滅する、と書かれていた。

 文献の通りにこの世界の何処かにいる少女を探し出し、その子は“先代の巫女”と呼ぶことにした。『原初の卵』までの道のりで何かが起きては身もないと、“先代の巫女”を護衛する『守護者』が配置された。街に辿り着いて一泊した後、すぐにそれは行われた。しかし『守護者』がいながら“先代の巫女”は崖から転落し、行方不明になった。捜索して見つかったものの“先代の巫女”はすでに死亡してその印は少女からなくなっていた。護衛していた者は疑心暗鬼になりながらも犯人を探したが見つからず、街からは拒絶される形でどの言い分も否定されてそのまま処刑された。

《これで何回目? 原初の卵の恐ろしさを人間達は知らない》


 山に覆われた小さな村、化け物の脅威から逃げ出して辿り着いた場所。そこで暮らす人間達は長い年月の中でその歴史から外れていた。しかし周りは呪われた土地、行動するにはあまりにも危険すぎた。だから村だけでやり取りできるような環境を作り、外からの訪問者は極力受け入れない方向で進んでいた。
 だが村に出入りする者が増えて、受け入れないという考えはいつの間にか放棄されていた。しかしそのせいで呪いを村に入れてしまったことで、病弱な子供が生まれやすくなっていた。
 そこに住む少女もまた病弱の呪いを受けていた。家から出ることを禁止され、同世代の子供達と遊ぶことも話すことも出来ず、両親からもらった本をずっと読んでいた。

『むかしむかし あるところに かみさまがいました
 そのかみさまは ひとりぼっちでした
 はなしあいては みな とじこめられていました』

『たどりついた そのばしょには ほねがおちていました
 そのほねは きらいなもののほねでした
 みな きらいなものに とじこめられました』

『かみさまは みつかりました
 きらいなものに さいご だといわれて
 のこされた きぼうは もう ありませんでした』

 その本はひとりぼっちになってしまった神様がみんなと同じように閉じ込められるまでを書いたもので、成長した少女はそれが封印された神様達であると理解していた。勝手に信仰していたのは人間の方なのに、忘れて放置して醜くなって恐怖の対象になったから封印した。身勝手な行動のせいで苦しんでいるのは未来の子供達、いっそ全滅した方が楽だった。
 本を読み漁っていくうちに、化け物と呼ばれる神様達の行動は理解できた。けれどすべての人間を憎んでいるのなら、どうして各所にいる化け物は少女を連れているのかわからなかった。その本の内容が嘘である可能性もあるが、絵本もいくつかあって似たような内容が書かれていた。

『選ばれた……救済した者……魅了した者……誓約(せいやく)した者。誓約……それは過去から現在にかけてすでに結ばれた契約であることを表し、それに該当しない者が差し出された場合、暴走以上のことが起きる』

 暴走以上のこと、ってなんだろうと少女は思ったが、それに関する記述が載っている本は一つもなかった。
「……世界が終わる?」
 頭に浮かんでいた言葉が口から出て、ハッとしていた。何言ってんだろう、と思っているといきなり体が痛くなって、その痛みは座っているのもつらくなるほどで、近くにあったベッドに倒れ込んだ。息が詰まってこのまま死ぬんじゃないかと意識が薄くなっていく中、ふと見た右手の甲には謎の印がついていた。


 どうやらそのまま気絶したらしいが、目を覚ましても誰もいなかった。さっきまであった痛みは消え去ったが、右手の甲から肩にかけて謎の印が刻まれていた。白い光の線が見え隠れし、それらはまるで龍のように見えた。
 起き上がってベッドが軋み、足音へと重なっていく。静かな部屋に広がるのはそれと本をめくるページだけだった。しかし部屋の外が騒がしく気になって扉の方に向かった。そこにある小窓から覗いてみると、その騒がしさは叫び声に変わっていた。
『光の柱に導かれ 新たな巫女が現れたぞ』
『原初の卵を封印するお方がここに』
『早く会わせろ! 何故邪魔をする!?』
 あらゆる声が少女には聞こえた。きっと病弱だからその病が移らないように、両親が無理やり入ろうとする人達を止めているのだろう、と思った。でももしこの謎の印とこの騒ぎが関係あるとするなら、知っている人に会いたかった。
「騒ぐな……ご両親、確認したいだけなのです」
 その声は今まで騒いでいた人達の声を一瞬にして静寂に変えた。青年は両親の止める手を解いて家の中に入り、玄関の扉はその他の人々を入れることなく閉じた。両親は青年を止めようとしたが、その行動は頭の中で止められて実行できなかった。

 少女の部屋に向かって歩いてくる音が彼女には聞こえていた。近づくたびに怖くなって眠っているふりをしようと、ベッドで横になって目を閉じた。そして足音が止まり、ゆっくりと部屋の扉が開かれた。青年が中に入ると扉はひとりでに閉まり、少女がいるベッドの方で足を止めた。
「眠っている……のか? いや、起きている」
「……誰なの」
 少女は目を閉じたまま、青年に尋ねた。少しの沈黙の後、本を開いてページをめくり何かを探しているようだった。その音が気になってゆっくりと目を開けると、その本には題名がなかった。
「なにもない」
「ん? やはり起きていたか」
「あっ」
「また目を閉じなくていい。君が本物か確かめるだけだから」
「本物?」
「……手を見せてくれればわかる」
「知っているの?」
「何をだ」
「右腕に現れた龍のこと」
「……そうか。こんな子が……病弱で今にも死にそうな子が」
「?」
「君は巫女に選ばれた。『原初の卵』のもとに向かう巫女として……僕は『守護者』として君を守る役目にある」
「『原初の卵』?」
「とある街に現れた化け物が孵化する卵……そしてその封印が出来るのは巫女の印を持った者だけ」
「私は“選ばれた”……のかな。それなら会いたい。化け物となってしまった神様に」
「……君は不思議だね。皆が恐れる存在なのに」
「あなたは?」
「僕は……あまり気にしたことはなかったよ。何をしようと彼らは見ていたからね」
 そう話していたが、本を覗き込もうとして起き上がってきた少女に気づいた青年は、見られないように音をたてて本を閉じた。その音にビクッとした少女は怒られたと思って固まっていた。
「そろそろ行こうか……あっ、別に怒ってないよ。ただこの本を見られるわけにはいかないから」
「……大事なことが書いてあるの?」
「そう」
 青年は少女に手を差し出し、彼女はそれを受け取って立ち上がった。ふらつく少女の体を支え、二人は意図せずに顔が近くなっていた。少女の病弱で細く痩せた体は少しでも離してしまうと倒れかねなかった。血の巡りが悪く、あざのようなものが出来ていて、その一部には破れかけの包帯が巻かれていた。右腕に巫女の印が浮き上がり、そこだけ謎の光を放っていた。青年の方は少女に警戒されないように医者のふりをしたのか、白衣を羽織っていたが、中に着ていたのは『守護者』というにはあまりにも軽装だった。

《何度目かの質問 しかし答えは変わった 新たな巫女だからだろうか》


 両親も村の人々も青年に関して何も疑問を持たなかった。『原初の卵』のことは“先代の巫女”のこともあり、世界中に知れ渡っていた。その“先代の巫女”が死に、『守護者』と呼ばれる護衛は皆、処刑という形で殺されていることも知っていた。なのに青年の行動を止めるものは誰一人いなかった。病気が移らないようにと家から出ることが禁止されていた少女が青年の手を借りて、いとも簡単に外に出て、新たな巫女に選ばれたことを祝福していた。誰もが変だと疑わなかった。
 送り出されたというより少女には追い出された感覚がした。少女が見る両親や村の人々は皆、目が虚ろになって焦点が定まっていなかった。感情が奪われたかのように「おめでとう」しか言わず、もはや恐怖だけがその空間に漂っていた。

 そんな恐怖から逃げ出すように少女は村から離れた。先を歩く青年の後を追って、揺れる巫女服が寂しそうな目を隠していた。新たな巫女が現れたことを知った時からすぐに、村の人々によって作られた巫女服は少女にぴったりだった。白を基調として藍色の縫い目が映えていた。背にかかる髪を結ぶ紐も藍色で統一し、紐の端には龍が刺繍されていた。“先代の巫女”も白を基調としたものだが、縫い目や紐は見えづらい黄色になっていた。
 木々の間に整備された道を淡々と歩いていた少女だったが、ずっと家の中にいて太陽もろくに浴びたこともなかったから、部屋と外の空気感があまりにも異なったから、足の動きが鈍くなって青年との距離が遠くなっていた。足音が聞こえなくなったのに青年が気づいたのは相当遠くに離してしまった頃だった。しまった、と思って戻ると疲れ果てて座り込んでいる少女の姿があった。
もう立ち上がることが出来ないと青年に対して両手を伸ばしていた。地面についた巫女服が土に汚れていた。青年はその手を取って立ち上がらせようとしたが、足の痛みを訴えて少女は歩きさえも拒絶した。仕方ないな、と思って少女をおんぶし、落っこちないようにゆっくりと歩き出した。

 おんぶしてから数分経って別の村に辿り着いた。呪われた土地に作られたその村の人々のほとんどが人語を話すことができない呪いにかかっていた。声となりえるものが動物以下の鳴き声と化し、その音を普通の人間が聞き分けるのは無理難題だった。村で生まれた子供達は稀にその呪いを受けることなく、人語を話すことが出来ていた。しかし成長するとその言葉を忘れてしまう病気にかかり、いつしか人語を話せなくなった。そのため人語を話せる人はここの生まれではない者達で移り住んだ研究者がほとんどだった。鳴き声が占めるこの村で青年と少女は一人の案内人と出会った。
「ようこそ……というにはあまりにも悲惨な村でしょう」
「いえ、そんなことは」
「巫女様、守護様。休めるところに案内いたします」
 その案内人はそう言って歩き出し、二人はついて行った。村の人々の目は光を失っていたのに、案内人の目はまだ光が残っていた。ただ鳴き声同然の村の状況に、少女は耳を塞ぎたくなった。村の端に小さな建物があった。そこは合言葉を言うことで使用することができる喫茶店みたいな場所で、元は研究者が建てた休憩所だった。案内人は合言葉を告げると扉が開き、店主に話をつけるとこころよく二人を招いてくれた。おんぶしていた青年は少女を椅子に座らせて向かい側に彼は座った。店主が水とメニューを出して、それを読んでいると案内人は外に出ていった。青年はコーヒー、少女はお腹が空いていたのか、これと指をさしていた。頼んだものが机に乗って、焼き立てパンの匂いが店に充満していた。
「もし用があれば何なりとお申し付けください」
 店主がそう言うと二人を残して、裏の方に入っていった。青年は静かにコーヒーを一口、少女は店主のおまけでついてきたりんごジュースを飲んでいた。
「おいしい」
「そうか……よかった」
「でもこんなに食べれない」
「僕も食べるから大丈夫」
「パンってこんなにふわふわなんだね」
「焼きたてだからな」
「初めて見た……うん! ちょっと熱いけどおいしいね」
「……」
「お兄さんは村の惨劇を知っていたの?」
「知っているよ。大昔、この村の近くにあった森に住んでいた化け物……神様は赤ん坊を育てていた。その赤ん坊は少女となり、人間と神様の言葉の二つを理解することが出来るようになっていた。少女は人間側に興味がなく、神様のそばにいたかった。しかしそんなことは知らず、人間側は少女を助けようとしていて、連れて行こうとした」
「それで呪われたの?」
「その森は神様の住処だった。そこに足を踏み入れ、死亡した者……その血は呪いとともに流れ着き、村にいた人々はもろに呪いを受けた。人間の言葉は鳴き声へと変わり始め、まだ変わってない人々はそれらを殺した。少女と神は森から出て、その姿を見た人間は発狂し、自殺も他殺も変わらない血の量が大地を染め上げていた」
「……身勝手だったんだね」
「好奇心とも言える。人間にとって神は化け物のように醜く、そこにいる少女はもっと不思議だったのだろう。まぁ、生贄として捧げたのだから身勝手といえばそうだが……」
「神様にこのパンをあげたいな」
「……食べきれないのか」
「そうじゃないよ。生贄しか与えられてなかったなら……」
「まだ卵だから食べられないと思うが」
「『原初の卵』って本当に卵の形をしているの?」
「卵には似つかわないが、なにかが孵化するような形をしている」
「孵化したら世界が壊れるんだよね」
「……壊れるよ、“この世界”は」
「そっか……」
 少女は残念そうに残ったパンを食べていた。青年はコーヒーを飲み干すと左手を広げた。すると隠していた本が現れて、少女は「どうやったの!?」と驚いていた。本はひとりでに開き、ページは一か所を示すようにめくられた。何も書かれていない白紙のページ。そこに刻まれる文章は今まで歩いた道を書いていた。

 食事を終えて喫茶店を後にしようとした。食べきれなかったパンを袋に入れてもらって少女がそれを持っていた。青年が扉を開けた時、案内人がそこに立っていた。
「巫女様、守護様」
「どうかしたのですか?」
「……話しかけるな」
「えっ」
「もうこの地は」
 そう言う案内人の目が虚ろになり、二人に襲い掛かろうとしていた。しかし青年はとっさに少女の腕を掴んで、案内人を避けて扉から出た。その間、案内人の動きが止まっていたように見えたのは気のせいだったのだろうか、と少女は思っていた。少し歩いて辺りを見渡すと異常なまでに鳴き声が増えていた。
「……こんなにも早いのか」
「何があったの?」
「『原初の卵』の影響で世界自体が汚染されつつある。神の力を強制的に引き出され、それが呪いと反応し、暴走しているのだろう」
「……それなら早く封印しないと」
 鳴き声とともに近づいてくる人々のなれの果て、少女は後ずさりしつつ振り返って村の出口へと走った。慣れない巫女服を踏むことなく、揺れる白は呪われた地に光っていた。いきなり走り出した少女を追わず、青年はなれの果てを見続けていた。そして止まった。

《何度繰り返してもこの村に救いはない 報いを果たすまでは受けつけない》
趣味で小説や詩を書いている者です。また読書や音楽、写真など多くの趣味を抱えています。
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