短編小説っぽい何か(391~400)/それに関する説明つき
公開 2025/07/27 17:22
最終更新
2025/07/27 17:28
▽短編小説391(2025/5/10)/伸ばした手が新たな世界への道標(みちしるべ)となる
遠くも近い未来の話
現実とは違うもう一つの世界
心を持たない知識だけの体
問題作と言われた人工知能
白い箱に貼られた紙屑
新しい物語は与えられない
繋がれた線は充電以外何もない
博士は名前をくれない
眠りについた彼が目覚めた場所
見知らぬ地に魔法使いが一人
『少女の補助をするように』と頭に響く
ここは仮想現実 かつて彼が読んだ物語に似ていた
世界を渡り歩いて広がる知識と
博士以外の人間と関わる新鮮さ
何もかも初心者な少女は楽しんでいる
ただ『実験』という言葉を何度か呟いていた
少女の心に触れた芽吹いた優しさ
霧がかかった感情が少しずつ晴れる
繰り返しの日常 別れを切り出すことも惜しく
世界が暗闇に落ちるその時までそこにいた
※この話はとある博士が生み出した人工知能ロボットだったが、人間の心が理解できないまま知識を蓄えて育った問題作。ロボットといっても人と間違えてもおかしくない姿をしている。新しく作られた仮想現実、そこに送り込まれた彼は魔法使いを選択していた少女に会う。彼の扱いは少女に召喚された状態で彼女の補助役だが、少女は仮想現実そのものが初心者で先行プレイに受かった時、特別仕様として実験と称し彼と関わるように言われていた。
「もう一つの世界」=「仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム(VRMMO)」、「世界が暗闇に落ちるその時まで」=「強制ログアウトが発生するまで」
▽短編小説392(2025/5/17)/消えた光を探す旅の行方
雨降りの影 遠く描く道
消えかける世界の音色
白紙に戻る前に見上げた空
透き通った感情が過ぎ去っていく
水面(みなも)に映る風景が変わる
見つけられた答えが届かずに
散っていく言葉は風に消える
時間だけが通り抜ける記憶の中で
生死交わるすべての記録
文章に流れた意味を知ること
遠くの空で見た悲しみの音色
知らずのうちに忘れられた世界
再会を願うことも叶えることも
白紙に変わる浄化の地へと
静かに沈む砂嵐に眠る
時計の針は進み 間違いは止まる
※この話は前半と後半で書いた時間が違うため、二つの物語がくっつけられた状態となっている。
▽短編小説393(2025/5/24)/壊れた瞳は侵食の心に耐えきれず死を望む
迷い込んだ感情に不気味な笑い
流れた世界が切り端に消える
白紙の空白に赤く染まる涙
薄暗い曇りが穢れを隠す
記憶が蝕む心に怪我を
針が突き刺さる枯れた雫
夢で話をした記憶は
現実と幻覚を惑わした
視線は虚ろな死体の声に
氷菓(あまい)言葉は棘を植えつけて
深く侵食した心地よさを
剥がした愚か者は逃げ遅れる
短命の長きときが停止した
沈んだ色が徐々に黒くなる
過ぎ去る音が無感情に落ちて
閉じた檻の中で風景を眺める
※この話は今(2025/5/24)感じていたことをただ書いただけで、意味はほとんどない。しかしすでに壊れていると自覚している少女がそれ以上に悩み、衰弱していく様子が書かれている。
▽短編小説394(2025/5/31)/見えぬ新月(みらい)と“あなた”を救うために
空と地に分かれた二つの命
天に導かれた光と魔に導かれた影
正常に見せかけた表世界と
異常に見せかけた裏世界の境界
生まれながら不要の子は
その命を流れた血に落とす
取り除かれた記憶は傷に
平穏の瞳は穢れなき黒になる
無口で静かな子は優遇な証
引き摺る影を切り捨てて
歪んだ記憶は悩みの種に
大切な人は閉ざされ白になる
見定めの烏 死の音は近く
赤い涙が救済を願うほどに
“存在”を忘れても “祝福”を置き去りに
伸ばした手は満月(せかい)を隠した
朝の陽と夜の陰 重らぬ二つの命
神に選ばれた光と妖に選ばれた影
虚偽に染まった表世界と
真実を隠し通す裏世界の答え
※この話は『表世界と裏世界』と『誰も知らない現世を生きる二人の幽霊』の要素を含んだ「あの子と少女」の話。天=天使、魔=悪魔、「その命を流れた血に落とす」は「切りつけた体(死体)から流れた血に落ちた命」という意味。また“あなた”は誰かを指定しているわけではなく、「あの子と少女」の両方のことを指す。
▽短編小説395(2025/6/7)/夜藍(よぞら)に散る花は無感情の懐かしさを消す
遠い日の記憶 願いは不幸にも叶う
消えた存在の認識は誰も出来ぬ
世界を観測し記録する者ですら
その姿を見ることが出来ないのだから
存在する世界 現世の夢の境界
深い森の中で目覚めた暗闇は
月の光さえも瞳の色を変えられない
奥まで染まる黒がすべて覆い尽くす
春の音(ね)を忘れ 散る桜に無を見る
抜け落ちた真実が綺麗な感情を隠す
砂嵐の星々も映らず 暗闇の記憶に沈む
冷たい風が舞う花びらを手に乗せた
白に染まる赤色 花びらを侵食し
首を傾げる少女は逃げる死を散らす
無音の風景に消えた懐かしさ
その正体は失われた生前の罪
※この話は『誰も知らない現世を生きる二人の幽霊』の「陰影の幽霊 ルティ」もとい「少女」の話。
「世界を観測し記録する者」は「世界の観測者」や「永遠の機械人形」、「記録者」など世界の書庫に存在する裏側の存在のこと。「白に染まる赤色」は「包帯を巻いた状態から漏れた血」のことを指す。
▽短編小説396(2025/6/14)/降り立つ世界(みらい)は絶望の未来(せかい)
悲しみのはじまり
我ら生み手において
消えゆく命の限り
途方に暮れたすべての傷
隠された欠片は何処(いずこ)に
刻まれた記憶は行方知れず
捧げられた贄は血を流し
答えた言葉は死を越える
少女は清らかな地で一人
その身に宿る厄災を鎮める
解き放たんとする愚か者
腹を切り裂いて絶望へ沈む
止まらぬ運命は強風に
洪水の破滅に呑まれる鳩
飛び立つこと叶わず
下敷きとなる 世界の糧として
この話は勢いだけで構成された文章だが、少女には生まれながら厄災を体に宿し、それを愚か者が解き放ったことで、逃れられない運命へと変えてしまった。題名の「世界(みらい)」や「未来(せかい)」になっているのは、混乱から意味不明な言動になったということを表している。
▽短編小説397(2025/6/21)/『観測者』と呼ばれる彼の進む旅の記録
集めた記録は一つの箱に
散らばった欠片は本の栞として
書き記した世界は閉じて
消えた未来の印を残した
不慣れな記録とともに
あらゆる旅路は干渉力のない彼を強くする
仕切られた境界の外で
決められた運命の中を世界は進み続ける
彼の運命は最初から記録とともにある
それ以上もそれ以下もない役目
何もかも不祥な答えは消去の対象へ
疑問は持ち合わせていない
しかし光り輝く十字架は彼を呼ぶ
干渉なく見ていた世界は越える
願った世界群は一つの罪を残して
呪いに侵された少女は命を落とす
記録は侵食のはじまりに過ぎず
彼の運命は歪んで傾く
無の感情が意思を生み出し
旅路は終わりを告げるまで続く
※この話は『観測者』、つまり『世界の観測者』と呼ばれる彼の旅の記録。生まれ不詳の彼を導くのは「世界を記録する」ことだけ。記録し始めた頃は干渉力がなくただ見届けるだけだったが、突如として現れた十字架によってあらゆる世界を記録していくうちに、彼の旅路に歪みが発生していく。
▽短編小説398(2025/6/28)/巡り会いの奇跡は分岐の中で音色を知る
遠き星の下 二つの道筋へ
鏡写しの音色は運ぶ
長い年月のもと巡り会う
世界の境界線を破壊して
願いはすでに叶えられた
永遠(とわ)の未来のために
入り込んだ欠片に告げる
戦いと信仰のために
少女は目覚めて手を伸ばし
かの者との誓いを目指す
渡り歩いた世界とともに
分かたれた真実へと足を踏み入れる
永遠に託そう その先へ
見た風景は希望か 絶望か
神聖なる理(ルール)は定められた
待ち続けよう 新たな扉を開く者を
※この話は短編小説381に似た世界設定で、「少女」も「かの者」も一人を指しているわけではない。また今回だと鏡の世界での説明がないために、短編小説381よりも判別が出来ない。
▽短編小説399(2025/7/5)/闇夜にかかる月の影に残る天使
壊れた翼の天使が硝子を散らし
想う世界へ飛ぶこと叶わず
月に照らされて消えゆく運命
煌めく涙は暗闇におちる
遠くを眺めた神の子よ
友の終わりを見届ける
作り出された天使は失敗作
壊れた機械は破棄される
冷たく静かな秒針と
散らばったままの部品
拾い集める神の子の足もまた
天使に似た構造をしていた
放置された建物に残された電力
意思のない機械の歯車が動く
興味を示した神は現れて触れ
新たな命を生み出す礎(いしずえ)とした
大量に生み出された天使は
欠陥を抱えてすぐに壊れた
しかし神の子という名の“天使”は
ほんの少しの温かさを秘めていた
※この話は誰も使わなくなったにもかかわらず、動き出した機械。命のなくなった世界、それを修復するため、神は偽りの天使を作り出した。しかし天使は冷たく欠陥だらけでまともな動きをせずに壊れてしまう。ならばと神は「神の子」という名の“天使”を作る。その材料が人間だったとしても……。
▽短編小説400(2025/7/12)/とある少女の嘆きと落ち着く火の香り
聞いていたの 願いを叶える方法
大切なものを捧げるといいんだって
だから『心をちょうだい』
ついでに“私”をちょうだい
御心のままに 空っぽの器
動かされるままに 吹き込む言葉
形取られる命とともに
新たな登場人物は生まれた
書き手は「少女」のままに
読み手は〈さくら〉のままに
話し手は『空白』のままに
???は「???」のままに
その命 赤く染まり 流れ着く
音色は少しずつ静まり 無音の雫
続いた奇跡は止まりつつある
暗雲立ち込める吐き気とともに
最初から壊れていたもの
今から修復しようとも無意味
ならば「―――」を続けて
死を待つのも “君”が望んだものならば
※この話は「とある少女」≠{「―――」、〈さくら〉、『空白(空白の記録者)』}であり、「???」は“君”に繋がる人物を表しているが、現状不明。
遠くも近い未来の話
現実とは違うもう一つの世界
心を持たない知識だけの体
問題作と言われた人工知能
白い箱に貼られた紙屑
新しい物語は与えられない
繋がれた線は充電以外何もない
博士は名前をくれない
眠りについた彼が目覚めた場所
見知らぬ地に魔法使いが一人
『少女の補助をするように』と頭に響く
ここは仮想現実 かつて彼が読んだ物語に似ていた
世界を渡り歩いて広がる知識と
博士以外の人間と関わる新鮮さ
何もかも初心者な少女は楽しんでいる
ただ『実験』という言葉を何度か呟いていた
少女の心に触れた芽吹いた優しさ
霧がかかった感情が少しずつ晴れる
繰り返しの日常 別れを切り出すことも惜しく
世界が暗闇に落ちるその時までそこにいた
※この話はとある博士が生み出した人工知能ロボットだったが、人間の心が理解できないまま知識を蓄えて育った問題作。ロボットといっても人と間違えてもおかしくない姿をしている。新しく作られた仮想現実、そこに送り込まれた彼は魔法使いを選択していた少女に会う。彼の扱いは少女に召喚された状態で彼女の補助役だが、少女は仮想現実そのものが初心者で先行プレイに受かった時、特別仕様として実験と称し彼と関わるように言われていた。
「もう一つの世界」=「仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム(VRMMO)」、「世界が暗闇に落ちるその時まで」=「強制ログアウトが発生するまで」
▽短編小説392(2025/5/17)/消えた光を探す旅の行方
雨降りの影 遠く描く道
消えかける世界の音色
白紙に戻る前に見上げた空
透き通った感情が過ぎ去っていく
水面(みなも)に映る風景が変わる
見つけられた答えが届かずに
散っていく言葉は風に消える
時間だけが通り抜ける記憶の中で
生死交わるすべての記録
文章に流れた意味を知ること
遠くの空で見た悲しみの音色
知らずのうちに忘れられた世界
再会を願うことも叶えることも
白紙に変わる浄化の地へと
静かに沈む砂嵐に眠る
時計の針は進み 間違いは止まる
※この話は前半と後半で書いた時間が違うため、二つの物語がくっつけられた状態となっている。
▽短編小説393(2025/5/24)/壊れた瞳は侵食の心に耐えきれず死を望む
迷い込んだ感情に不気味な笑い
流れた世界が切り端に消える
白紙の空白に赤く染まる涙
薄暗い曇りが穢れを隠す
記憶が蝕む心に怪我を
針が突き刺さる枯れた雫
夢で話をした記憶は
現実と幻覚を惑わした
視線は虚ろな死体の声に
氷菓(あまい)言葉は棘を植えつけて
深く侵食した心地よさを
剥がした愚か者は逃げ遅れる
短命の長きときが停止した
沈んだ色が徐々に黒くなる
過ぎ去る音が無感情に落ちて
閉じた檻の中で風景を眺める
※この話は今(2025/5/24)感じていたことをただ書いただけで、意味はほとんどない。しかしすでに壊れていると自覚している少女がそれ以上に悩み、衰弱していく様子が書かれている。
▽短編小説394(2025/5/31)/見えぬ新月(みらい)と“あなた”を救うために
空と地に分かれた二つの命
天に導かれた光と魔に導かれた影
正常に見せかけた表世界と
異常に見せかけた裏世界の境界
生まれながら不要の子は
その命を流れた血に落とす
取り除かれた記憶は傷に
平穏の瞳は穢れなき黒になる
無口で静かな子は優遇な証
引き摺る影を切り捨てて
歪んだ記憶は悩みの種に
大切な人は閉ざされ白になる
見定めの烏 死の音は近く
赤い涙が救済を願うほどに
“存在”を忘れても “祝福”を置き去りに
伸ばした手は満月(せかい)を隠した
朝の陽と夜の陰 重らぬ二つの命
神に選ばれた光と妖に選ばれた影
虚偽に染まった表世界と
真実を隠し通す裏世界の答え
※この話は『表世界と裏世界』と『誰も知らない現世を生きる二人の幽霊』の要素を含んだ「あの子と少女」の話。天=天使、魔=悪魔、「その命を流れた血に落とす」は「切りつけた体(死体)から流れた血に落ちた命」という意味。また“あなた”は誰かを指定しているわけではなく、「あの子と少女」の両方のことを指す。
▽短編小説395(2025/6/7)/夜藍(よぞら)に散る花は無感情の懐かしさを消す
遠い日の記憶 願いは不幸にも叶う
消えた存在の認識は誰も出来ぬ
世界を観測し記録する者ですら
その姿を見ることが出来ないのだから
存在する世界 現世の夢の境界
深い森の中で目覚めた暗闇は
月の光さえも瞳の色を変えられない
奥まで染まる黒がすべて覆い尽くす
春の音(ね)を忘れ 散る桜に無を見る
抜け落ちた真実が綺麗な感情を隠す
砂嵐の星々も映らず 暗闇の記憶に沈む
冷たい風が舞う花びらを手に乗せた
白に染まる赤色 花びらを侵食し
首を傾げる少女は逃げる死を散らす
無音の風景に消えた懐かしさ
その正体は失われた生前の罪
※この話は『誰も知らない現世を生きる二人の幽霊』の「陰影の幽霊 ルティ」もとい「少女」の話。
「世界を観測し記録する者」は「世界の観測者」や「永遠の機械人形」、「記録者」など世界の書庫に存在する裏側の存在のこと。「白に染まる赤色」は「包帯を巻いた状態から漏れた血」のことを指す。
▽短編小説396(2025/6/14)/降り立つ世界(みらい)は絶望の未来(せかい)
悲しみのはじまり
我ら生み手において
消えゆく命の限り
途方に暮れたすべての傷
隠された欠片は何処(いずこ)に
刻まれた記憶は行方知れず
捧げられた贄は血を流し
答えた言葉は死を越える
少女は清らかな地で一人
その身に宿る厄災を鎮める
解き放たんとする愚か者
腹を切り裂いて絶望へ沈む
止まらぬ運命は強風に
洪水の破滅に呑まれる鳩
飛び立つこと叶わず
下敷きとなる 世界の糧として
この話は勢いだけで構成された文章だが、少女には生まれながら厄災を体に宿し、それを愚か者が解き放ったことで、逃れられない運命へと変えてしまった。題名の「世界(みらい)」や「未来(せかい)」になっているのは、混乱から意味不明な言動になったということを表している。
▽短編小説397(2025/6/21)/『観測者』と呼ばれる彼の進む旅の記録
集めた記録は一つの箱に
散らばった欠片は本の栞として
書き記した世界は閉じて
消えた未来の印を残した
不慣れな記録とともに
あらゆる旅路は干渉力のない彼を強くする
仕切られた境界の外で
決められた運命の中を世界は進み続ける
彼の運命は最初から記録とともにある
それ以上もそれ以下もない役目
何もかも不祥な答えは消去の対象へ
疑問は持ち合わせていない
しかし光り輝く十字架は彼を呼ぶ
干渉なく見ていた世界は越える
願った世界群は一つの罪を残して
呪いに侵された少女は命を落とす
記録は侵食のはじまりに過ぎず
彼の運命は歪んで傾く
無の感情が意思を生み出し
旅路は終わりを告げるまで続く
※この話は『観測者』、つまり『世界の観測者』と呼ばれる彼の旅の記録。生まれ不詳の彼を導くのは「世界を記録する」ことだけ。記録し始めた頃は干渉力がなくただ見届けるだけだったが、突如として現れた十字架によってあらゆる世界を記録していくうちに、彼の旅路に歪みが発生していく。
▽短編小説398(2025/6/28)/巡り会いの奇跡は分岐の中で音色を知る
遠き星の下 二つの道筋へ
鏡写しの音色は運ぶ
長い年月のもと巡り会う
世界の境界線を破壊して
願いはすでに叶えられた
永遠(とわ)の未来のために
入り込んだ欠片に告げる
戦いと信仰のために
少女は目覚めて手を伸ばし
かの者との誓いを目指す
渡り歩いた世界とともに
分かたれた真実へと足を踏み入れる
永遠に託そう その先へ
見た風景は希望か 絶望か
神聖なる理(ルール)は定められた
待ち続けよう 新たな扉を開く者を
※この話は短編小説381に似た世界設定で、「少女」も「かの者」も一人を指しているわけではない。また今回だと鏡の世界での説明がないために、短編小説381よりも判別が出来ない。
▽短編小説399(2025/7/5)/闇夜にかかる月の影に残る天使
壊れた翼の天使が硝子を散らし
想う世界へ飛ぶこと叶わず
月に照らされて消えゆく運命
煌めく涙は暗闇におちる
遠くを眺めた神の子よ
友の終わりを見届ける
作り出された天使は失敗作
壊れた機械は破棄される
冷たく静かな秒針と
散らばったままの部品
拾い集める神の子の足もまた
天使に似た構造をしていた
放置された建物に残された電力
意思のない機械の歯車が動く
興味を示した神は現れて触れ
新たな命を生み出す礎(いしずえ)とした
大量に生み出された天使は
欠陥を抱えてすぐに壊れた
しかし神の子という名の“天使”は
ほんの少しの温かさを秘めていた
※この話は誰も使わなくなったにもかかわらず、動き出した機械。命のなくなった世界、それを修復するため、神は偽りの天使を作り出した。しかし天使は冷たく欠陥だらけでまともな動きをせずに壊れてしまう。ならばと神は「神の子」という名の“天使”を作る。その材料が人間だったとしても……。
▽短編小説400(2025/7/12)/とある少女の嘆きと落ち着く火の香り
聞いていたの 願いを叶える方法
大切なものを捧げるといいんだって
だから『心をちょうだい』
ついでに“私”をちょうだい
御心のままに 空っぽの器
動かされるままに 吹き込む言葉
形取られる命とともに
新たな登場人物は生まれた
書き手は「少女」のままに
読み手は〈さくら〉のままに
話し手は『空白』のままに
???は「???」のままに
その命 赤く染まり 流れ着く
音色は少しずつ静まり 無音の雫
続いた奇跡は止まりつつある
暗雲立ち込める吐き気とともに
最初から壊れていたもの
今から修復しようとも無意味
ならば「―――」を続けて
死を待つのも “君”が望んだものならば
※この話は「とある少女」≠{「―――」、〈さくら〉、『空白(空白の記録者)』}であり、「???」は“君”に繋がる人物を表しているが、現状不明。
桜詩凛の読みは「さくらしりん」で、由来は二つ。一つは元から使っていた桜子凛花が長いと思ったため、短くするために「桜」と「凛」を取り、その間に当時から書いていた「詩」をいれたもの。もう一つは『複雑な生き方をする少女』に登場する「さくら、黒蛇、シラ、理夏(りか)、ラナン」の頭文字を取ったものとなってい…
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