霊の話 外伝③ 描いた未来と本当の願い(2/2)
公開 2024/04/01 16:57
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 霧の森を抜けてフィークはある場所へと向かった。そこは少し遠くにある家だった。そこに住む少女には色つき霊の姿が見えていた。
 初めて少女に会った時そこにいたのはフィークとルーレだった。その家とは違う場所であったが、心の花が枯れて傷ついている時だった。フィークには心の花を咲かせる力があり、ルーレには心の花を凍らせる力があった。重い悩みを持ち続けていた彼女にルーレは「その氷を抱えるのは一人で十分だ」と言い、すでに凍りついた心に彼女の氷を取り込んで、フィークが温かさで小さな氷を溶かし、心の花を咲かせて少女は救われた。
 救われた後は見えなくなる場合がほとんどなのだが、未だ少女には色つき霊達の姿が見えていた。何故見えているのかは不明だが、彼女のそばには色つき霊に似た何かがいた。フィークは一度だけその存在を視認したが、名を聞くことなくその者は行ってしまった。
 家の前の坂を上っていると、ちょうど玄関の扉が開いて少女が出てきた。彼女はすぐフィークに気づき、玄関を開けっぱなしにして中に入っていった。何かあったかと思ってゆっくりと近づいてみると、家の中で水の音がした。
「フィークさん、ちょっと待ってて」
 少女に言われて玄関のところの段差に座っていると、温かいお茶をお盆に乗せて持ってきた。それを置くとフィークからは見えていなかったが、お盆にはお菓子も乗っていた。
「こうやって話すのは久しぶりですね」
「そうだね。この前のお菓子、みんな喜んでいた」
「よかった……苦手な人もいるって聞いていたから大丈夫かなって思っていたんだけど」
「それでその礼をしたいと思って、今度霧の森で花見をするんですよ」
「花見?」
「その日、色つき霊と呼ばれている者すべてが集まるんです」
「そうなんだ……お祭りだね」
「ええ、それに招待しようかと思いまして」
「他の子達は承諾してくれたの?」
「グロリオは良いって」
「そう……でもみんな集まるなら私邪魔にならないかな? それにたぶんあの子は私に会いに来る」
「あの子?」
「あっ……えっと、この手紙なんです」
 少女がお盆と一緒に持っていた紙は封筒に入った手紙だった。その封筒には『橙の霊 ティコ』という名前が書かれていた。
「もしかしてこれ……ハノキ様が言っていた新しい色つき霊」
「新しい?」
「今度の集まりで新しい色つき霊を連れてくると言っていたから……にしてもなんで」
「そのティコから手紙が届いたの。『いつか会えませんか?』って」
「それで返事はどうしたんですか?」
「何回か送り合って、ちょうど昨日、花見の話が出てきて……会いたいと返事は出しましたが、そんな大事なことになっているとは知らなかったので」
「……お届け物です。あれ?」
「アルコさん」
 開きっぱなしになっていた玄関に立っていたのはアルコだった。バイクには大量の荷物が括り付けられていて、いつ崩れてもおかしくないのにバランスよく固定されていた。アルコはその状態の配達箱から一つの封筒を取り出して少女に渡した。
「いつもありがとうございます」
「いえ、配達員の役目ですから。それよりここにいたんですね、フィークさん」
「ここにいたというのは?」
「メーシェさんが嘆いてましたよ。トゥーリさんに怒られていましたけど」
「そうか……人手不足は否めないしな」
「それは天界も同じです。この時期は他の幽霊達も忙しくて、毎回一人で運ばなくちゃいけないのに、今回はやたらと荷物が多いんです。コナラさんも門番の仕事が終わったら手伝うといいながら来ないし……」
「コナラは天使だから何かあったのかもしれないな」
「……トゥーリさんを借りようとも思いましたが、霧の森でその状態ではどうしようもないですね」
「まだ往復するのだろう?」
「はい……ただ当日分もありますので、数は少なくなってきてはいます」
「無理だけはするなよ」
 アルコは軽く頷くものの明らかに疲れている様子だった。少女はそれに気づいて、お茶を持って来ようとしたが、アルコは首を横に振り、「大丈夫です」と言った。心配する少女とフィークをよそにアルコは玄関からいなくなり、バイクのエンジン音が響き、そのまま坂を下って去ってしまった。
「本当に大丈夫なのでしょうか?」
「……」
「心配だけど何も……いや出来るかも」
「どうかしました?」
「今から霧の森に戻られるんですよね。ならお茶持って行ってください!」
「……わかりました」
 少女に言われてフィークは五人分のペットボトルのお茶を渡された。液体だから重さを感じるはずなのに、何故かその重さはなかった。花見の件は一旦断られたが、その原因としてティコのことがあった。フィークはその姿を見たことがなく、その名前すら少女に出会わなければ知ることもなかった。
 少女と別れてフィークは霧の森に戻ってきた。相変わらずメーシェはトゥーリに怒鳴られていて、それをリャウルが止めに入ろうとするが止められない状態が続いていたようだった。フィークが戻ってくるな否やメーシェは助けを求めて、トゥーリから逃げ出した。
「こいつ使いもんにならん」
「トゥーリさんがやりすぎな気もしますが…あれ? 何か持って」
「お礼をするつもりがお茶をもらってしまったから」
「そうでし……」
「フィーク! それをくれ……のど湧いていたから」
 そう言われてトゥーリに渡した後、それぞれに行き渡ると何往復しているのかわからないアルコがやってきた。彼に気づいてフィークはすぐにペットボトルのお茶を持っていった。少し驚いた顔をしたが、すぐにお茶を受け取ると持ってきた荷物を運んで次の荷物取りに行ってしまった。


 手紙のやり取りを繰り返していたティコはあることに気づいた。少女は人間として生きているが、この世界が物語であるが同時に彼女は登場人物として動いている。だから手紙の内容も導かれるようなものだが、それは元から定型文として組み込まれたものに過ぎなかった。少女の心はすでに操られたものであり、本心をこの手紙群から読み取ることが出来なかった。しかし花見の話をしたあたりから少しずつその文章は変わりつつあり、少女もまた何かに気づいているようだった。だがそれは本当に少女なのかわからなかった。
 終焉の端、一人ぼっちの空間で世界の終わりとはじまりの記録を怠らずに行い、手紙は少しずつ異常なまでに歪み始めていた。それは文字ではなく、考え方という意味だった。少女の中に眠るもう一つの人格のようなものが手紙を通してティコに語りかけていた。
『私はどうしてこのことを知っているのかわからない。けれどそれは私自身が異常であるからだと思う。この感情は私自身が見つけたもので、少女という器にはなかったもの』
 それ以外の手紙にも書かれていた謎の文章。少女という器を越えた存在になりかけているそれが示す道は会うことの他に方法はなかった。ハノキから聞いた花見の件もあり、そのことを書いて手紙を送った。しかしその手紙が返ってくることはなく、花見当日を迎えていた。

 終焉の端の扉を自力で開けるのは初めてだったかもしれないし、そうではないのかもしれない。今となっては関係ないことだが、こうやって外の世界を見るのは久しぶりだった。完全に遮断された空間である終焉の端で過ごした時間と外の世界の時間が一致しているのかわからないが、ティコにとってすべてが真新しかった。
 ハノキの後ろについていき、門番をしている天使達に驚かれつつ、天界と地上を結ぶ境界線の虹を降りていた。霧の森へと行く途中、図書館の紹介のために立ち寄った。ハノキが図書館にいる司書の幽霊と話している間、ティコは一冊の本を取っていた。それは終焉の端で記録しているようなものに似ていたが、何度か書き直すように黒く塗りつぶされていた。
〈世界を記録する存在 世界を消滅させる存在 その両者の後継者となるもの『記録者』〉
「『記録者』? もしこの世界も記録の対象なら何処かにいるのかもしれない……のかな」
「何を呟いているのかな?」
「あっ、お話終わったんですね。本直してきます」
 読みかけの本を本棚に戻し、何事もなく接するティコだったが、ハノキは少し察していた。ハノキは過去に見えてはいけない世界を見届けた経験があり、それに似た何かをティコは見てしまったのではないかと考えていた。
 図書館を出て見知らぬ墓場を通って霧の森の入り口に辿り着いた。キープアウトの紐が枝に括り付けられていたが、その枝は折れて役目をはたしていなかった。
「ティコ」
「はい、ハノキ様」
「緊張しているだろうけどみんな優しい霊だから安心してね」
 そう言ってハノキは先に霧の森へと入っていった。それについて行こうとした時、ティコは何か気配を感じてその方を見た。さっきまで人の姿すらなかった場所に誰かが立っていた。それは本を持ち彼を見て驚いていた。
 ティコはその者に声をかけようとしたが、入ってこない彼を見かねてハノキが戻ってきた。「何をしているの?」と少し威圧をかけられて「なんでもないです」と返したが、どうやらハノキにはその者の姿が見えていないようだった。止まっていた足は動き出し、その者に声をかけることなく、霧の森へ入っていた。

 霧の森の中でも深い霧に覆われた場所。そこには信用した者にしか見えない扉があって、その先の部屋で灰の霊 グロリオは夢を見ていた。仲間達と話し合い、戦いの準備をしていた。しかし彼らの信仰を恐れた神によって次々と仲間達は殺され、一人となった彼は何かを与えていた。
「グロリオ起きて」
 その声で神の姿は揺らぎ、数々の星が見えるだけの風景へと変わる。そして次に体を揺らされていることに気づき、ゆっくりと目を覚ますとチュリンとフィークがいた。
「箱開いてないってことはずっと寝ていたの?」
「もう皆が集まっています」
「……そうか」
 そう言いつつ立ち上がろうとするグロリオの手足には重い枷がついていた。それは霧の森の管理人として強制的に結びつけられたもので、彼はそのせいで動ける状態ではなかった。しかしその枷も今日だけは外れて自由になっていた。立ち上がる最初の一歩を支えるために、グロリオの両方の手は二人によって取られた。
 ゆっくりと先頭を歩くグロリオを中心として両側にチュリンとフィークが並んで歩いていた。チュリンは開けられていない箱を持って、フィークはもしものことに備えてグロリオを見ていた。
 深い霧が浅くなり、フィークが花畑の方へと案内した。その一歩を踏み出せば辺り一面花畑が広がっていた。所々に座れるところを確保してあって、それぞれ色つき霊達が座っていた。桜の木は満開に咲き、そこには何も置かれていなかった。
 静かにお茶を飲んでいるシルトとネアン、仲良く会話しているトゥーリとリャウル、疲れて眠りについているアルコのそばでルーレは彼に触れていた。レッカはまだ終わっていない花の水やりをしていて、メーシェとコナラは何もせずに座っていた。
グロリオとチュリンとフィークが花畑に入って少し経った頃、ハノキとティコがやってきて、二人を視認したすべての色つき霊が緊張したティコを見ていた。
「ハノキ……そいつが新しい霊か」
「そうだよ、グロリオ。名前は……」
「ハノキ様! 自分で言います。僕は橙の霊 ティコ……終焉の端と呼ばれる場所で終わりとはじまりを見届けて記録する役目を担っています」
 深々と頭を下げて自己紹介してみるが、まばらに拍手が返ってくる程度だった。そもそもバラバラに行動しすぎて聞いているのかすらわからない霊もいた。
「おい! メーシェ」
「えっ、何!?」
「お前が乾杯の音頭を取れ」
「なんで……」
「フィークやトゥーリから聞いたが、罰を与えたというのにあまり動いていなかったらしいではないか」
「……ちゃんとしたよ。僕なりに頑張ったと思うんだけど」
「その結果が合わないんだが」
「……ごめんなさい」
 グロリオに言われてメーシェは圧にやられて乾杯の音頭を取った。風に吹かれて桜の花びらが少し舞う中、宴会は始まった。チュリンが持ってきた箱の中には複数の紅茶の葉が入っていた。どうやら休憩のために送っていたようだが、開けられることなく今日に至った。もったいないから飲み比べをしようと提案したが、最終的にティコがたくさん飲んでいた。
会話の中心がティコに向いていた頃、アルコがやっと目を覚ました。微かに感じていた熱っぽさが消えていた。妙に手が冷たいと思ってその方を見るとルーレが触れていた。
「大丈夫か?」
「あっ……もう大丈夫です」
「その様子だと熱が下がったか。フィークから話は聞いていたから」
「すみません。心配をかけました」
「動く前にこれを飲め」
 それはルーレのためにつがれた紅茶だったが、飲みたくないようで放置されていた。まだ冷たくなる前でほのかにあったかかった。アルコはそれを飲み、ティコの方に向かったが、話し中でなかなか切り出せなかった。しかしティコもアルコに気づいて、囲まれながらも彼の方に歩いていた。
「はじめまして」
「こちらこそ……俺は紫の霊 アルコ。天界にある郵便局で配達員をしています」
「そうなんですね」
「軽いな」
「え?」
「気づかないうちに熱を出していたっぽくて」
「大丈夫なんですか!?」
「ルーレさんが冷やしてくれましたので今は平気」
「……僕はここに来ただけだから何も知らない」
「なら知るといい。ハノキ様から少し聞きましたが、普段は終焉の端から出られないみたいだから、外の世界のことを見ておくといいよ。俺は配達員だから」
「あの……頼みたいことが」
「その話はここでしない方がいいな」
「?」
「少し離れてから話すか」
 ティコとアルコが話している間も、その他の霊が近くにいたから、別の場所で話そうと花畑から連れ出した。ほとんどの霊がそれに気づいていなかったが、ハノキだけは気配を感じ取っていた。

 霧の森の入り口付近につくとすぐにアルコが切り出した。
「それで頼みというのは?」
「配達員ってことは僕が書いていた手紙のことは知っていますか?」
「知ってるも何もあれを届けていたのは俺だ」
「そうだったんだ……ありがとうございます」
「どういたしまして……で、どうする気だ?」
「少女の所に行きたいんです」
「……時間的にみんなに会えなくなるがいいのか? 外の世界に出られるのは」
「構いません。確かに皆に会うことも大切なことでした。しかしそれと同時に彼女に会わなければならないから」
「わかった」
 そう言ってアルコはティコを連れてバイクを置いていた場所に行った。本当は二人乗りを禁止されているが、そんなこと言っている場合ではない。配達箱の上にティコが乗り、最初はゆっくりながら走らせて、少女のところに着く頃にはいつもの速さになっていた。

 ティコに関する出来事はあまり知られていなかった。それもそのはず、彼自身には生前の記憶がほとんどなく、唯一覚えているのは罪を犯し処刑されたことだけだった。色を与えられていなかった頃、放浪の幽霊だった彼を導いたのはとある世界の終わりを見届けたことだった。それが“あの世界”と呼ばれるネアンが管理しているはずの世界だった。そこでとある騎士の幽霊に会ったことで繋がりを持ち、最後の色である橙色を与えられた。
 少女の家の玄関の近くまでバイクを走らせようとしたが、坂を上ろうとした時アルコは入れなかった。降りて坂に近づくとティコだけが上ることが出来た。
「なんでお前だけ……」
「分からないけど、ここで大丈夫」
「……じゃあまたな」
 アルコは少し寂しそうにバイクを走らせて去っていった。やっと話すことが出来た新しい霊だが、一日だけじゃなくてずっと話せる時間が欲しかった。謎多き人物の彼をちゃんと知りたかった。

 少女の家につくと玄関の扉がひとりでに開いた。招いているかのような雰囲気に、ティコは少々恐怖心を持ったが、その気持ちは彼女が出てきて収まった。
「……やっぱりあの人に似ている」
「え?」
「ううん、こっちの話」
「君はどっちなんだ?」
「それは登場人物としての私と―――としての私ってことだよね」
「……今は」
「時間が止まっている」
「どういうこと?」
「この世界を止めた者がいる。まぁ多分あの人だけど……『記録』するために」
「『記録』? もしかして『記録者』」
「私はあの人に会った。でもあの時はまだ覚醒して間もなかったからすぐに時間は動き出してしまった」
「……」
「橙の霊 ティコ」
「あっ、はい」
「あなたはこの世界で何をしたい?」
「それを答えたところで何になるんですか?」
「……『記録者』はこの世界を記録するために存在している。けれど消滅させることだって修正することだってできる。彼らはそういう人達なの。そしてその上に存在するすべての物語を作りし者……あなたはそれを認識した」
「認識? 僕は未来を見ただけだ」
「その未来は本来見えないはず……この世界が歪んでしまった原因の一つ」
「一つってことは」
「二つの世界が交わってしまったから、選択を誤ったから、少しずつ壊れてしまった」
「メーシェさんが引き起こした闇にまつわる事件」
「うん、そう」
「……僕はみんなに会えました。そして君にも……僕はそれだけで幸せです」
「でもあなたはまだ満たされていない。本当の願いは叶えられていない」
「……願い」
「無意識のうちに願ってしまったものがまだ叶えられていないの」
「そうだ、僕は」

 自由になりたかった。外の世界を見てみたかった。閉じられた扉の中であらゆる世界の終わりとはじまりを見届けて記録し続けても、僕の心は満たされなかった。楽しさなどとうになく、ただの装置のように動いているだけだった。それが役目であり、それ以上のことを考える必要はなかった。
けれど未来を見たことによって一転した。知らなかった世界を知りたいと思った。しかし出る手段はなく、その扉は僕の力では開けられなかった。天界から与えられた僕だけの場所。この想いもいつかは消えて何もなかったで終わるはずだった。少女を認識するまでは。

「今の私なら本当の願いを叶えてあげられる」
「……」
 しかし少女の体はバグのように色が崩れ落ちて徐々に壊れていた。後ずさりするティコに近づこうとする少女だったものは手を伸ばしていた。
「私に刃向かうつもりか」
『あなたは暴走しすぎたのです。―――を名乗るにはあなたは危険すぎた。だからおとなしく登場人物に戻って……さもなければこの世界からあなたの存在を消しましょう。そうすれば彼の願いはすんなり叶えられるでしょう』
「……誰?」
『ごめんね』
 謎の声が謝った時、彼の視界は真っ白に染まり、いつの間にか霧の森の花畑に戻っていた。数時間前の質問攻め状態に戻っており、アルコは遠くでまだ眠っていた。


「あれは―――だったのか? まさかあいつが来るわけないし」
『あいつって何のこと?』
「ひぇ」
『驚かないでよ。でも今だけ……あなたに会うのも最後かな。だからちゃんと記録してね』
「わかりました。記録したら出られるんですよね」
『出られるって……戻りたいの?』
「一人じゃつらいですって」
『わかった。約束してあげる』
「……あの子はいいんですか?」
『正常に動くように調整したけど』
「けど?」
『もう大丈夫。この世界はもう霊達のものだから』
「本当に大丈夫なんですかね」
『それを記録するのがあなたの役目でしょ』
 謎の声はそう言うと微笑んで光となって消えてしまった。残された青年は本に書いては決してを繰り返した記録を読みつつ、最後の頁には一枚の集合写真のような絵が描かれていた。
趣味で小説や詩を書いている者です。また読書や音楽、写真など多くの趣味を抱えています。
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