闇堕ちの能力者 第一章 はじまりの空と結びつく絆(2/4)
公開 2024/12/15 14:32
最終更新 2024/12/15 14:37
(空白)

 街で行われていた能力実験が表に出たことで、その研究所は非難されてすべての行為を禁止し、孤児院を含むその敷地は更地となって、代わりに高いビルやマンションが建っていた。あの場で倒れてしまったソルヒは街から遠く離れた場所の病院の中で目を覚まし、能力の反動で動けないのと記憶の一部が混濁して、一時はわからずに攻撃態勢になっていたが、退院する頃には正常に戻っていた。多くの子供達がその場所で暮らすと決める中、ソルヒは旅をすることにした。多くの街を旅している時、とある商人と出会った。商人はソルヒを見るな否や不思議な卵を渡してきた。彼はソルヒが能力を持っていることを見破り、制御装置である『式神システム』を所有していないことも気づいていた。
「その卵は君の力になるだろう」
 そう商人は言い、ソルヒのもとから離れていった。残されたその卵とともに引き続き旅をしていたが、卵にヒビが入って頭を出したのは百舌(モズ)と呼ばれる小鳥であった。変な模様が書かれた卵だったから異形が生まれるのではないかと恐怖を感じていたが、普通の雛が生まれて少しホッとしていた。
 それから百舌は成長してソルヒのそばを飛び回るようになっていた。疲れたらいつも頭の上に乗って眠っていた。その過程で能力である『時計』の制御にも成功した。旅の中でも度々暴走状態に陥り、数日動けない状態が続いていたが、百舌のおかげでその心配は無くなった。代わりに正常に戻ったと思われていた記憶の一部がまだ混濁していたことに気づき、能力の制御が成功するたびに鮮明になっていた。そして完全に制御が完了した時、ソルヒの足が止まって忘れてはならない名前を口にしていた。
あの日、最後に言った言葉が突き刺さり、ソルヒは大切な彼女のことを探し続けた。そして見つけた情報はあの街での行方不明以外の他になかった。

 そこにソルヒの知る街はなかった。変わり果てた風景に足を踏み入れた。空を覆い尽くそうとする建物群と昔ながらの商店街があった。暗く沈んだ路地裏がやたらと存在し、そこを越えた先はどんな好奇心も恐怖にかき消されていた。『時計』の効果で人々の渋滞から抜け出しつつ、ひとまず知っている道を探して歩いてみた。
 住宅街が並ぶ道に入り、『時計』の効果を切ってみた。古めかしい色を失って明るい水色の快晴の空へと、普段の見慣れた色へと塗り替えられていく。百舌のおかげで反動はほんの一瞬の視界の歪みで収まっていた。誰もいないその道を歩き続けていると、道端にいる占い師みたいな感じの人が座っていた。面倒なことになると思って無視しようとしたが、「おい!」と怒鳴られたような声で呼び止められ、ビクッとしてしまった。
「な、なんですか……」
「お前、能力持ちだろ。その鳥も『式神システム』のやつで」
「……だからなんですか。僕は占い師に興味は」
「俺は占い師じゃない。情報屋だ」
「情報屋?」
「そう、単なる噂から深い闇の部分までいろんなことを知っている。もちろん対価はもらうが」
「……能力持ちってわかったのも」
「情報はいろんな所から回ってくる。お前が街に入ってきた時からすでに……異質な存在だとね。そして探し物をしていることも知っている」
「だったら」
「知っているよ。大切な人……リイノと呼ばれる女性がどこにいるか」
「! ……教えてくれ」
「対価」
「あっ……何をすればいい」
「うーん、そうだな……俺には知りたいことがある。闇市の地下で行われている研究のことを」
「闇市? 研究?」
「うん。闇市には入り込んだことがあってな。そこで耳に入れた地下の研究の話。行き方は一応分かっているが、あまりの広さと機密性が高すぎて情報屋の誰も研究の内容を知らない。闇市では《呪われた血》が高値で取引されている。だから何かから採取しているのだろうが……」
「猛烈に嫌な予感がする……信じたくはないが」
「その予想は当たっているかもしれない。だからお前には地下に行って、研究をしているところを見つけて欲しい。対価はそれで十分だ」
「わかった。でもリイノの救出が先でいいよな」
「どちらが先であれ、両方手に入れろ」
 そう言って情報屋はソルヒに向かって手を出した。何をしているのか首を傾けると「地下に送ってやる」と言って立ち上がって近づき、ソルヒの肩に触れた。無音のまま、ソルヒはどこかに消え、情報屋は定位置に戻って座り直した。
「さて今度は上手くいくだろうか……『時計』の能力者。……そういえば名前聞くの忘れてたわ。まぁいっか、どうせ失敗して死ぬんだし」
 そう呟いて空を見上げると、羽ばたいた鳩がどこかに向かって飛び去っていった。

 視界が暗転して悲鳴とともに落ちた場所は地下水だった。眠っていた百舌が飛び起きて、ソルヒはしりもちをついて濡れていた。おそらく情報屋の能力だろうが、あまりにも酷い着地の仕方でイラっとしたが、別のところに送られるよりはマシだと思った。何も見えない真っ暗な状態の地下だと思っていたが、燃え続けるろうそくが揺らめき、今にも消えそうになっていた。地下水から上がって壁に手を当てながら歩いていると、少しずつ人の声が響いてきて足を止めた。
「もう少し採取できればこんなに高価で売る必要もなくなるんですけどね」
「仕方ないだろう。《呪われた血》はあれからしか生まれねぇんだからさ」
「……にしてもあれを捕まえて数年が経ちましたね」
「まだ稼がなきゃいけねぇんだ。どれだけ傷つこうともあれには生きてもらわねぇと」
 そう会話する二人は最後に笑っていた。ソルヒは怒りで前に現れそうになったが、百舌がバタバタして、ダメだよ、と言わんばかりに止めていた。二人の進む先にソルヒは立っていたが、その場だけ明かりが少なく暗さが相まって何かにぶつかったことも分かっていなかった。ソルヒは一瞬だけ『時計』の能力を使って、二人のうちの一人が持っていた鍵束を奪い取り、明るい方へと逃げ出した。かけていく足音に気づいた二人だったが、その拍子で採取した《呪われた血》を落とし体に付着していた。

 追手が来ないことを不思議に思いながら鍵束を確認しつつ、明るさは徐々に強くなって土壁で出来ていた地下は綺麗なアスファルトで出来た建物へと変わっていた。その一室、厳重な扉の先に多くの点滴台に繋がれ、体を覆うような包帯を巻いた人が眠っていた。鍵はカード式になっていたが、すでに誰かが壊した後のようで、二つ目以降は鍵穴式で鍵束から探して開け続けた。最後の扉が開くとそこはかつてのソルヒが捕らえられていた白い部屋に似ていた。そして近づいて見るとそれがリイノであることに気づいた。病院服から見える体は血混じりの包帯で、頭から左目にかけても巻かれていた。
「……リイノ」
 数々の音とソルヒの呼びかけでゆっくりと目を覚ます彼女だったが、口を開くも声が出ていなかった。しかし虚無に等しかった右目に光が戻って涙がこぼれていた。
「大丈夫……今は逃げ出そう」
 そう呟いてリイノの手を握る。黒い蛇も白い蛇もいない状態の手は何も反応しなかった。点滴のほとんどは包帯との相性が悪く、腕から離れていて骨が浮き出るくらいの細さで力などはいるはずもなかった。ソルヒはなんとかリイノを背負ってゆっくりと歩き出そうとしたが、近くで物音がして、見つかったか、と隠れることも出来ない状況に恐怖を覚えていた。しかしその物音は遠ざかり、何事もなく消え去った。『時計』の能力を発動して、研究所は抜けたものの、地下の薄暗いところまで戻ってくると能力が途切れた。リイノが持つ『封印』の能力のせいかと思ったがそうではなく、先を飛んでいた百舌が情報屋に驚いて止まったようだった。
「よう」
「お前……どうやって」
「気づいていないのか? 能力だよ、能力」
「それはわかっている……そんなことより」
「ああ、病院まで飛ばしてやるよ。お前はよくやってくれたからな」
「僕はソルヒ……涼月ソルヒ」
「ん? 名前か……そうだな。どうやらソルヒ、君は信用に値する人物のようだ。俺は甘雨(かんう)セオン、能力は『転移』だ。またどこかで会うことになるだろう」
 セオンは嬉しそうに話しつつ、ソルヒの肩に触れて二人の姿は地下から消えた。彼が持つ『転移』、それはランダム要素を持つ悪質なもの。しかし信用に値する人物に対してはちゃんとした場所に飛ばす優秀な『転移』だが、それ以外の者に対して良くないことが起きると言われている。セオンは研究所の方に行き、リイノがいた白い部屋のとある机を見ていた。そこには《呪われた血》によって一部が赤く染まった紙束が置かれていた。
「これが……なるほどね。そりゃ、探すわけだ」
 そう言い携帯を取り出して写真を一枚撮ってどこかに送りつけて、血塗れの紙束を持って彼は研究所から消えた。


 セオンによる『転移』によって病院の入り口に飛んで、周りの患者や看護師を驚かせつつもすぐさま対処されて、リイノはベッドに寝かされて運ばれて、ソルヒは廊下で待っていた。待ち続ける時間は長いのか短いのかわからないほど不安を煽り、椅子に座っては立ち上がりを繰り返していた。そんなことしていると見覚えのある顔が近づいてきた。
「あれ? ソルヒじゃん」
「……スイリア。どうしてここに」
「どうして、って……臨時でこの病院に来ているカウンセリングの先生だからだよ」
「医者になっていたのか」
「そんなたいそうなものじゃないよ。街から逃げ出したっていうのに、何の因果か戻ってきちゃうんだもん。それよりもソルヒはここで何をしていたの?」
「それは……」
 ソルヒが言おうとした時、臨時で使われていた部屋が開いて看護師が出てくると、担当の医師が彼に来るようにと言った。そして部屋に入ると人工呼吸器をつけて眠っているリイノの姿があった。血塗れだった包帯は巻き直されていたが、枚数は少なくなり治りかけの足は肉がなく皮膚が骨に張りつくほど細くなっていた。悲惨な状態になっているのを見ていたのはソルヒだけではなかった。気づかないうちにスイリアも部屋に入っており、近くの小さな椅子に当たって、声も出せずに震えていた。
「……リイノちゃん」
「あっ……」
「どうして……」
「これには」
「何も聞きたくない……でも」
 スイリアが弱ったリイノの手を握ろうとした時、掛け布団の上に二匹の蛇が現れた。黒い蛇は眠っているが、白い蛇は目を開けて赤い瞳はソルヒとスイリアを見ていた。
「『封印』が機能している? それとも……わぁ!?」
 白い蛇はリイノの手を握ろうとしたスイリアの手に頭を乗せていた。いきなりで驚いたが、数秒黙った後、スイリアは「酷い……酷すぎるよ」と呟いて、白い蛇はソルヒの方へと動き出したが、ベッドの端で止まって彼をずっと見ていた。最初は何をすればいいか分からなかったが、おそらく手を差し出せばいいのだろうと気づき、白い蛇の方に手を差し出した。白い蛇、もしくは黒い蛇が見たであろうリイノにされてきた残虐非道な行為。守るための『封印』を悪用され、『破壊』はずっと追いやられていた。逃げ出す希望はとうになく、ただ死を待つだけを何年も繰り返していた。それでも殺してくれなかった。《呪われた血》と呼ばれたそれを採取するために、人間の悪意は増幅していた。
 吐き出しかけたその口を塞ぎ、白い蛇はリイノの枕元へと近づいて一緒に眠っていた。眠ったのと同時に黒い蛇が動き出し、腕に巻きつこうとしたが弱っていたため上手くいっていなかった。スイリアは我慢できずに部屋から出て行ったらしく、ソルヒが息を整えている間にはもういなくなっていた。すると黒い蛇が目覚めているにもかかわらず、白い蛇も動き出した。何かあったのかと思ってリイノを見ているとゆっくりと目を覚ましていた。人工呼吸器のせいで話すことは出来ないが、口を動かしてソルヒの名前を言っているような気がした。

 それから毎日病院に通い、リイノに会いに行った。数日経つと人工呼吸器を外して会話することが出来るようになったのだが、弱った声は無理して出しているようで長い間の会話は出来なかった。ある日、いつものようにリイノの病室に行くとセオンがいた。何をやっているんだと、言おうとしたが、リイノはゆっくりながらセオンの質問に答えていた。
「……それで《呪われた血》のことなんだが」
「欲しいの……ですか?」
「そういうわけではない。暴走する条件を知りたいだけだ」
「……わからない」
「そうか、ならいい」
「おい!」
「ん? 確か……ソルヒだったか」
「リイノに何しているんだ」
「ただ質問しているだけだが」
「……大丈夫だよ」
「リイノがそういうなら……でも」
「心配性にもほどがあるだろ……俺はまだ聞かなきゃいけねぇことがあるんだよ」
「記憶が戻り切っていないんだよ」
「は?」
「その《呪われた血》の採取が長く続いていたせいで記憶の一部が欠落している」
「……そうだったのか。じゃあこれ以上聞いても何も出ねぇか。闇市の連中が何を話していたか、覚えてねぇかなって思ったんだけど」
「そういえば研究所に残った後、何をしたんだ?」
「……」
「話したくないならいいよ」
「いや……ここで話す話じゃないからさ」
 ソルヒとセオンがいい争いしているのを、リイノは困ったように見ていた。それを感じ取った黒い蛇が威嚇して「シャー」と息を吐き出し、二人は追い出された。

 病室から出て外に出るまでの廊下で、セオンが個人的に調べていたことを教えてくれた。
「《呪われた血》が高値で取引されているのは前も話したな」
「それは聞いた」
「その血はリイノから取られていたわけだが、その血を摂取するだけでは暴走状態に陥る。制御するためには『式神システム』がいる」
「うん」
「ただその『式神システム』を必要としない者もいる。お前もどうやら昔はそうだったみたいだからな」
「……制御できるようになったのはこの百舌のおかげだよ」
 そう言われて百舌は嬉しそうにソルヒの周りを飛んでいた。セオンはそれを見て、いいな、という顔をしていたことに気づかず、「どうした?」とソルヒに言われてハッとして首を振っていた。
「それでどこまで話したか」
「『式神システム』を必要としない者がいるってところだよ」
「ああ、そこか。詳しくは知らないが、そういうのもいるということだ。ちなみに『式神システム』の第一成功者はリイノだよ」
「え?」
「回収した資料にはそう書かれていた。だがそれ以上の情報がすべて消去されていた。その他の能力者……《呪われた血》を摂取した者の名前は書かれていたし、俺の名前もあったし」
「ん? ちょっと待って……自分で摂取したの?」
「したよ。ただのギャンブルだけどね。能力手に入れたらラッキーだなってくらい。確かに暴走しかけたが……鳩がいたんだよ。そいつのおかげで『転移』を手に入れ、こうやって情報屋を続けられている。まぁ今どこにいるか知らないんだけどさ」
「そんな簡単に……」
「普段は運が悪いからさ。その時だけ運が良かったんだろう……」
「……」
「ソルヒは……あの孤児院の生き残りだったか」
「それも資料?」
「いや、別の情報屋からの話。そいつは孤児院とその繋がった研究所のことを調べているから。闇市の情報を渡したら教えてくれた」
「それなら聞かなくても分かるんじゃ」
「体の中に入っている懐中時計を外に出すことは出来ない。それどころか実体を持たず、何故かレントゲンには映る。『時計』の能力は止めたり、加速したり減速したり、時間に関するすべてのことを行うことが出来る。異質な存在であり、研究所の実験体として運び込まれたが、孤児院の子供達の手によって逃げられた。そこには異界からの存在である少女がいた」
「異界?」
「リイノはこの世界の人間じゃない、と思われる。確証はないが、《呪われた血》といい、元々『破壊』の能力がリイノのものではなく、黒い蛇のものだったことといい、あまりにも怪しい点が多い」
「……だから狙われた?」
「そうだろうな。そして今後も狙われる。闇市がある限り」
「どうにかできないのか」
「出来るよ。その話をソルヒにしようと思ってさ。会ってほしい人がいる」
「それって今から?」
「早い方がいいな。闇市の……特に幹部のやつらが感づく前に」
「わかった」
「じゃあ『転移』で飛ぶから手を貸せ」
 いつの間にか病院の外に出ようとするところまで来ていた。ガラスの自動ドアが開いて、外の空気が流れ込むとソルヒはセオンの手を取って、『転移』の能力で一瞬にしてとある建物の前に立っていた。
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