【江談抄】安嘉門の額の霊踏み伏する事、大内の門などの額など書ける人々の事
公開 2024/02/01 22:25
最終更新
2024/02/01 22:35
※ 江談抄 第一「公の事」より/江都督→大江匡房のこと。
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「入道の帥…藤原資仲様が
『安嘉門の額の字は髪が逆さに生えた童が沓を履いた姿をしているが、その昔、この字が時々門の前を通る者を踏みつけにしたものだから、何者かが密かに門に登って字の真ん中を擦り落としてしまったのですよ。』
と言っていたよ」と江都督は仰いました。
私(実兼)が「件の額はどなたの手跡でしょうか」とお聞きすると、「南面の三門は弘法大師、東面の三門は嵯峨帝、北面の三門は橘逸勢の手跡で云々。中でも弘法大師の手跡である皇嘉門は殊に霊異があり、人を取り殺したことがあると…さる文書にあったよ。また大極殿の額は藤原敏行中将の手跡だが、ただ火災以前はどなたの書なのだろうね。」云々と。
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「入道の帥…藤原資仲様が
『安嘉門の額の字は髪が逆さに生えた童が沓を履いた姿をしているが、その昔、この字が時々門の前を通る者を踏みつけにしたものだから、何者かが密かに門に登って字の真ん中を擦り落としてしまったのですよ。』
と言っていたよ」と江都督は仰いました。
私(実兼)が「件の額はどなたの手跡でしょうか」とお聞きすると、「南面の三門は弘法大師、東面の三門は嵯峨帝、北面の三門は橘逸勢の手跡で云々。中でも弘法大師の手跡である皇嘉門は殊に霊異があり、人を取り殺したことがあると…さる文書にあったよ。また大極殿の額は藤原敏行中将の手跡だが、ただ火災以前はどなたの書なのだろうね。」云々と。
