【古今著聞集】或る僧の妻嫉妬して蛇と化し、夫の件の物に食い付く事。
公開 2023/11/29 21:44
最終更新
2024/05/24 17:40
※まいたけがいい加減に訳して脳内補完をいれたものです。
***
ある僧は妻がいる身でありながら、白拍子の抱え主のところにいる女の元に通っていた。僧には本妻がいたが、この妻が恐ろしく嫉妬深い女で。常日頃から「あぁ、どうしてくれよう…!」と妬んで、時には夫を責めたり詰ったりしていたが僧は聞き入れずに白拍子の元へ通っていたのだという。
建長六年二月二日の夜も、僧は白拍子の元にいた。着物を脱いで床に入り、いざと女に覆いかぶさったが…さて。
(……。)
僧はなんだか妙な心地を覚えた。確かに今まさぐり責めているのは白拍子の女の筈だが、どうしてか本妻と致しているような心地がする。
(まさか…、そんなはずは…)
なんだか急に薄気味悪くなって、さっと体を起こすと下にいるのはやっぱり白拍子の女である。「何よ…急に止めないでよ」と不満げな女にもごもご口籠もりつつ、僧はもう一度女に覆いかぶさったが…やはり本妻と致しているような心地がするのである。ゾッと肌が粟立つような恐ろしさを感じて、すっかり萎れてしまった僧はすごすごと女の上から這い降りた。
「ちょっとぉ…何なのよいったい…」
「…いや、…ぎゃっ!!」
女の方を見る気にもなれず座り込んでいると、突然股ぐらに激痛が走った。はっと股ぐらに目をやると、いったいどこから入り込んだのか。五、六尺もある蛇が、がっぷりと僧の逸物の先に食らいついていたのである。振り離そうとめちゃくちゃに腰を振っても、蛇はどんどん逸物を飲み込んでいく。それどころか飲み込みかねて口の端が裂けても離す気配がない。
(このままでは食いちぎられてしまう…!!)
僧は恐慌に任せて守り刀を抜き、逸物に食らいつく蛇の口をざっ!と切り裂いた。おびただしい血に塗れながらも、裂けた口で食らいついたまま…しばらくして蛇はぐったりと動かなくなった。
その後、傷のためか毒でもあったか。逸物が腫れた僧は心身共に苛まれて、すっかり廃人のようになってしまった。件の蛇の死骸は堀川に捨てたので、噂を聞いた都の童どもが野次馬に集まったという。真偽の程はわからないが、例の本妻も夫が蛇にやられた夜から病みついて、やがて亡くなったと言うことである。恐ろしいことである。
※五、六尺…150センチから180センチ
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ある僧は妻がいる身でありながら、白拍子の抱え主のところにいる女の元に通っていた。僧には本妻がいたが、この妻が恐ろしく嫉妬深い女で。常日頃から「あぁ、どうしてくれよう…!」と妬んで、時には夫を責めたり詰ったりしていたが僧は聞き入れずに白拍子の元へ通っていたのだという。
建長六年二月二日の夜も、僧は白拍子の元にいた。着物を脱いで床に入り、いざと女に覆いかぶさったが…さて。
(……。)
僧はなんだか妙な心地を覚えた。確かに今まさぐり責めているのは白拍子の女の筈だが、どうしてか本妻と致しているような心地がする。
(まさか…、そんなはずは…)
なんだか急に薄気味悪くなって、さっと体を起こすと下にいるのはやっぱり白拍子の女である。「何よ…急に止めないでよ」と不満げな女にもごもご口籠もりつつ、僧はもう一度女に覆いかぶさったが…やはり本妻と致しているような心地がするのである。ゾッと肌が粟立つような恐ろしさを感じて、すっかり萎れてしまった僧はすごすごと女の上から這い降りた。
「ちょっとぉ…何なのよいったい…」
「…いや、…ぎゃっ!!」
女の方を見る気にもなれず座り込んでいると、突然股ぐらに激痛が走った。はっと股ぐらに目をやると、いったいどこから入り込んだのか。五、六尺もある蛇が、がっぷりと僧の逸物の先に食らいついていたのである。振り離そうとめちゃくちゃに腰を振っても、蛇はどんどん逸物を飲み込んでいく。それどころか飲み込みかねて口の端が裂けても離す気配がない。
(このままでは食いちぎられてしまう…!!)
僧は恐慌に任せて守り刀を抜き、逸物に食らいつく蛇の口をざっ!と切り裂いた。おびただしい血に塗れながらも、裂けた口で食らいついたまま…しばらくして蛇はぐったりと動かなくなった。
その後、傷のためか毒でもあったか。逸物が腫れた僧は心身共に苛まれて、すっかり廃人のようになってしまった。件の蛇の死骸は堀川に捨てたので、噂を聞いた都の童どもが野次馬に集まったという。真偽の程はわからないが、例の本妻も夫が蛇にやられた夜から病みついて、やがて亡くなったと言うことである。恐ろしいことである。
※五、六尺…150センチから180センチ
