【古今著聞集】清長卿貫主の時、船岡にて冠の怪異の事。
公開 2023/11/19 23:54
最終更新
2024/05/24 17:55
※まいたけがいい加減に訳して脳内補完をいれたものです。
***
藤原清長卿が蔵人頭でいらした頃、殿上人たちを伴って船岡山へ物見遊山に行かれた。
皆で虫を採っておられた折、風がざぁっと強く吹き抜けて清長卿の冠が吹き落とされてしまった。風に吹き上げられ転がされ、冠は随分遠くまで転がって行ったが…ようやく追い付いた人々はぎょっと眉を顰めた。冠はわざと誰かが被せたように、野に打ち捨てられた骸の頭に載っていたのである。この奇妙な様に一同は何とも言えない心地で顔を見合わせたが、そのまま冠を被らないわけにもいかない。気色悪いが仕方ないと、骸から冠を取って清長卿は再び冠を被り直したという。
そんなことがあってから四、五年ほどして、清長卿はお亡くなりになったという。やはりこのような出来事は、何がしかの凶兆ではと用心するべきことである。
***
藤原清長卿が蔵人頭でいらした頃、殿上人たちを伴って船岡山へ物見遊山に行かれた。
皆で虫を採っておられた折、風がざぁっと強く吹き抜けて清長卿の冠が吹き落とされてしまった。風に吹き上げられ転がされ、冠は随分遠くまで転がって行ったが…ようやく追い付いた人々はぎょっと眉を顰めた。冠はわざと誰かが被せたように、野に打ち捨てられた骸の頭に載っていたのである。この奇妙な様に一同は何とも言えない心地で顔を見合わせたが、そのまま冠を被らないわけにもいかない。気色悪いが仕方ないと、骸から冠を取って清長卿は再び冠を被り直したという。
そんなことがあってから四、五年ほどして、清長卿はお亡くなりになったという。やはりこのような出来事は、何がしかの凶兆ではと用心するべきことである。
