草木・虫の歌(4つ)
公開 2023/09/04 00:27
最終更新
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味気ない其方や
枳殻に鳳鸞棲まばこそ
「素っ気ないねぇ…そんなトゲトゲした態度じゃ、素敵な御仁は寄り付かないよ」
***
柳の影にお待ちあれ
人問はばなう
楊枝木を切ると仰やれ
「あの柳の影でお待ちになっていてください。もし誰かに『何をしてるんだ』って怪しまれたら、楊枝にする枝を切るとこです。とでも言って誤魔化しておいて」
***
庭の夏草茂らば茂れ
道あればとて、訪ふ人もな
「庭の夏草なんて好き放題に茂ったらいいわ。どうせ道があったって、あの人は来ないんだから…。」
─────────
※…と強がりを言いつつも、「あの人」が夏草を踏み分けてやって来るのを待っている感じが切なくて可愛いなと思います(訳者)
***
我が恋は
水に燃えたつ螢、螢
物言はで、笑止の螢
「私の恋は、水面に燃えたつ螢よ、螢。叶うはずもない恋に、何も言えずに身を焦がす…哀れな螢」
枳殻に鳳鸞棲まばこそ
「素っ気ないねぇ…そんなトゲトゲした態度じゃ、素敵な御仁は寄り付かないよ」
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柳の影にお待ちあれ
人問はばなう
楊枝木を切ると仰やれ
「あの柳の影でお待ちになっていてください。もし誰かに『何をしてるんだ』って怪しまれたら、楊枝にする枝を切るとこです。とでも言って誤魔化しておいて」
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庭の夏草茂らば茂れ
道あればとて、訪ふ人もな
「庭の夏草なんて好き放題に茂ったらいいわ。どうせ道があったって、あの人は来ないんだから…。」
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※…と強がりを言いつつも、「あの人」が夏草を踏み分けてやって来るのを待っている感じが切なくて可愛いなと思います(訳者)
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我が恋は
水に燃えたつ螢、螢
物言はで、笑止の螢
「私の恋は、水面に燃えたつ螢よ、螢。叶うはずもない恋に、何も言えずに身を焦がす…哀れな螢」
