住吉の行幸
公開 2023/08/28 22:31
最終更新
2023/08/28 22:31
住吉の行幸
むかしむかし、時の帝が住吉神社に行幸なされたのだそうな。
海風に悠々と枝を伸ばし、浜に力強く根を張る松林をご覧になった帝は、供の者にこの松を題に歌を詠むようお命じになられた。そこで供のひとりが進み出て、
「私が住吉へ来たのも随分とむかしになりますが、この景色はあの頃と何も変わりませぬ。この岸の太く優美な松の木は、いったい幾つの時代を過ごして来たのでしょうか。」
と住吉の松林の美しさを讃える歌を詠んだ。すると歌に感じ入ったのだろうか、住吉神社の御祭神が一行の前にお姿を現され、
「私と姫松との仲を、帝はご存知ないのでしょう。遥か昔…ここに瑞垣を巡らせた頃から、この姫松もまた神聖なものとして祀られているのですよ。」
と歌に詠んで馴れ初めをお聞かせしたのだそうな。
むかしむかし、時の帝が住吉神社に行幸なされたのだそうな。
海風に悠々と枝を伸ばし、浜に力強く根を張る松林をご覧になった帝は、供の者にこの松を題に歌を詠むようお命じになられた。そこで供のひとりが進み出て、
「私が住吉へ来たのも随分とむかしになりますが、この景色はあの頃と何も変わりませぬ。この岸の太く優美な松の木は、いったい幾つの時代を過ごして来たのでしょうか。」
と住吉の松林の美しさを讃える歌を詠んだ。すると歌に感じ入ったのだろうか、住吉神社の御祭神が一行の前にお姿を現され、
「私と姫松との仲を、帝はご存知ないのでしょう。遥か昔…ここに瑞垣を巡らせた頃から、この姫松もまた神聖なものとして祀られているのですよ。」
と歌に詠んで馴れ初めをお聞かせしたのだそうな。
