いづれの神に
公開 2023/08/28 20:54
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いづれの神に
むかしむかし、あるところにそれなりに由緒ある血筋の男がいたそうな。
男はまだ青二才の頃から、自分よりも高貴な方に叶わぬ恋をしていた。断ち切ろうにも断ち切れず、忘れようにも忘れられず、想う甲斐もなく何年も。
「私がここで死んだとしたら、何にも知らない世間は『いったいどちらの神の怒りに触れたのやら…』なんて勝手なことを触れ回るんだろうな。全く神罰などと…」
他ならぬ、あの方への届かぬ想いに恋詫びて死んだと言うのに…。暗い目を伏せ、辛い恋心をこう詠んだ。
むかしむかし、あるところにそれなりに由緒ある血筋の男がいたそうな。
男はまだ青二才の頃から、自分よりも高貴な方に叶わぬ恋をしていた。断ち切ろうにも断ち切れず、忘れようにも忘れられず、想う甲斐もなく何年も。
「私がここで死んだとしたら、何にも知らない世間は『いったいどちらの神の怒りに触れたのやら…』なんて勝手なことを触れ回るんだろうな。全く神罰などと…」
他ならぬ、あの方への届かぬ想いに恋詫びて死んだと言うのに…。暗い目を伏せ、辛い恋心をこう詠んだ。
