露の宿
公開 2023/08/28 13:39
最終更新
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露の宿
むかしむかし、あるところに眠れない男がいたそうな。
床に入ってはあの人を想い寝付けず、起き出して夜空を眺めてもあの人が思い出され…男の瞳からほろりと一つ涙をこぼれた。
「私の袖は草の茂る草庵ではありませんが、こうして日が暮れると草に露を置く露の宿になるのです…」
毎晩あなたを想って泣いている…思い余ってそんな弱音を吐いたのだそうな。
むかしむかし、あるところに眠れない男がいたそうな。
床に入ってはあの人を想い寝付けず、起き出して夜空を眺めてもあの人が思い出され…男の瞳からほろりと一つ涙をこぼれた。
「私の袖は草の茂る草庵ではありませんが、こうして日が暮れると草に露を置く露の宿になるのです…」
毎晩あなたを想って泣いている…思い余ってそんな弱音を吐いたのだそうな。
