壊れた“君”と“彼”の答えのない現実
公開 2025/07/19 20:50
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(空白)
記憶の中のしあわせは想像の幻覚に塗り変わる
答えのない不明な心は理解不可能
目に映る砂嵐の後に一瞬の血だらけの体と包帯
壊れた涙が自己暗示の中でとどまり落ちることなく沈んでいく
吐き気を発生させる不安は過ぎ行く時間の中で
見えぬ希望の代わりに残酷で絶望な現実だけが映る
想像するのは生きている未来の形じゃなくて
灰色に満ちた影のない死体と消え去った血だまり
影に問いかける 自問自答のような 空想の時間
怖い夢も現実に比べれば幸せなのかと問われれば変わらない
永遠に眠り続けて いつの間にか死んでいたなんて そっちの方がいいな
求めた願いを止めるのは感情の中に秘めた記憶のいらない部分
連れて行ってくれないかな と 思うたびに
なんで生まれてきたのか 過ごした時間 この人格も不必要な感情の装置
死んだって変わらないのに 恐怖はいつだってすべてを止める 息は止めないのに
狂っている と言われれば 異常だ と言われれば
正常だった暗示は気づいて 流れ出した時間は意味をなさなくなった
“君”はずっとそうだった 「―――」が生まれる前からずっとそう
正常と異常を区別できなくなるほどの狂った現実の中で生きていた
この姿を得る前からずっと見ていた影の青年は〈―――〉を得てからも
“彼”として“君”のそばにいた “君”が気づいていなくても
心の平穏を保つために“君”は「―――」になって文章を書いていた
それがいつしか『物語』となって いろんな『登場人物達』に囲まれていた
その中に“彼”もいた 現実と空想の中に存在する人物として そこにいた
“君”は気づいていないようで気づいている けれど“彼”の声は届かない
生き物はいつか死ぬ “彼”も一度死んだ という 設定がある
けれど“君”の中には 現実にあったかもしれない と 思っている節がある
記憶の中で聞かされた希望と絶望 何度も言われた願望の話
生まれ方が違えば“君”が“彼”になっていたかもしれない と
どこか行きたいね と“君”はそう言った
けれど遠くに行く手段はない
空を眺めた“君”が次に見るのは遠ざかった地面だった
「空を飛べたら自由になれるのかな」
その質問に答える者はいない “彼”の声は未だ聞こえない
意味は分かっている 死んで幽霊になれば 知らない地に飛んでいけると思っている
複数の言葉が交差する現実で“君”は自問自答する
それを聞くだけしか出来ない“彼”は影の中で癒すことも出来ない
心は濁り続けて 生きる意味を死ぬ意味へと変換して 人格の維持を放棄する
何度も繰り返して 何度も止まった 一瞬の無意識がすべてを消し去る
“君”が「―――」として『物語』を作る間だけ その考えが離れる
けれど「―――」が剥がれ落ちた“君”は『何も出来ない生きる人間』
そう思っているのは“君”を取り巻く周辺だけで“彼”はその意見に賛同しない
生きる命が少しずつ死に近づく 考えがあらぬ方向へ 悪い方向へ傾く
心が助けを求めて無意識に傷つき始める体は赤色を浮き上がらせる
わけも分からない涙が流れ落ちる暗闇の中で“彼”は“君”の頭を撫でる
「聞こえていなくてもずっとそばにいるから」
ふと出した“彼”の声に返ってきた反応は首を傾げた“君”の不思議と恐怖を混ぜた顔
「ごめんね 付き合わせてしまって」
“君”が“彼”に返した最初の言葉
そんなことない と 言おうとした声は何故か無音に変わる
何度も伝えようとした声は何度でも無音に変わった
どうして「―――」が消すんだ 今「―――」は関係ないだろう
「こんな人間に付き合わないで幸せを手に入れて」
“君”はどうして離そうとするんだ 感情が溢れ出し “彼”の体が崩れる
“君”は見ていた 「―――」は見ていた 〈―――〉は見ていた
「少女」は見ていた 「空白の記録者」は見ていた 「???」は見ていた
“彼”であるように 影の青年であるように 「――」であるように
『登場人物達』の枠からは逃れられない と そう告げているかのように
けれど“君”は突き放した“彼”の存在を消そうとしなかったのか
「―――」に尋ねた『空白の記録者』が無音の会話を交わしても
答えのない質問に声は当てられない
記憶の中のしあわせは想像の幻覚に塗り変わる
答えのない不明な心は理解不可能
目に映る砂嵐の後に一瞬の血だらけの体と包帯
壊れた涙が自己暗示の中でとどまり落ちることなく沈んでいく
吐き気を発生させる不安は過ぎ行く時間の中で
見えぬ希望の代わりに残酷で絶望な現実だけが映る
想像するのは生きている未来の形じゃなくて
灰色に満ちた影のない死体と消え去った血だまり
影に問いかける 自問自答のような 空想の時間
怖い夢も現実に比べれば幸せなのかと問われれば変わらない
永遠に眠り続けて いつの間にか死んでいたなんて そっちの方がいいな
求めた願いを止めるのは感情の中に秘めた記憶のいらない部分
連れて行ってくれないかな と 思うたびに
なんで生まれてきたのか 過ごした時間 この人格も不必要な感情の装置
死んだって変わらないのに 恐怖はいつだってすべてを止める 息は止めないのに
狂っている と言われれば 異常だ と言われれば
正常だった暗示は気づいて 流れ出した時間は意味をなさなくなった
“君”はずっとそうだった 「―――」が生まれる前からずっとそう
正常と異常を区別できなくなるほどの狂った現実の中で生きていた
この姿を得る前からずっと見ていた影の青年は〈―――〉を得てからも
“彼”として“君”のそばにいた “君”が気づいていなくても
心の平穏を保つために“君”は「―――」になって文章を書いていた
それがいつしか『物語』となって いろんな『登場人物達』に囲まれていた
その中に“彼”もいた 現実と空想の中に存在する人物として そこにいた
“君”は気づいていないようで気づいている けれど“彼”の声は届かない
生き物はいつか死ぬ “彼”も一度死んだ という 設定がある
けれど“君”の中には 現実にあったかもしれない と 思っている節がある
記憶の中で聞かされた希望と絶望 何度も言われた願望の話
生まれ方が違えば“君”が“彼”になっていたかもしれない と
どこか行きたいね と“君”はそう言った
けれど遠くに行く手段はない
空を眺めた“君”が次に見るのは遠ざかった地面だった
「空を飛べたら自由になれるのかな」
その質問に答える者はいない “彼”の声は未だ聞こえない
意味は分かっている 死んで幽霊になれば 知らない地に飛んでいけると思っている
複数の言葉が交差する現実で“君”は自問自答する
それを聞くだけしか出来ない“彼”は影の中で癒すことも出来ない
心は濁り続けて 生きる意味を死ぬ意味へと変換して 人格の維持を放棄する
何度も繰り返して 何度も止まった 一瞬の無意識がすべてを消し去る
“君”が「―――」として『物語』を作る間だけ その考えが離れる
けれど「―――」が剥がれ落ちた“君”は『何も出来ない生きる人間』
そう思っているのは“君”を取り巻く周辺だけで“彼”はその意見に賛同しない
生きる命が少しずつ死に近づく 考えがあらぬ方向へ 悪い方向へ傾く
心が助けを求めて無意識に傷つき始める体は赤色を浮き上がらせる
わけも分からない涙が流れ落ちる暗闇の中で“彼”は“君”の頭を撫でる
「聞こえていなくてもずっとそばにいるから」
ふと出した“彼”の声に返ってきた反応は首を傾げた“君”の不思議と恐怖を混ぜた顔
「ごめんね 付き合わせてしまって」
“君”が“彼”に返した最初の言葉
そんなことない と 言おうとした声は何故か無音に変わる
何度も伝えようとした声は何度でも無音に変わった
どうして「―――」が消すんだ 今「―――」は関係ないだろう
「こんな人間に付き合わないで幸せを手に入れて」
“君”はどうして離そうとするんだ 感情が溢れ出し “彼”の体が崩れる
“君”は見ていた 「―――」は見ていた 〈―――〉は見ていた
「少女」は見ていた 「空白の記録者」は見ていた 「???」は見ていた
“彼”であるように 影の青年であるように 「――」であるように
『登場人物達』の枠からは逃れられない と そう告げているかのように
けれど“君”は突き放した“彼”の存在を消そうとしなかったのか
「―――」に尋ねた『空白の記録者』が無音の会話を交わしても
答えのない質問に声は当てられない
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