パリのお寿司
公開 2024/09/04 23:04
最終更新
2024/09/04 23:09
最後のパリ旅行は15年ほど前なので、いまではだいぶ違っているかも知れない。
そのときは気軽にお寿司を食べようとすると握り寿司には丼ご飯がセットであった。
上の子が1歳半のときだ。行ってみたかった美しい古いパッサージュを歩いていたら通りのお終いにスシレストランがある。ランチタイムはピークが過ぎて、テラスに普段着のお客さんがいる程度、目が合った給仕のひとの感じがよかった(カジュアルなスシレストランはほとんどが中国系だ)。
ランチを確認するとここも握り寿司と丼ご飯のセットだ。給仕のひとに丼ご飯いらないんだけど良い?と聞くともちろん、といい返事である。ぼくら以外に誰もいない一階席からテラスを眺めると、みんな普通に握り寿司と丼ご飯を食べている。照り焼き醤油が人気のようで、白い丼ご飯はそれをかけて食べるのだ。
すげえなあ、と(相対的に)少食のぼくは嘆息した。
海外の外食は量の多さにやられてしまうので可能なら面倒をかけない程度に交渉するのだけど、飯+飯はないな、と思ってしまう。
握り寿司はサーモンが何個もあってこれが美味しい。北海が近いのだ(スーパーのお寿司もサーモンが本当に旨い)。
お店は2階にもあり、給仕のかたは階段を登り降りし大変に忙しそうだ。ぼくたちは厨房が見える席で、厨房ではたったひとりで次から次へと仕込みを続け、時々立ったままつまんでいる。食事を取る暇なんてあるのだろうか。あきらかにぼくより若い二人が二人きりで店を回している。このあと夜の営業もあるのだ。
給仕の方は子どもにお菓子(中国の飴おこしだ)をくれたり、ぼくにはご飯の代わりだといってサラダを追加してくれたり親切にしてくれる。それでついぼくも、二人きりだと忙しそうだね。家族なの?と聞くとそうだという。
タフな二人のお店は今もっと繁盛しているだろうと思う。
そのときは気軽にお寿司を食べようとすると握り寿司には丼ご飯がセットであった。
上の子が1歳半のときだ。行ってみたかった美しい古いパッサージュを歩いていたら通りのお終いにスシレストランがある。ランチタイムはピークが過ぎて、テラスに普段着のお客さんがいる程度、目が合った給仕のひとの感じがよかった(カジュアルなスシレストランはほとんどが中国系だ)。
ランチを確認するとここも握り寿司と丼ご飯のセットだ。給仕のひとに丼ご飯いらないんだけど良い?と聞くともちろん、といい返事である。ぼくら以外に誰もいない一階席からテラスを眺めると、みんな普通に握り寿司と丼ご飯を食べている。照り焼き醤油が人気のようで、白い丼ご飯はそれをかけて食べるのだ。
すげえなあ、と(相対的に)少食のぼくは嘆息した。
海外の外食は量の多さにやられてしまうので可能なら面倒をかけない程度に交渉するのだけど、飯+飯はないな、と思ってしまう。
握り寿司はサーモンが何個もあってこれが美味しい。北海が近いのだ(スーパーのお寿司もサーモンが本当に旨い)。
お店は2階にもあり、給仕のかたは階段を登り降りし大変に忙しそうだ。ぼくたちは厨房が見える席で、厨房ではたったひとりで次から次へと仕込みを続け、時々立ったままつまんでいる。食事を取る暇なんてあるのだろうか。あきらかにぼくより若い二人が二人きりで店を回している。このあと夜の営業もあるのだ。
給仕の方は子どもにお菓子(中国の飴おこしだ)をくれたり、ぼくにはご飯の代わりだといってサラダを追加してくれたり親切にしてくれる。それでついぼくも、二人きりだと忙しそうだね。家族なの?と聞くとそうだという。
タフな二人のお店は今もっと繁盛しているだろうと思う。