考える
公開 2025/06/19 21:46
最終更新
2025/06/20 07:52
「あらゆることは今起こる」を読み終え、柴崎友香さんはまさに同世代だと知った。子どもの頃テレビは今よりずっと強大な影響力を持っていて学校は今よりかなり暴力的な場所だった。
自分のことを振り返ってみれば、自分も助けてが言えない子どもだった。
小5で入院していたとき、ベッドに寝ていて鼻血が出たが、ひとり一箱あるはずのティッシュがなくどうしていいかわからなかった。本当に困ったとき大人のひとに言って解決するという経験が圧倒的に足りなかった。家も学校も安心できる場所ではなく、本当に困った時は黙っているしかなかった。
そのうち相部屋で偶然気づいた方が看護師さんを呼んでくれた。むせたせいで口にまわり、血塗れの姿は自分が思ったより騒ぎになってしまったが。
高校まで何かにつけて「考え方を知りたい」と思っていた。勉強についてはパッと見てわかる数学や暗記しておけば解ける教科以外は酷い成績だった。できるとできないの偏りが大きく、それが自尊感情を損なっていることを大人はもちろん、自分ですら気づいていなかった。取り組み方、考え方を教えてくれるひとはいなかったし、いたのかも知れないが自分自身が外界に対して固く心を閉ざしていたから出会う事はなかった。
親元を離れて、大学に進学しほんとうに学習できる環境になってやっと「考え方」を身につけ始めることができた。だれも自分を脅かさない場所にきて初めて、考えること、取り組むことには時間をかけていい、という事がわかった。そのための時間はつくることだって出来る。
ADHDの問題とは違うけど、自分の子ども時代を環境とのマッチングミスとして振り返る事ができた。これは柴崎友香さんがADHDを語る上で個人の問題として、個人の言葉を尊重しているおかげだと思う。
自分のことを振り返ってみれば、自分も助けてが言えない子どもだった。
小5で入院していたとき、ベッドに寝ていて鼻血が出たが、ひとり一箱あるはずのティッシュがなくどうしていいかわからなかった。本当に困ったとき大人のひとに言って解決するという経験が圧倒的に足りなかった。家も学校も安心できる場所ではなく、本当に困った時は黙っているしかなかった。
そのうち相部屋で偶然気づいた方が看護師さんを呼んでくれた。むせたせいで口にまわり、血塗れの姿は自分が思ったより騒ぎになってしまったが。
高校まで何かにつけて「考え方を知りたい」と思っていた。勉強についてはパッと見てわかる数学や暗記しておけば解ける教科以外は酷い成績だった。できるとできないの偏りが大きく、それが自尊感情を損なっていることを大人はもちろん、自分ですら気づいていなかった。取り組み方、考え方を教えてくれるひとはいなかったし、いたのかも知れないが自分自身が外界に対して固く心を閉ざしていたから出会う事はなかった。
親元を離れて、大学に進学しほんとうに学習できる環境になってやっと「考え方」を身につけ始めることができた。だれも自分を脅かさない場所にきて初めて、考えること、取り組むことには時間をかけていい、という事がわかった。そのための時間はつくることだって出来る。
ADHDの問題とは違うけど、自分の子ども時代を環境とのマッチングミスとして振り返る事ができた。これは柴崎友香さんがADHDを語る上で個人の問題として、個人の言葉を尊重しているおかげだと思う。
