カニバイシュ
公開 2025/05/15 21:48
最終更新
2025/05/16 11:51
マノエル・ド・オリヴェイラ映画特集が来ている。
時間をつくって「カニバイシュ」を観てきた。
オリヴェイラのオペラ・ミュージカルと聞いたら華やかに違いない。レオノール・シルヴェイラとルイス・ミゲル・シントラ、ディオゴ・ドリアと、のちのアブラハム渓谷の主要キャストだ。
レオノール・シルヴェイラのどこか焦点の合わない瞳はつい覗き込んでしまう。引力がある。
映画はこれはメタです、と最初に断りがある。舞踏会の邸宅に招かれた貴族がクラッシックカーで到着すると道の向こうには現代の見物客が集まっていて、到着ごとに拍手するのだ。
歌手とヴァイオリン奏者が話の筋を歌で語る。
語りのパートのテノールとヴァイオリン、Wアリアの形になっている。耳はそれぞれの旋律を追いかけて、聴くのが大変だった。
物語は闇鍋味というかおれたちは一体何を食べさせられているのか…?最後までわからなかった。ツッコミが追いつかない。貴族の毒を集めて煮込み仕上げは24のカプリースで包んで焼き上げました…的な。終盤はオペレッタだった。
音楽がとても良かった。
後半、A.JobimのLuizaによく似た旋律が繰り返し現れたけど、もしかしてサウダージ的な表現なんだろうか。高音と低音が半音ずつ下がって(上がって)近づいていく。好きな旋律だ。
オペラの構造的な表現なのか、張り合う図には緊張感が常にある。登場人物はいつも向き合う。お互いの愛情がちゃんとある婚姻のはずなのに、なんだか意地の張り合いになっている。
ポルトガルの俳優、瞳が濃くて顔立ちに丸みがあってオリエンタル的な親しみを感じる。ディオゴ・ドリアの軽薄な美青年ぶりがはまっていた。ルイス・ミゲル・シントラが時々高松英郎氏に見えなくもないのも懐かしく感慨深かった。
不穏なタイトルは割とそのままだった。
時間をつくって「カニバイシュ」を観てきた。
オリヴェイラのオペラ・ミュージカルと聞いたら華やかに違いない。レオノール・シルヴェイラとルイス・ミゲル・シントラ、ディオゴ・ドリアと、のちのアブラハム渓谷の主要キャストだ。
レオノール・シルヴェイラのどこか焦点の合わない瞳はつい覗き込んでしまう。引力がある。
映画はこれはメタです、と最初に断りがある。舞踏会の邸宅に招かれた貴族がクラッシックカーで到着すると道の向こうには現代の見物客が集まっていて、到着ごとに拍手するのだ。
歌手とヴァイオリン奏者が話の筋を歌で語る。
語りのパートのテノールとヴァイオリン、Wアリアの形になっている。耳はそれぞれの旋律を追いかけて、聴くのが大変だった。
物語は闇鍋味というかおれたちは一体何を食べさせられているのか…?最後までわからなかった。ツッコミが追いつかない。貴族の毒を集めて煮込み仕上げは24のカプリースで包んで焼き上げました…的な。終盤はオペレッタだった。
音楽がとても良かった。
後半、A.JobimのLuizaによく似た旋律が繰り返し現れたけど、もしかしてサウダージ的な表現なんだろうか。高音と低音が半音ずつ下がって(上がって)近づいていく。好きな旋律だ。
オペラの構造的な表現なのか、張り合う図には緊張感が常にある。登場人物はいつも向き合う。お互いの愛情がちゃんとある婚姻のはずなのに、なんだか意地の張り合いになっている。
ポルトガルの俳優、瞳が濃くて顔立ちに丸みがあってオリエンタル的な親しみを感じる。ディオゴ・ドリアの軽薄な美青年ぶりがはまっていた。ルイス・ミゲル・シントラが時々高松英郎氏に見えなくもないのも懐かしく感慨深かった。
不穏なタイトルは割とそのままだった。
