幸せ
公開 2024/05/02 21:38
最終更新
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フジコ・ヘミングさんが先月亡くなっていた。今朝SNSで知った。
下北沢の古い洋館に猫と暮らすドキュメンタリーをたまたまつけたテレビでみたのは2005年のあたりで、すでに何度も再放送されたものだったけどぼくには初めて知るきっかけだった。観れて本当によかった。
それまでもクラッシック音楽は好きだったけど、たとえば他のジャンルの音楽、ポップやボッサ、知らない曲を聴かせてくれるDJみたいに、生活に融けた感じでは聴いたことがなかった。
ぼくにとっては頑なに「それはそれ」な別枠のカルチャーだった。
でもフジコ・ヘミングさんのドキュメンタリーを観て、生き方込みでそのスタイルに魅力を感じもっと知りたくなってわくわくした。
クラッシック音楽にアイドルが爆誕した。ぼくの中で。
コンサートへ足を運び自伝を読んだ。留学先のアクシデント、国籍問題、後ろ楯が無いこと…豊かな才能が世の中に表出しないとはこういう事か、と思う。あまりにも痛ましい現実だった。
ホールで聴いた正直な感想をいうと強い音のバランスを欠いた演奏にショックも受けた。もしかしたら晩年のベートーヴェンの演奏もこんな感じだったのかも知れないと思った。
フジコ・ヘミングさんは自分の世界を表現し続けた。ヴィンテージの小物や古着を組み合わせた、これが好きだと思う装いでステージに立った。ロックスターのようだった。何もかも、一切合切を出し切るような弾き方だった。これはこれ、などけちくさいものがなかった。こんなベートーヴェンがあったっていい。こんなリストがあったっていいと。
全て込みだ。
それが届いた。
沢山のものをもらったと思う。
下北沢の古い洋館に猫と暮らすドキュメンタリーをたまたまつけたテレビでみたのは2005年のあたりで、すでに何度も再放送されたものだったけどぼくには初めて知るきっかけだった。観れて本当によかった。
それまでもクラッシック音楽は好きだったけど、たとえば他のジャンルの音楽、ポップやボッサ、知らない曲を聴かせてくれるDJみたいに、生活に融けた感じでは聴いたことがなかった。
ぼくにとっては頑なに「それはそれ」な別枠のカルチャーだった。
でもフジコ・ヘミングさんのドキュメンタリーを観て、生き方込みでそのスタイルに魅力を感じもっと知りたくなってわくわくした。
クラッシック音楽にアイドルが爆誕した。ぼくの中で。
コンサートへ足を運び自伝を読んだ。留学先のアクシデント、国籍問題、後ろ楯が無いこと…豊かな才能が世の中に表出しないとはこういう事か、と思う。あまりにも痛ましい現実だった。
ホールで聴いた正直な感想をいうと強い音のバランスを欠いた演奏にショックも受けた。もしかしたら晩年のベートーヴェンの演奏もこんな感じだったのかも知れないと思った。
フジコ・ヘミングさんは自分の世界を表現し続けた。ヴィンテージの小物や古着を組み合わせた、これが好きだと思う装いでステージに立った。ロックスターのようだった。何もかも、一切合切を出し切るような弾き方だった。これはこれ、などけちくさいものがなかった。こんなベートーヴェンがあったっていい。こんなリストがあったっていいと。
全て込みだ。
それが届いた。
沢山のものをもらったと思う。