彼方のうた
公開 2024/01/29 21:12
最終更新
2024/01/30 11:46
杉田協士さんの「彼方のうた」を観た。
あっという間の1時間24分だった。
それぞれエピソードが滲むように近づいて淡く繋がる。繋がるのには時間がかかったけど、もちろんこの時間とは早ければ良い類のものではない。
春さん(小川あんさん)の表情がとても良かった。本当はなにを考えているのだろう?と最後まで目が離せなかった。
各シーンがつくる物語の輪郭からみえてくるのはやはり喪失のかなしみだ。
いつの間にか自分自身の喪失感を映して観ていることに気づく。
それが正しい鑑賞かどうかは別として、ぼくはそういう観方を許してくれる映画が好きだ。
もし自分が映画のなかのワークショップのように、「あの時のあの言葉」というテーマでカメラを手にしたら何を撮るだろう?と考えている。
やっぱり他愛ない日常の、何という事のない、いとしい会話、もう二度と繰り返すことのない会話を取るような気がする。
杉田協士さんの長編映画はすべて観ている。ひと(演じるひと、観るひと)を信じてるんだなあと思う。その信じる感じが、ぼくの知る所謂都会のひとに共通する感じがあってとても好きで、憧れてしまう。
金子岳憲さんがワンシーン出ていて嬉しかった。
あっという間の1時間24分だった。
それぞれエピソードが滲むように近づいて淡く繋がる。繋がるのには時間がかかったけど、もちろんこの時間とは早ければ良い類のものではない。
春さん(小川あんさん)の表情がとても良かった。本当はなにを考えているのだろう?と最後まで目が離せなかった。
各シーンがつくる物語の輪郭からみえてくるのはやはり喪失のかなしみだ。
いつの間にか自分自身の喪失感を映して観ていることに気づく。
それが正しい鑑賞かどうかは別として、ぼくはそういう観方を許してくれる映画が好きだ。
もし自分が映画のなかのワークショップのように、「あの時のあの言葉」というテーマでカメラを手にしたら何を撮るだろう?と考えている。
やっぱり他愛ない日常の、何という事のない、いとしい会話、もう二度と繰り返すことのない会話を取るような気がする。
杉田協士さんの長編映画はすべて観ている。ひと(演じるひと、観るひと)を信じてるんだなあと思う。その信じる感じが、ぼくの知る所謂都会のひとに共通する感じがあってとても好きで、憧れてしまう。
金子岳憲さんがワンシーン出ていて嬉しかった。