キノライカ
公開 2025/01/15 23:06
最終更新
2025/01/15 23:13
ひと月ぶりに映画館へ。
ドキュメンタリー「キノ・ライカ」を観た。
アキ・カウリスマキが育ったフィンランドのカルッキラという街に映画館をつくるまで。
北国らしい枯色の森の中を車が走る。
カウリスマキ本人とたくさんの知己たちが登場する。劇場の床を埋め、座席を組み、スクリーンを張る。内装づくりに身体を動かす人々、遊ぶ人々、対話する人々…、ゆっくりとカウリスマキの人柄と、カルッキラという街の個性が浮かび上がってくる。
画面はテーブルに向かい合う二人、ソファに並ぶ二人、車の前方座席の二人、馬に乗る二人…と、二人という構図のバリエーションが楽しかった。対話はいいなと思う。
映画は男性が歌う日本語の歌で始まり、やがてそれは篠原敏武さんという方の歌だとわかる。恋が彼をフィンランドに連れてきたというナレーションがロマンチックだ。カウリスマキの映画は時々日本語の歌が横断していくのが不思議ではあったけど、旧い友人である篠原敏武さんによるものだった。
友だちや愛犬を出演させる演出はヌーヴェル・バーグの作家のようだとも思う。
そういう感じはとても好きだ。
「枯れ葉」で登場した姉妹ユニットのマウステテュトットMaustetytötが良かった。愛想笑いゼロの素顔で二人並びインタビューに答えるのだけど(カウリスマキの映画は昔から好きだったそうだ)、監督の印象を聞かれて微妙な間のあと、フィンランド人は感情を分析することはない、だからその質問は答えないほうがいいと思う、という。これをうら若い女子が言うんである!好きだと思った。
ジム・ジャームッシュの場面も良かった。
お互いとお互いの作品を大事に思ってる事が伝わって来た。
ドキュメンタリー「キノ・ライカ」を観た。
アキ・カウリスマキが育ったフィンランドのカルッキラという街に映画館をつくるまで。
北国らしい枯色の森の中を車が走る。
カウリスマキ本人とたくさんの知己たちが登場する。劇場の床を埋め、座席を組み、スクリーンを張る。内装づくりに身体を動かす人々、遊ぶ人々、対話する人々…、ゆっくりとカウリスマキの人柄と、カルッキラという街の個性が浮かび上がってくる。
画面はテーブルに向かい合う二人、ソファに並ぶ二人、車の前方座席の二人、馬に乗る二人…と、二人という構図のバリエーションが楽しかった。対話はいいなと思う。
映画は男性が歌う日本語の歌で始まり、やがてそれは篠原敏武さんという方の歌だとわかる。恋が彼をフィンランドに連れてきたというナレーションがロマンチックだ。カウリスマキの映画は時々日本語の歌が横断していくのが不思議ではあったけど、旧い友人である篠原敏武さんによるものだった。
友だちや愛犬を出演させる演出はヌーヴェル・バーグの作家のようだとも思う。
そういう感じはとても好きだ。
「枯れ葉」で登場した姉妹ユニットのマウステテュトットMaustetytötが良かった。愛想笑いゼロの素顔で二人並びインタビューに答えるのだけど(カウリスマキの映画は昔から好きだったそうだ)、監督の印象を聞かれて微妙な間のあと、フィンランド人は感情を分析することはない、だからその質問は答えないほうがいいと思う、という。これをうら若い女子が言うんである!好きだと思った。
ジム・ジャームッシュの場面も良かった。
お互いとお互いの作品を大事に思ってる事が伝わって来た。