誰かの言葉
公開 2023/09/06 16:18
最終更新
2023/09/08 23:17
武田百合子さんの「日々雑記」に書かれていたと思うが、深沢七郎さんが言った「友人というのは時分の花だ」という言葉を記憶している。
ぼくもこの考え方が好きで、友だちというのはその時々で自分の心に咲く花のような存在だと思えば、季節によって咲く時間も場所も違って良いということだろう。
咲かない季節もあれば、咲いても儚い花もある。散ってなにかの実を結ぶとしたら、初めから自分の心のなかの事なのだから自分が何かを得たらそれが尊い実であろう。
夜も昼もなくメールしあい、何をみてもこれを見せたいと思い、手紙の封筒はおたがい集めた小さな出来事たちでぱんぱんに膨れ、映画も音楽も漫画もすべて語っても語っても足りない、そんな時間をすごした友だちがいる。
いつも会いたい気持ちでいっぱいだった。
会ってから会わなくなるまでの約十年の間でぼくの世界は爆発的に広がった。
ある時、何かのバランスが崩れて、いつの間にか疎遠になった。ぼくが精神的に不調になったとき、向こうも何らかの苦しい状況にあった。助け合うことはできなかった。
そういう関係もある。
連絡が途切れてそれっきりだ。
いま幸せであってほしいと思う。
ぼくもこの考え方が好きで、友だちというのはその時々で自分の心に咲く花のような存在だと思えば、季節によって咲く時間も場所も違って良いということだろう。
咲かない季節もあれば、咲いても儚い花もある。散ってなにかの実を結ぶとしたら、初めから自分の心のなかの事なのだから自分が何かを得たらそれが尊い実であろう。
夜も昼もなくメールしあい、何をみてもこれを見せたいと思い、手紙の封筒はおたがい集めた小さな出来事たちでぱんぱんに膨れ、映画も音楽も漫画もすべて語っても語っても足りない、そんな時間をすごした友だちがいる。
いつも会いたい気持ちでいっぱいだった。
会ってから会わなくなるまでの約十年の間でぼくの世界は爆発的に広がった。
ある時、何かのバランスが崩れて、いつの間にか疎遠になった。ぼくが精神的に不調になったとき、向こうも何らかの苦しい状況にあった。助け合うことはできなかった。
そういう関係もある。
連絡が途切れてそれっきりだ。
いま幸せであってほしいと思う。