わからなくてもいい
公開 2024/11/10 22:24
最終更新
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杉田協士さんの映画が好きだ。
最新作の「彼方のうた」を観たとき、物語のなかの主要なひと達はつらい事が起きた後の生を生きているんだろうなと思った。整ったものに囲まれた暮らしが映るなかに、ふと、それを共有する身近なひとの「不在」がよぎる瞬間がある。ありふれた日常の場面に冷やりと感じる死の影、共感とはこう言う事かなと思う。
物語では、それぞれの身に何が起きたのか明らかにされない。会って挨拶を交わし、同じものをみて、食べたかったものを一緒に食べて、時間を共有する。
だからぼくはこの映画をみたとき、そうか、わからなくても良いんだな、と安心したのだ。いま辛いことをわかってもらうために何が起きてそれに対してどう感じたか、ということを説明し(され)なくても、この映画のようにつらいときただ一緒にいるだけで良いのかもしれない、と。
でも「雨の日の心理学」を読んだ後は、映画のようにする事がすでに「わかっている」事だと書いてあった。そうなのか、とまた驚いてしまった。
ぼくが経験してきた「説明によってわかる」というのは随分エゴイスティックな、暴力的な「わかる」だったんだなと。
最新作の「彼方のうた」を観たとき、物語のなかの主要なひと達はつらい事が起きた後の生を生きているんだろうなと思った。整ったものに囲まれた暮らしが映るなかに、ふと、それを共有する身近なひとの「不在」がよぎる瞬間がある。ありふれた日常の場面に冷やりと感じる死の影、共感とはこう言う事かなと思う。
物語では、それぞれの身に何が起きたのか明らかにされない。会って挨拶を交わし、同じものをみて、食べたかったものを一緒に食べて、時間を共有する。
だからぼくはこの映画をみたとき、そうか、わからなくても良いんだな、と安心したのだ。いま辛いことをわかってもらうために何が起きてそれに対してどう感じたか、ということを説明し(され)なくても、この映画のようにつらいときただ一緒にいるだけで良いのかもしれない、と。
でも「雨の日の心理学」を読んだ後は、映画のようにする事がすでに「わかっている」事だと書いてあった。そうなのか、とまた驚いてしまった。
ぼくが経験してきた「説明によってわかる」というのは随分エゴイスティックな、暴力的な「わかる」だったんだなと。
