胸騒ぎ 感想 底なしの受容は美徳ではない
公開 2024/05/15 19:05
最終更新
2024/05/15 19:05
今年の胸糞エンド作品No. 1と名高い映画、胸騒ぎを観てきました。
間違いなく観賞できて良かったし、好みではあるし、なんなら現時点で今年公開&観賞した映画の中では上位に食い込むレベルで好きな作品ではあるのですが、観終わった直後私の心を占めた感情は
どうして
でした。もしくは助けて。
オランダ人一家の息子は先天的に舌が無く、喋ることができない。
最初は暖かく迎えられたと思っていたが、だんだんホスト夫婦の無遠慮さに主人公夫婦は違和感を感じるようになる。
****
そもそも旅先でちょっと仲良くなった人に誘われたからと言って7〜8時間(って作中で言ってた)かけて車で出かけるもんなんでしょうか。

思わず調べてしまったけどほんとに8時間ぐらいかかるんですね。
作中では二泊していたので、金曜夜出発⇛土曜朝到着、二泊過ごして月曜日の朝帰るスタイルだとしても割とハードなスケジュールだと思うのですが。自分があまり旅行とか遠出をしないタイプなのでまずそこにびっくりしました。どうでもいいな!
シックオブマイセルフとかもそうでしたが、この手の嫌な人間関係映画は一種のコメディっぽさもあり、好きです。
一番好きなのはディナーで訪れたお店のシーン。環境のため肉を食べないが魚は食べるという主人公の奥さんに対して、漁業が環境に及ぼす影響を問うホスト側の旦那さん。どこでも論破マンだ…!
我慢ならなくなり一度帰ろうとするも結局言いくるめられてしまうなど、主人公が相手をとことん受け入れてしまう人であること丁寧に描いています。
多分逃げられるひとはさっさと逃げられるんですよ。でも彼らは出来なかった。なぜならそういう人だから。
その描き方がなんだか妙に説得力があってとても良かった。
どんな音楽が好きかと訊かれた主人公は音楽は何でも好きと答える。一見穏やかで解り会えたようにも見える。
しかし何でも好きということはどうでも良いということ。自分の意思が無いと言っているようなものです。そしてそれは今後の彼らの運命を示唆しているようで、派手ではないけど悪趣味な良いシーンだと思いました。
まさかこんなことになるとは…。これでPG12なの、保護者は一体どう助言・指導したらいいのだろうか。
※映倫の指定に文句があるわけでは無いですよ〜。
とはいえ、心の奥底からすべてをえぐられる強烈さが非常に好きな作品でもあります。
細かいのですが、特に好きな部分や結末に絡めて思ったことなどについて下記のふせったーに記しました。作品のハイライトやネタバレに近い部分にも触れていますので、鑑賞予定の方はご注意ください。
手放しでお勧め出来る作品では決してありませんが、良い悪いで言ったら良い、です。
https://fse.tw/nisinNEL#all
今作の感想を漁っているとファニーゲームと比べている方がちらほら見られます。逆ファニーゲームって言われていたり。
ずっと気になってはいたのであすが、観る覚悟が決まらず中々手を出せない作品でしたのでこれを期に観てみようかなと思います。
ファニーゲームと逆ファニーゲームで、いい感じに整ったりしないかな。しないよね。
間違いなく観賞できて良かったし、好みではあるし、なんなら現時点で今年公開&観賞した映画の中では上位に食い込むレベルで好きな作品ではあるのですが、観終わった直後私の心を占めた感情は
どうして
でした。もしくは助けて。
あらすじ #
イタリア旅行中に出会ったとある家族と意気投合したデンマーク人一家。数ヶ月後、週末をうちで過ごさないかと誘われた彼らはオランダの田舎にある家を訪れる。オランダ人一家の息子は先天的に舌が無く、喋ることができない。
最初は暖かく迎えられたと思っていたが、だんだんホスト夫婦の無遠慮さに主人公夫婦は違和感を感じるようになる。
****
そもそも旅先でちょっと仲良くなった人に誘われたからと言って7〜8時間(って作中で言ってた)かけて車で出かけるもんなんでしょうか。

思わず調べてしまったけどほんとに8時間ぐらいかかるんですね。
作中では二泊していたので、金曜夜出発⇛土曜朝到着、二泊過ごして月曜日の朝帰るスタイルだとしても割とハードなスケジュールだと思うのですが。自分があまり旅行とか遠出をしないタイプなのでまずそこにびっくりしました。どうでもいいな!
嫌な人間関係映画 #
正直終盤に差し掛かるまでの嫌さは結構笑える嫌さといえるかもしれません。シックオブマイセルフとかもそうでしたが、この手の嫌な人間関係映画は一種のコメディっぽさもあり、好きです。
一番好きなのはディナーで訪れたお店のシーン。環境のため肉を食べないが魚は食べるという主人公の奥さんに対して、漁業が環境に及ぼす影響を問うホスト側の旦那さん。どこでも論破マンだ…!
我慢ならなくなり一度帰ろうとするも結局言いくるめられてしまうなど、主人公が相手をとことん受け入れてしまう人であること丁寧に描いています。
多分逃げられるひとはさっさと逃げられるんですよ。でも彼らは出来なかった。なぜならそういう人だから。
その描き方がなんだか妙に説得力があってとても良かった。
「音楽は何でも好き」 #
そのあと挟まれる、旦那さん同士のドライブ(買い出しかな?)のシーンが地味に良いんですよね。どんな音楽が好きかと訊かれた主人公は音楽は何でも好きと答える。一見穏やかで解り会えたようにも見える。
しかし何でも好きということはどうでも良いということ。自分の意思が無いと言っているようなものです。そしてそれは今後の彼らの運命を示唆しているようで、派手ではないけど悪趣味な良いシーンだと思いました。
あまりに凄惨な #
結末はもう呻きたくなるくらいにキツイ。まさかこんなことになるとは…。これでPG12なの、保護者は一体どう助言・指導したらいいのだろうか。
※映倫の指定に文句があるわけでは無いですよ〜。
とはいえ、心の奥底からすべてをえぐられる強烈さが非常に好きな作品でもあります。
細かいのですが、特に好きな部分や結末に絡めて思ったことなどについて下記のふせったーに記しました。作品のハイライトやネタバレに近い部分にも触れていますので、鑑賞予定の方はご注意ください。
手放しでお勧め出来る作品では決してありませんが、良い悪いで言ったら良い、です。
https://fse.tw/nisinNEL#all
今作の感想を漁っているとファニーゲームと比べている方がちらほら見られます。逆ファニーゲームって言われていたり。
ずっと気になってはいたのであすが、観る覚悟が決まらず中々手を出せない作品でしたのでこれを期に観てみようかなと思います。
ファニーゲームと逆ファニーゲームで、いい感じに整ったりしないかな。しないよね。