テリファー 終わらない惨劇 感想 ビキニアーマー対殺人ピエロ
公開 2024/11/26 20:55
最終更新
2024/11/26 20:56
テリファー 終わらない惨劇を観てきました。
三週連続でTOHOの女優さんに「夢のある映画の旅をお楽しみください」って言われて殺人ピエロの元に送り出されています。29日が本番だよ!
昨年劇場で観たときに一度感想はふせったーに書き殴っているのですが、冒頭からネタバレ満載かつ今より文章がめちゃくちゃだし、今回シリーズ通して観て思ったことなどもあるので古い感想を下敷きにしつつ新しくブログに纏めようと思います。
ここ毎回のことですが、以下の文章はテリファー0およびテリファー(一作目)についても触れている場合があります。
また今作自体のネタバレにつきましては、一応昨年上映の作品ということで直接的なネタバレは避けつつも作品の盛り上がりの部分(殺しかたなど)については適宜触れる可能性があります。
「全米が吐いた」のキャッチコピーで有名な本作。確かに猟奇描写は他の作品と比べて頭一つ以上抜きん出ていますが、個人的には前作を観てまだ自分には多少バッファがあるな、と感じられるなら観ても大丈夫だと思います(※個人の意見です)。段階を踏んでいきましょう。
前作のギコギコのような、派手でメイン格を張れる殺しは主人公の友人が家で襲われるシーンがそれに当たります。ただギコギコはギコギコで通じますが(通じるよね?)、今回のそれはなんて表現したら良いのでしょうか…?
前作より格段に手の込んだ人体破壊ではありますが、手が込んでいるゆえに一言でバチッとハマる言い方が見つからない。
パッと見落ち武者みたいに見えますが、それは日本人の感覚だからこそだろうし……。でもアート・ザ・クラウンさんがとても楽しそうに漂白剤をぶちかましているのでオッケーです。あと刷り込んでたの何?塩?
一方前回と違い、別の箇所で虫が嫌〜な出方をする場面があります。正直初見のときはわたしも結局キツく感じたし、ダメな人はトコトンダメそうな描写…。
虫そのものというよりは、組み合わせる物がかなりアウトですね。あれとそれか〜……という感じで…おおう……。
使えるものは何でも使って(エンタメとして)観客の不快感を煽ろう!という気概、プロ根性自体は非常に好きなので、これからも受けて立って行きたい所存です。
お前は何と戦ってるんだ?
今回は父親を亡くし、母親と三人で暮らしている姉弟が主人公。姉のシエナが大学生くらい?で弟のジョナサンは小学生かな。
子どもが頑張るホラーが大好きです。家庭や学校、人間関係に悩む子どもがなにか恐ろしい出来事に巻き込まれて、乗り越えることで良い感じに成長する話。まぁたまに乗り越えられなくてそこで終わっちゃうこともありますが。
ホラー映画をよく観るようになったのがここ数年からなんですが、唯一子どもの頃観たチャイルド・プレイの影響が強いのかもしれません。
またアート・ザ・クラウンさん側にも新キャラ?として白塗りピエロメイクの謎の少女が加わります。というか今回モブも含めて子役めっちゃ多いな…。R18なのに……。
シエナはハロウィンの仮装用に、父親が描いた絵を元にしたコスチュームを制作しますが、それがよりにもよってビキニアーマー。
見てて寒いよ!
10月末のマイルズ群がどの程度の気温なのかわかりませんが、そんなに暖かくはないと思います※。
※気象庁によると平均で摂氏8.3度のようなので、月末だしまぁ一桁台でしょう。だから寒いのよ!
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/nrmlist/NrmMonth.php?stn=7423
もうすぐ公開の新作はクリスマスシーズンの話なので、次もこのスタイルで戦うならコミケのレイヤーさんとかが着ているような肌色のやつを付けて欲しいですね。
弟は弟でホラーや猟奇趣味に傾倒しがちの内向的な正確。身長が高めだからかちょっと猫背気味の姿勢になっているのがそれっぽい。
事件後一年で殺人犯の仮装をするのはさすがに敬愛追慕の情の侵害にならないのかな…知らんけど。
ホラー映画の子どもが怪異のせいで濡れ衣を着せられて孤立してしまうの本当に大好き。
今回は2時間18分と、前の二作より格段に長いです。が、実際観てみるとそこまで長さを感じないんですよね。
増えた分ずっとグロいかというとそうでもなく、主人公二人の性格描写や次回への伏線(かどうかはわからん…)、そして我らがアート・ザ・クラウンさんによるキレッキレのギャグなどがふんだんに描かれていて、意外にもかなり色彩感豊かな作品に感じられます。
メインとなる殺しは勿論丁寧にしつこく描いてくれているのですが、それ以外の殺しや、ギャグについては止め絵や事後描写を効果的に使っており、かなりさくさく進んでいくのがその要因かなと思います。
特に好きなのが冒頭のコインランドリー。前作の医師を惨殺したあと血に塗れた衣装を洗濯するためにコインランドリーに立ち寄ったアート・ザ・クラウンさん。勿論着替えは無いので洗濯中は全裸です。これだけでも面白いのにそこから一枚絵で見せるオチが待っているから掴みとしては十分です。
この四コマ漫画みたいな秀逸なバランスは、テリファーシリーズでしか出せない味だと思います。
ぶっちゃけこの作品、グロいとか気持ち悪いとか全米が吐いたとかの情報が先行しまくっていたのでそれらで振り落とされたひとってあまりいないと思うんですよね。
ただ一箇所、クライマックスのかなり重要な点でなにこれ?!って思うような部分があって、そこを受け入れられるかどうかが評価の分かれ目なのかな、とも思います。
個人的には笑って突っ込める程度のアラではありましたが、やたら長いクラウンカフェとの繋がりも不明だし投げっぱなしではあります。次回作で回収してくれるのかな〜…
・ハロウィンショップ、店員さんのシャツにリッキー(確か…)って書いてあったし一作目のラジオでCMしてたところかな?
パフパフ音がなるおもちゃ、テリファー0にも出てきましたね。
・父親のスケッチにアート・ザ・クラウンさんが描かれていたのはテリファー0の二話目と何か関連があるかどうか。
・クラウンカフェの夢のシーンで出てきた浮浪者とシスターの意味が全くわからん…。何か宗教的なモチーフだったりするのでしょうか。次回作クリスマスネタだし、なんなら既に今作で死と復活は何度か描かれているし。
・悪魔のいけにえ構図(だよね?)好き。アートさん何食わしてたの?
・白塗りピエロ少女や最後のヴィクトリアの目が光る演出。テリファー0の一話目のアート・ザ・クラウンさんも光ってたし何かあるのかな。
・テリファー(一作目)の主人公が誰か、というと一応後半からはヴィクトリアになると思うんですが、ヴィクトリアが結局容姿も精神も破壊され怪物のようになってしまったのに対して今作の主人公であるシエナは最後まで美しい戦う天使として描かれているの、落差がエグい。是非次回作で対決してくれ。あとヴィクトリアに襲われた司会者の女性もまだ生きてるんだよね?でてきて欲しい〜!
・dir en greyの楽曲は本当に初期のものしか存じ上げていないんですけど、最近「脈」がヴィクトリアの曲に聴こえてきて仕方ないです。ってか日本版イメージソングのPVにジョン・ゲイシー出てきてますね…そりゃあ使われるわけだわ……。
三週連続でTOHOの女優さんに「夢のある映画の旅をお楽しみください」って言われて殺人ピエロの元に送り出されています。29日が本番だよ!
昨年劇場で観たときに一度感想はふせったーに書き殴っているのですが、冒頭からネタバレ満載かつ今より文章がめちゃくちゃだし、今回シリーズ通して観て思ったことなどもあるので古い感想を下敷きにしつつ新しくブログに纏めようと思います。
ここ毎回のことですが、以下の文章はテリファー0およびテリファー(一作目)についても触れている場合があります。
また今作自体のネタバレにつきましては、一応昨年上映の作品ということで直接的なネタバレは避けつつも作品の盛り上がりの部分(殺しかたなど)については適宜触れる可能性があります。
「全米が吐いた」 #
「全米が吐いた」のキャッチコピーで有名な本作。確かに猟奇描写は他の作品と比べて頭一つ以上抜きん出ていますが、個人的には前作を観てまだ自分には多少バッファがあるな、と感じられるなら観ても大丈夫だと思います(※個人の意見です)。段階を踏んでいきましょう。
前作のギコギコのような、派手でメイン格を張れる殺しは主人公の友人が家で襲われるシーンがそれに当たります。ただギコギコはギコギコで通じますが(通じるよね?)、今回のそれはなんて表現したら良いのでしょうか…?
前作より格段に手の込んだ人体破壊ではありますが、手が込んでいるゆえに一言でバチッとハマる言い方が見つからない。
パッと見落ち武者みたいに見えますが、それは日本人の感覚だからこそだろうし……。でもアート・ザ・クラウンさんがとても楽しそうに漂白剤をぶちかましているのでオッケーです。あと刷り込んでたの何?塩?
一方前回と違い、別の箇所で虫が嫌〜な出方をする場面があります。正直初見のときはわたしも結局キツく感じたし、ダメな人はトコトンダメそうな描写…。
虫そのものというよりは、組み合わせる物がかなりアウトですね。あれとそれか〜……という感じで…おおう……。
使えるものは何でも使って(エンタメとして)観客の不快感を煽ろう!という気概、プロ根性自体は非常に好きなので、これからも受けて立って行きたい所存です。
お前は何と戦ってるんだ?
子どもが頑張るホラー #
今回は父親を亡くし、母親と三人で暮らしている姉弟が主人公。姉のシエナが大学生くらい?で弟のジョナサンは小学生かな。
子どもが頑張るホラーが大好きです。家庭や学校、人間関係に悩む子どもがなにか恐ろしい出来事に巻き込まれて、乗り越えることで良い感じに成長する話。まぁたまに乗り越えられなくてそこで終わっちゃうこともありますが。
ホラー映画をよく観るようになったのがここ数年からなんですが、唯一子どもの頃観たチャイルド・プレイの影響が強いのかもしれません。
またアート・ザ・クラウンさん側にも新キャラ?として白塗りピエロメイクの謎の少女が加わります。というか今回モブも含めて子役めっちゃ多いな…。R18なのに……。
シエナはハロウィンの仮装用に、父親が描いた絵を元にしたコスチュームを制作しますが、それがよりにもよってビキニアーマー。
見てて寒いよ!
10月末のマイルズ群がどの程度の気温なのかわかりませんが、そんなに暖かくはないと思います※。
※気象庁によると平均で摂氏8.3度のようなので、月末だしまぁ一桁台でしょう。だから寒いのよ!
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/nrmlist/NrmMonth.php?stn=7423
もうすぐ公開の新作はクリスマスシーズンの話なので、次もこのスタイルで戦うならコミケのレイヤーさんとかが着ているような肌色のやつを付けて欲しいですね。
弟は弟でホラーや猟奇趣味に傾倒しがちの内向的な正確。身長が高めだからかちょっと猫背気味の姿勢になっているのがそれっぽい。
事件後一年で殺人犯の仮装をするのはさすがに敬愛追慕の情の侵害にならないのかな…知らんけど。
ホラー映画の子どもが怪異のせいで濡れ衣を着せられて孤立してしまうの本当に大好き。
テンポの良い2時間18分 #
今回は2時間18分と、前の二作より格段に長いです。が、実際観てみるとそこまで長さを感じないんですよね。
増えた分ずっとグロいかというとそうでもなく、主人公二人の性格描写や次回への伏線(かどうかはわからん…)、そして我らがアート・ザ・クラウンさんによるキレッキレのギャグなどがふんだんに描かれていて、意外にもかなり色彩感豊かな作品に感じられます。
メインとなる殺しは勿論丁寧にしつこく描いてくれているのですが、それ以外の殺しや、ギャグについては止め絵や事後描写を効果的に使っており、かなりさくさく進んでいくのがその要因かなと思います。
特に好きなのが冒頭のコインランドリー。前作の医師を惨殺したあと血に塗れた衣装を洗濯するためにコインランドリーに立ち寄ったアート・ザ・クラウンさん。勿論着替えは無いので洗濯中は全裸です。これだけでも面白いのにそこから一枚絵で見せるオチが待っているから掴みとしては十分です。
この四コマ漫画みたいな秀逸なバランスは、テリファーシリーズでしか出せない味だと思います。
終盤のアレ #
ぶっちゃけこの作品、グロいとか気持ち悪いとか全米が吐いたとかの情報が先行しまくっていたのでそれらで振り落とされたひとってあまりいないと思うんですよね。
ただ一箇所、クライマックスのかなり重要な点でなにこれ?!って思うような部分があって、そこを受け入れられるかどうかが評価の分かれ目なのかな、とも思います。
個人的には笑って突っ込める程度のアラではありましたが、やたら長いクラウンカフェとの繋がりも不明だし投げっぱなしではあります。次回作で回収してくれるのかな〜…
その他気になったことや次回に向けて楽しみなところなど #
・ハロウィンショップ、店員さんのシャツにリッキー(確か…)って書いてあったし一作目のラジオでCMしてたところかな?
パフパフ音がなるおもちゃ、テリファー0にも出てきましたね。
・父親のスケッチにアート・ザ・クラウンさんが描かれていたのはテリファー0の二話目と何か関連があるかどうか。
・クラウンカフェの夢のシーンで出てきた浮浪者とシスターの意味が全くわからん…。何か宗教的なモチーフだったりするのでしょうか。次回作クリスマスネタだし、なんなら既に今作で死と復活は何度か描かれているし。
・悪魔のいけにえ構図(だよね?)好き。アートさん何食わしてたの?
・白塗りピエロ少女や最後のヴィクトリアの目が光る演出。テリファー0の一話目のアート・ザ・クラウンさんも光ってたし何かあるのかな。
・テリファー(一作目)の主人公が誰か、というと一応後半からはヴィクトリアになると思うんですが、ヴィクトリアが結局容姿も精神も破壊され怪物のようになってしまったのに対して今作の主人公であるシエナは最後まで美しい戦う天使として描かれているの、落差がエグい。是非次回作で対決してくれ。あとヴィクトリアに襲われた司会者の女性もまだ生きてるんだよね?でてきて欲しい〜!
・dir en greyの楽曲は本当に初期のものしか存じ上げていないんですけど、最近「脈」がヴィクトリアの曲に聴こえてきて仕方ないです。ってか日本版イメージソングのPVにジョン・ゲイシー出てきてますね…そりゃあ使われるわけだわ……。