武器人間 感想 −くっついちゃった!−
公開 2024/05/11 14:29
最終更新
2024/05/11 14:29
以前より気になっていた「武器人間」が、企画で上映されるということで観てきました。10年以上前の作品なので作品のハイライト部分やネタバレに近いことにも触れていきます。

「〇〇人間」系のタイトルはムカデ人間(2まで)と犬人間、それとこの枠に入れて良いのかわかりませんが「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」を観たことがあります。
恐怖奇形人間は置いておくとして、「人間+何かべつのもの」という発想は人魚やケンタウロスなど古来から幻想的なモチーフとして登場してきました。
しかしなんというか、私が観てきた界隈(?)はなんなんだろう、これ(言葉を濁す)…。
というかムカデ人間に至っては人間+ムカデですらなく人間+人間だわ。カニカマみたいなものですね。流石にカニカマに失礼。
あと〇〇人間というタイトルではありませんが、ずっと「Mr.タスク」を観たいと思っているのでいい加減観ようと思います。あとムカデ人間3も。
今回の上映では直前に日本版予告が流れました。
https://youtu.be/f4B_azJ_AyA?si=sk9etTll4SXz-c1n
ムカデ人間のハイター博士と並べられるレクター博士、流石にジャンルが違いすぎて可哀想でしょ。
(と思ったけど本編観たらそういうこと?!ってなった)
そして朗らかに流れる大山のぶ代さんボイス。
「人間と 武器が くっついちゃった!」の「くっついちゃった!」がすんげぇ他人事っぽい言い方で笑うんですけど、ドラえもんからしたら実際に他人事なんで仕方ないです。
でもまぁドラえもんもスネ夫が生きたまま真珠になる回とかあるし、不思議とイメージは壊れてないんだよな…。懐が深い。そうか?
ここまでで武器人間って単語よりムカデ人間って単語の方が多いの、自分でも「無いな」とは思う。
今作はWW2末期、ソ連軍のとある部隊が撮影した映像記録というていで進みます。
戦時下ですし、途中から戦争どころじゃあなくなるしでかな〜り揺れる。
クソザコ三半規管ゆえ個人的にはPOVはそこまで得意ではなく、ちょっとばかしウッときましたが、まぁなんとか。
フィルムの入れ替えの表現なのか、場面が途切れがちなのでそこで視界を休める(?)という戦法をとりました。
別部隊からの救援要請をうけて踏み入れた教会の地下にはナチスの秘密実験場があり、死体と武器を合体させた武器人間が作られていた。そしてその武器人間を作るのはかのヴィクター・フランケンシュタイン博士…の孫。
同名だし三世とか呼ばれていたのだろうか。
メアリー・シェリーは英国の作家ですが、作中人物のフランケンシュタイン博士はスイス出身、ドイツで学んだらしい(さっきwikiで確認した)のでそのままドイツで暮らしていたのでしょう。
そういえばフランケンジョーズでもヒトラーの脳みそをペットボトルに保管してありましたね。いまはシャーケンシュタインか。
しかし博士が登場するまでは結構あり、それまでは武器人間と戦いつつ拠点探索、そして部隊内でのいざこざがメイン。
途中捕らえたドイツ人看護婦のおねーちゃんに負傷してヘルメットめり込んだ仲間を治療させようとしたら脳ズルしちゃったシーンが好き。
なんか今作に出てくる脳みそ、うにょうにょが他の作品より細かい気がするけど気のせいかな?ひき肉に見える。
いざこざの末判明した部隊の真の目的や裏切りやらをしつつ、部隊の中のひとりはついに博士と対面。博士は彼を自身の偉業の記録役にしようと思っているらしい。「スペック高い狂人、もしくは狂人だがスペック高い」感じが出まくっている振る舞いが非常に良いです。
そして博士の作業場に連れてこられるのですが、そこには先に捕らえられていた部隊の仲間たちも。
博士の後ろをついて歩いている丸っこくて脚が生えた武器人間が可愛いです。あと手術の助手をしているゴスっぽいナース系武器人間お姉さんがめちゃくちゃ好み!調べたら先程治療失敗したおねーちゃんが素体らしい。
先に出てきた戦闘力マシマシの武器人間たちも格好良くて好きだけど、それだけじゃあないのが幅広い。多様性武器人間です。
かつての仲間たちの手術シーン。
予告でレクター博士を引っ張ってきたのってそういうこと!?いやそこまで考えてはいないと思うんだけど…というかこのシーンを引き合いに出すなら羊たちの沈黙よりハンニバルなんですが…だからそこまで考えてないって。
そして今作のハイライトであろう脳合体。
やっぱ人間+人間じゃあないですかーーー!!!笑える場所なら笑いたかった。これを観るために自分は今まで三半規管と戦ってきたんだなと思えるトンデモ理論&描写。ナチスの右脳と共産主義者の左脳をくっつけるという暴論ですが、ちゃんとバランスを見て脳の量を調整するあたりチャーミングです博士。
POVゆえの画面の揺れで細かなところが堪能しきれなかったのが個人的に残念ですが、それを差し引いてもおつりがくる勢いと脳破壊描写、そして武器人間たちの造形の荒々しさが魅力の作品でした!日本語吹き替えがドラえもんキャストばかりらしいのでちょっと気になるぞ!

人間+α系作品 #
「〇〇人間」系のタイトルはムカデ人間(2まで)と犬人間、それとこの枠に入れて良いのかわかりませんが「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」を観たことがあります。
恐怖奇形人間は置いておくとして、「人間+何かべつのもの」という発想は人魚やケンタウロスなど古来から幻想的なモチーフとして登場してきました。
しかしなんというか、私が観てきた界隈(?)はなんなんだろう、これ(言葉を濁す)…。
というかムカデ人間に至っては人間+ムカデですらなく人間+人間だわ。カニカマみたいなものですね。流石にカニカマに失礼。
あと〇〇人間というタイトルではありませんが、ずっと「Mr.タスク」を観たいと思っているのでいい加減観ようと思います。あとムカデ人間3も。
くっついちゃった! #
今回の上映では直前に日本版予告が流れました。
https://youtu.be/f4B_azJ_AyA?si=sk9etTll4SXz-c1n
ムカデ人間のハイター博士と並べられるレクター博士、流石にジャンルが違いすぎて可哀想でしょ。
(と思ったけど本編観たらそういうこと?!ってなった)
そして朗らかに流れる大山のぶ代さんボイス。
「人間と 武器が くっついちゃった!」の「くっついちゃった!」がすんげぇ他人事っぽい言い方で笑うんですけど、ドラえもんからしたら実際に他人事なんで仕方ないです。
でもまぁドラえもんもスネ夫が生きたまま真珠になる回とかあるし、不思議とイメージは壊れてないんだよな…。懐が深い。そうか?
ここまでで武器人間って単語よりムカデ人間って単語の方が多いの、自分でも「無いな」とは思う。
ソビエト式POV #
今作はWW2末期、ソ連軍のとある部隊が撮影した映像記録というていで進みます。
戦時下ですし、途中から戦争どころじゃあなくなるしでかな〜り揺れる。
クソザコ三半規管ゆえ個人的にはPOVはそこまで得意ではなく、ちょっとばかしウッときましたが、まぁなんとか。
フィルムの入れ替えの表現なのか、場面が途切れがちなのでそこで視界を休める(?)という戦法をとりました。
別部隊からの救援要請をうけて踏み入れた教会の地下にはナチスの秘密実験場があり、死体と武器を合体させた武器人間が作られていた。そしてその武器人間を作るのはかのヴィクター・フランケンシュタイン博士…の孫。
同名だし三世とか呼ばれていたのだろうか。
メアリー・シェリーは英国の作家ですが、作中人物のフランケンシュタイン博士はスイス出身、ドイツで学んだらしい(さっきwikiで確認した)のでそのままドイツで暮らしていたのでしょう。
そういえばフランケンジョーズでもヒトラーの脳みそをペットボトルに保管してありましたね。いまはシャーケンシュタインか。
しかし博士が登場するまでは結構あり、それまでは武器人間と戦いつつ拠点探索、そして部隊内でのいざこざがメイン。
途中捕らえたドイツ人看護婦のおねーちゃんに負傷してヘルメットめり込んだ仲間を治療させようとしたら脳ズルしちゃったシーンが好き。
なんか今作に出てくる脳みそ、うにょうにょが他の作品より細かい気がするけど気のせいかな?ひき肉に見える。
くっつけちゃった! #
いざこざの末判明した部隊の真の目的や裏切りやらをしつつ、部隊の中のひとりはついに博士と対面。博士は彼を自身の偉業の記録役にしようと思っているらしい。「スペック高い狂人、もしくは狂人だがスペック高い」感じが出まくっている振る舞いが非常に良いです。
そして博士の作業場に連れてこられるのですが、そこには先に捕らえられていた部隊の仲間たちも。
博士の後ろをついて歩いている丸っこくて脚が生えた武器人間が可愛いです。あと手術の助手をしているゴスっぽいナース系武器人間お姉さんがめちゃくちゃ好み!調べたら先程治療失敗したおねーちゃんが素体らしい。
先に出てきた戦闘力マシマシの武器人間たちも格好良くて好きだけど、それだけじゃあないのが幅広い。多様性武器人間です。
かつての仲間たちの手術シーン。
予告でレクター博士を引っ張ってきたのってそういうこと!?いやそこまで考えてはいないと思うんだけど…というかこのシーンを引き合いに出すなら羊たちの沈黙よりハンニバルなんですが…だからそこまで考えてないって。
そして今作のハイライトであろう脳合体。
やっぱ人間+人間じゃあないですかーーー!!!笑える場所なら笑いたかった。これを観るために自分は今まで三半規管と戦ってきたんだなと思えるトンデモ理論&描写。ナチスの右脳と共産主義者の左脳をくっつけるという暴論ですが、ちゃんとバランスを見て脳の量を調整するあたりチャーミングです博士。
POVゆえの画面の揺れで細かなところが堪能しきれなかったのが個人的に残念ですが、それを差し引いてもおつりがくる勢いと脳破壊描写、そして武器人間たちの造形の荒々しさが魅力の作品でした!日本語吹き替えがドラえもんキャストばかりらしいのでちょっと気になるぞ!