キラー・ナマケモノ 感想 何者にもなれない私VSナマケモノ
公開 2024/05/11 14:32
最終更新
2024/05/11 14:32
殺人ナマケモノ映画、「キラー・ナマケモノ」を観てきました。
かなりツッコミどころの多い映画ではありますが、ツッコむことを楽しむ映画である(恐らく…)ということと、加えて主人公の悩みや成長がしっかり描かれているので個人的には結構楽しめました。
色々限界になったときに通販で購入したオオサンショウウオのぬいぐるみと。
蛙はもう手遅れでしょうがそれ以外の両生類は殺人鬼化されていたりするのでしょうか。キラー・オオサンショウウオとかコカイン・アホロートルとかお出しされたら泣きながらも結局観ると思いますが、今のところ「イモリ ホラー映画」で検索すると「クライモリ」しか出てこないのでまだ希望はあると信じています。
今回マジマジとナマケモノ(アニマトロニクスらしい)を見ましたが、なんだろう…口を開けると不安になるタイプ。本物もそうなのかな。
(エンディング中に少しだけ出ていたナマケモノの赤ちゃんらしい写真はあれ本物なんですかね…?)
この手の映画のお約束、アバン殺人パートではジャングルにいる時点でワニをワンキル。人じゃあなかった。
よくある人外系殺人映画では、通常人殺しをしない存在が殺人鬼の魂が入り込んだりブラック労働者によってリミッター外されたまま出荷されたりコカイン摂取したりフランケンシュタインの怪物の脳と心臓を移植されたりしてようやく殺人鬼化しますが、今回の殺人ナマケモノ……のちにアルファと命名される彼女(序盤はShe、終盤Heって聴こえてたんだけど結局どっちな?)は生来の激ヤバ生物でした。パナマの森で暮らす彼女は密猟者の手によってアメリカにやってきます。
ブリアナを押しのけて選挙に勝つにはもふもふの力が必要です。ということで先程パナマから連れてこられたナマケモノをペット……寮のマスコットにしようと画策したエミリーは偶然知り合った密猟者からナマケモノを購入することに。
まぁ店に向かった時点で密猟者はナマケモノに殺されており、そうと知らずにそのまま連れてきてしまったのですが。
密猟された生物の窃盗ってどういう扱いになるんだろう。とりあえず主人公の遵法意識がそんなに高くないということだけはわかります。
ナマケモノの英名Slothにスラッシャー(Slasher)をかけたのだと思いますが、今作は殺人描写はかなり抑えめ。というかほぼダイジェストですね。
口元を裂かれた死体とか、殺すシーンをきちんと見たかったので残念といえば残念です。しかしこの作品において殺人はオマケです。
寮内で何人も殺されているのになぜか誰も死体を見つけていないのです。
後のシーンから察するに、恐らく「なんかいなくなったな」程度で済まされている。
人間関係の浅はかさはまるでSNSそのもの、というか比喩なのでしょう。
発言が見たくてフォローしたのはずなのにいつの間にか見なくなって存在すら忘れていたアカウント、誰にでもきっとある。
そして合わないからといって切り離すこともできないだろうからキツイ。主人公が唯一の常識人である友人に対して不安を吐露するシーンがベタベタだけど良かったです。
ついでに言うと「ナマケモノ」、英名Slothもslowからきているらしいので、性質を定義された存在とそうでない無い存在との対比としてナマケモノを選んだのかな〜とか思いました。
この作品、ナマケモノ本来の生態(だと思われる)の描写が無いんですよね。電子機器操作とか飲酒とか自動車運転とかはしてるのですが。申し訳程度に花をくわえていたりはしますが、ナマケモノ自体もイメージで語られている。
※車の運転は100エーカーの森の熊
(https://eiga.com/movie/99202/)もしていたので案外出来る生物は多そうですね。
相当な数の人死にが出たはずの寮が翌年も新入生で賑わっているの、それ森のサッカー大会みがあってかなり好きです(それ森は一ヶ月後でしたが…)。人が死のうが何がおころうが続いていく、SNSみたいなものですね。
かなりツッコミどころの多い映画ではありますが、ツッコむことを楽しむ映画である(恐らく…)ということと、加えて主人公の悩みや成長がしっかり描かれているので個人的には結構楽しめました。
色々限界になったときに通販で購入したオオサンショウウオのぬいぐるみと。
両生類が好き(どうでもいい話) #
私は子どもの頃ポケモンのヌオーがきっかけで両生類(と、近しい爬虫類)が好きになりこんなアイコンや名前にしており、大昔はイモリやウーパールーパーを飼育していたりもしました。蛙は動くものしか食べないので難しいんですよね。どの子も触ったら手を洗おう!蛙はもう手遅れでしょうがそれ以外の両生類は殺人鬼化されていたりするのでしょうか。キラー・オオサンショウウオとかコカイン・アホロートルとかお出しされたら泣きながらも結局観ると思いますが、今のところ「イモリ ホラー映画」で検索すると「クライモリ」しか出てこないのでまだ希望はあると信じています。
生来の殺人鬼 #
まぁ今回は両生類ではなく哺乳類、もふもふ可愛いナマケモノが殺人鬼化します。今回マジマジとナマケモノ(アニマトロニクスらしい)を見ましたが、なんだろう…口を開けると不安になるタイプ。本物もそうなのかな。
(エンディング中に少しだけ出ていたナマケモノの赤ちゃんらしい写真はあれ本物なんですかね…?)
この手の映画のお約束、アバン殺人パートではジャングルにいる時点でワニをワンキル。人じゃあなかった。
よくある人外系殺人映画では、通常人殺しをしない存在が殺人鬼の魂が入り込んだりブラック労働者によってリミッター外されたまま出荷されたりコカイン摂取したりフランケンシュタインの怪物の脳と心臓を移植されたりしてようやく殺人鬼化しますが、今回の殺人ナマケモノ……のちにアルファと命名される彼女(序盤はShe、終盤Heって聴こえてたんだけど結局どっちな?)は生来の激ヤバ生物でした。パナマの森で暮らす彼女は密猟者の手によってアメリカにやってきます。
フォロワー数=戦闘力 #
主人公、エミリーは女子寮に暮らす大学生。近々行われる寮長選挙は現寮長のブリアナ当確の雰囲気。キャラ紹介として表示されるSNSのフォロワー数も彼女がダントツ。というかエミリーよりフォロワー少ないの、朝から酒を飲む寮母位?ブリアナを押しのけて選挙に勝つにはもふもふの力が必要です。ということで先程パナマから連れてこられたナマケモノをペット……寮のマスコットにしようと画策したエミリーは偶然知り合った密猟者からナマケモノを購入することに。
まぁ店に向かった時点で密猟者はナマケモノに殺されており、そうと知らずにそのまま連れてきてしまったのですが。
密猟された生物の窃盗ってどういう扱いになるんだろう。とりあえず主人公の遵法意識がそんなに高くないということだけはわかります。
殺人はオマケ #
原題はSlotherhouse。ナマケモノの英名Slothにスラッシャー(Slasher)をかけたのだと思いますが、今作は殺人描写はかなり抑えめ。というかほぼダイジェストですね。
口元を裂かれた死体とか、殺すシーンをきちんと見たかったので残念といえば残念です。しかしこの作品において殺人はオマケです。
寮内で何人も殺されているのになぜか誰も死体を見つけていないのです。
後のシーンから察するに、恐らく「なんかいなくなったな」程度で済まされている。
人間関係の浅はかさはまるでSNSそのもの、というか比喩なのでしょう。
発言が見たくてフォローしたのはずなのにいつの間にか見なくなって存在すら忘れていたアカウント、誰にでもきっとある。
何者にもなれない私 #
私がSNSに触れ始めたのは社会人になってからなので、学生の頃のSNS感というのはわからないのですが、合わない子にはとことん合わないんだろうなって思います。そして合わないからといって切り離すこともできないだろうからキツイ。主人公が唯一の常識人である友人に対して不安を吐露するシーンがベタベタだけど良かったです。
ついでに言うと「ナマケモノ」、英名Slothもslowからきているらしいので、性質を定義された存在とそうでない無い存在との対比としてナマケモノを選んだのかな〜とか思いました。
この作品、ナマケモノ本来の生態(だと思われる)の描写が無いんですよね。電子機器操作とか飲酒とか自動車運転とかはしてるのですが。申し訳程度に花をくわえていたりはしますが、ナマケモノ自体もイメージで語られている。
※車の運転は100エーカーの森の熊
(https://eiga.com/movie/99202/)もしていたので案外出来る生物は多そうですね。
相当な数の人死にが出たはずの寮が翌年も新入生で賑わっているの、それ森のサッカー大会みがあってかなり好きです(それ森は一ヶ月後でしたが…)。人が死のうが何がおころうが続いていく、SNSみたいなものですね。