怪物の木こり 感想
公開 2023/12/04 21:13
最終更新
2023/12/04 21:13
12月1日は映画の日で基本1,000円!ということで、休日出勤の振替休日をもぎとって「怪物の木こり」を朝イチで観てきました。
私は気になる作品は大抵他の映画を観に行ったときの予告でチェックするタイプで、今回も何度か予告で「サイコパス対殺人鬼」の文字を見せられて気になったクチです。
サイコパス対殺人鬼、とても良い文字列ですね。自分は絶対対峙したくないもの二つが戦ってくれるの、最高のエンタメだと思います。バケモンにはバケモンをぶつけんだよ案件。
あらすじ***
弁護士の二ノ宮はサイコパスである。病院との癒着を嗅ぎ回っていた記者をわざと事故に巻き込んで殺したり、婚約者の父親を自殺に見せかけて突き落として弁護士事務所を相続しようと画策する。
しかしある日、駐車場で不気味なマスクを被った人物に斧で斬りかかられ負傷してしまう。
近頃都内では頭部を損壊し脳を持ち去る無差別連続殺人事件が発生しており、二ノ宮の一件もその犯行と見られるが…。
***
二ノ宮と他の被害者とのある共通点に目をつけた行動科学課出身の女刑事が実質的な探偵役で話が進みます。
一見無差別でただ猟奇的な行為にしか見えない犯行の中にルールを見つけて解決にたどり着くの、王道ですがやはり良い。
ただ今回の「ルール」(話の構成的に割とすぐ予想はつくのですが)、若干SF寄りというか、少し現実離れした設定かなと思うのでそこが飲み込めない方はあまり今作にハマれないのかもなぁと思います。
作中作の絵本がキーアイテムとなるの、なんとなく「MONSTER」を思い出しました。あちらと違ってこの作中作、かなり知られた名作らしくこの世界ではティルム・バートン監督が映画化するらしいです。やたら都合の良いタイミングで広告が出てくるのがじわじわくる。
前述の謎の人物もそのキャラクターの格好をして人を襲うのですが、観終わったあとあの犯人がいそいそとコスプレ衣装を準備するのを想像すると大変ほほえましい。たぶん既製品なんだろうけど…。
対象の頭部を破壊して脳を持ち去る殺人鬼、作中で「脳泥棒」と呼ばれている位なのでさぞかしグロテスクな画が観られると思うじゃあないですか。
なんか……ぼやけてる……?
なんか死体全部ピントが合ってないんです。その手があったか。
女刑事である菜々緒さんが死体を観察するシーンも、手前の菜々緒さんにピントが合いまくって奥の死体がなんかぼや〜ってしてる。もうちょっとグロ表現を見たかったけど、多分この映画にグロ表現を求めている観客より菜々緒さんや亀梨氏、SEKAI NO OWARIファンの方が圧倒的に多い筈なのでそちらにチューニングを合わせるのは仕方ないです。祓除は必要でした。
グロい映画が観たいんなら年末の「サンクスギビング」を大人しく待て!って言われるのはごもっともだしめちゃめちゃ楽しみなんですが、こう、サスペンスやサイコスリラー映画の人体損壊表現でしか得られない栄養素って有りませんか?
「見えない目撃者」の身体の一部を切り取られた女の子達が発見されたシーンとかめちゃめちゃ好きなんですよね…。ある程度知能の高い「人間」が必要だからとロジカルに残酷行為をするというのが好きなので……。
二ノ宮と手を組んでいる、染谷氏演じるサイコパス医師が物語が進むほどに味の出てくるキャラでとても良いです。
「僕たちサイコパスは選ばれた人間だから〜」的な事を言っていたときはそんなスポーツ漫画の序盤に出てくるエリート校みたいなこと言うんだ?!と若干微妙に感じたのですが、中盤マジで何も落ち度のない医師をスマホアッパーで殺すシーンで良い意味で面白さが炸裂したと思います。
「スマホは使う人によって何にでもなる」というような台詞を「スマホを落としただけなのに」で言ってたと思うんですが、今回物理的に凶器となることを教えてくれた良いシーンでした。
白っぽい部屋にビニールシート敷いてその上の椅子に対象を拘束して座らせるの、なんかどっかで観た記憶があるんですがなんだったっけ……アメリカン・サイコあたりのオマージュ?違ってたらすまん……。
ラストは凄い潔いな!って思いました。
直接的な展開には触れていませんが、結末が充分予測出来る内容なのでふせったーのリンクを貼ります。観た人だけ見てね。
https://fse.tw/5Q8AkI1n#all
あと好きなシーンなんですが、例によって個人情報を不適切な形でちょろまかした女刑事があとでちゃんと上から怒られてたのが安心しました。
その猫の持ち方は駄目でしょ!!!
私は気になる作品は大抵他の映画を観に行ったときの予告でチェックするタイプで、今回も何度か予告で「サイコパス対殺人鬼」の文字を見せられて気になったクチです。
サイコパス対殺人鬼、とても良い文字列ですね。自分は絶対対峙したくないもの二つが戦ってくれるの、最高のエンタメだと思います。バケモンにはバケモンをぶつけんだよ案件。
あらすじ***
弁護士の二ノ宮はサイコパスである。病院との癒着を嗅ぎ回っていた記者をわざと事故に巻き込んで殺したり、婚約者の父親を自殺に見せかけて突き落として弁護士事務所を相続しようと画策する。
しかしある日、駐車場で不気味なマスクを被った人物に斧で斬りかかられ負傷してしまう。
近頃都内では頭部を損壊し脳を持ち去る無差別連続殺人事件が発生しており、二ノ宮の一件もその犯行と見られるが…。
***
二ノ宮と他の被害者とのある共通点に目をつけた行動科学課出身の女刑事が実質的な探偵役で話が進みます。
一見無差別でただ猟奇的な行為にしか見えない犯行の中にルールを見つけて解決にたどり着くの、王道ですがやはり良い。
ただ今回の「ルール」(話の構成的に割とすぐ予想はつくのですが)、若干SF寄りというか、少し現実離れした設定かなと思うのでそこが飲み込めない方はあまり今作にハマれないのかもなぁと思います。
作中作の絵本がキーアイテムとなるの、なんとなく「MONSTER」を思い出しました。あちらと違ってこの作中作、かなり知られた名作らしくこの世界ではティルム・バートン監督が映画化するらしいです。やたら都合の良いタイミングで広告が出てくるのがじわじわくる。
前述の謎の人物もそのキャラクターの格好をして人を襲うのですが、観終わったあとあの犯人がいそいそとコスプレ衣装を準備するのを想像すると大変ほほえましい。たぶん既製品なんだろうけど…。
対象の頭部を破壊して脳を持ち去る殺人鬼、作中で「脳泥棒」と呼ばれている位なのでさぞかしグロテスクな画が観られると思うじゃあないですか。
なんか……ぼやけてる……?
なんか死体全部ピントが合ってないんです。その手があったか。
女刑事である菜々緒さんが死体を観察するシーンも、手前の菜々緒さんにピントが合いまくって奥の死体がなんかぼや〜ってしてる。もうちょっとグロ表現を見たかったけど、多分この映画にグロ表現を求めている観客より菜々緒さんや亀梨氏、SEKAI NO OWARIファンの方が圧倒的に多い筈なのでそちらにチューニングを合わせるのは仕方ないです。祓除は必要でした。
グロい映画が観たいんなら年末の「サンクスギビング」を大人しく待て!って言われるのはごもっともだしめちゃめちゃ楽しみなんですが、こう、サスペンスやサイコスリラー映画の人体損壊表現でしか得られない栄養素って有りませんか?
「見えない目撃者」の身体の一部を切り取られた女の子達が発見されたシーンとかめちゃめちゃ好きなんですよね…。ある程度知能の高い「人間」が必要だからとロジカルに残酷行為をするというのが好きなので……。
二ノ宮と手を組んでいる、染谷氏演じるサイコパス医師が物語が進むほどに味の出てくるキャラでとても良いです。
「僕たちサイコパスは選ばれた人間だから〜」的な事を言っていたときはそんなスポーツ漫画の序盤に出てくるエリート校みたいなこと言うんだ?!と若干微妙に感じたのですが、中盤マジで何も落ち度のない医師をスマホアッパーで殺すシーンで良い意味で面白さが炸裂したと思います。
「スマホは使う人によって何にでもなる」というような台詞を「スマホを落としただけなのに」で言ってたと思うんですが、今回物理的に凶器となることを教えてくれた良いシーンでした。
白っぽい部屋にビニールシート敷いてその上の椅子に対象を拘束して座らせるの、なんかどっかで観た記憶があるんですがなんだったっけ……アメリカン・サイコあたりのオマージュ?違ってたらすまん……。
ラストは凄い潔いな!って思いました。
直接的な展開には触れていませんが、結末が充分予測出来る内容なのでふせったーのリンクを貼ります。観た人だけ見てね。
https://fse.tw/5Q8AkI1n#all
あと好きなシーンなんですが、例によって個人情報を不適切な形でちょろまかした女刑事があとでちゃんと上から怒られてたのが安心しました。
その猫の持ち方は駄目でしょ!!!
怖い話、特にホラー寄りの映画が好きです。
映画をよく観るようになったのがここ数年からなので、古い有名なものとかあまり観られていなかったりします。
映画をよく観るようになったのがここ数年からなので、古い有名なものとかあまり観られていなかったりします。
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