鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 感想
公開 2023/11/23 18:24
最終更新
2023/11/23 18:24
オタクを自認している筈なのに気づけばそんなにアニメを観なくなって久しいのですが、鬼太郎の映画を観てきました。
キービジュ等情報が出た段階では何かしらの要素にひっかかる人が多そうだなーと、さも自分は引っかからないぞという謎の自信と共に構えていましたが公開されあらためて情報を確認したらそんな餌には釣られクマー状態になり、久し振りに劇場でアニメ映画を観ることにしました。
たぶんリョーマ! 新生劇場版テニスの王子様以来です。あれも父親世代の話だったなぁ。
(テニプリ、昨年三、四ヶ月くらいかけて無印アニメをネトフリで履修たのですがアニオリ部分の量と質が半端なくて“これが…テニスバブル……!”となっていました)
鬼太郎や水木しげる先生のコンテンツは意識して触れてきたわけではなく、小さい頃妖怪図鑑(うろ覚え)を買ってもらったり、たまたま流れていたアニメをみてアンパンマンと同じ声がする…!と驚いたりしたくらいです。
今回Twitter(現X)で事前に六期一話や墓場一話を観ていたほうが良いだのいや逆だなど高度な情報戦が行われておりますが、わたしは観てから鑑賞しました。
※アニメを観たあと気がついたのですが、墓場の漫画の一話も図書館かどこかでパラ見した記憶がありました。
そのせいか、確実にここだなと思う部分はあったもののそれが鑑賞の妨げになるほどかというとそこまでは感じなかったかな〜という感想に落ち着きました。あくまでも個人の感想ですが。
昭和31年、山奥の村の一族の相続問題に立ち会うことになった血液銀行の社員・水木と行方不明の妻を探しに来た謎の男(=目玉の親父)が村で起こった殺人事件に巻き込まれる、というあらすじ。
戦後のゴタゴタ、山奥の閉ざされた村、男男バディ(ビジュアルが対象的)、猟奇殺人、前髪ぱっつん陰のある美少女、何かを見て廃人になった男、怪しいロン毛の男(いわゆる糸目の石田彰さん)、スーツにゴツい武器…とあんたの好きなもの全部いれたよとどこかで声がしました。こんなの遠足の日のお弁当だよ。
(ところで血液銀行も社員は“行員”と表記するべきなのでしょうか?一応社員と表記したけれど“銀行”なのだから“行員”?うーん…)
最初の血液銀行でのやりとり。
「台詞早っ!字幕つけてくれ〜💦」と若干心配になったものの、すぐに慣れました。
わたしがアニメ映画をそこまで観ていないこともあるのだろうけど、今作説明すべきことや解決すべきことがめちゃめちゃ多くてかなり詰め込んだ印象です。テンポ良い作品は好きだけど、逆にもう少し“間”が欲しかったシーンもちらほらあり…。
特に牢屋?での水木・親父・時ちゃんのシーン。ただでさえ説教臭い&説明口調な台詞回しなのに(尺の問題だろうけど)矢継ぎ早な印象になってしまってちょっと残念だったな〜。
遺言状読み上げのシーン。
散々言われているけどめちゃめちゃ犬神家の一族だ…。先入観でこのポジションのやつが犯人か?などとうがった見方などをしていました。
中盤の小舟のシーンもなんとなくオマージュを感じたり。とするとねずみ男が猿蔵…?それはちょっと、うーん…(笑)。
(犬神家の一族、なんだかんだ猿蔵が良い男過ぎてもう珠世は猿蔵とくっつくのが一番幸せじゃあないの?!となりがち)
(でも佐清に時計を直してもらったエピソードはロマンチックで好きだよ)
グロ表現について。
“ブツ”はきっかり作られている感じがするけれど、映される時間が少ない…というか巻いてます。個人的にはR15にしてもう少しきちんと写して欲しかったな〜とも思います。
一番すきな表現については↓ふせったーに書き(殴り)ました。あの一連のはちゃめちゃさ、いっそ実写で見せてくれ…!
https://fse.tw/N1L2uiCz#all
作中、何度か水木の頭の中で戦中・戦後すぐの様々な出来事がフラッシュバックします。それは国の為という大義のもとに弱い立場の人間に犠牲を強制させる偽りの献身と言えるようなものであり、(物語中)現在の村で起こっていたおぞましい所業と重なります。そして水木自身も成り上がる為に迷いはあれどヒロインの気持ちを利用しようとする節もある。
そういった打算や偽りの献身のおぞましさ・罪深さを十分に描いたあと、その対比として親父夫婦(言い方これで良いのか?)の相手や産まれる子ども(鬼太郎)を想ってこその心からの献身、親愛の力強さを描いてくれます。そこがもうほんとうに美しかった!
あとこれは本当〜にしょ〜〜〜もないオタクの呻きなんですが、わたしは乱歩の「孤島の鬼」にヘキの大半をめちゃめちゃにされたオタクなので最後水木が白髪っぽくなっていたのが地味〜〜〜にしんどくて……。うう、うう…。
エンドロールとその後のエピソードもほんとうに良かったです。わたしの観た回、エンドロール中お席を立たれた方がいてちょっと心配。(周回勢か?とも思ったけど周回勢ならなおさら最後まで観ますよね…)
音楽に歌唱が入らなかったのも大正解だと思います。言葉はいらない。これがこうなるのかー…観られて良かった。ありがとうございます。
観にいく直前お気に入りの手袋片方無くした疑惑で凹んでたんですが、作中で親父が「片目が見えないくらいがちょうどよい」的なことも言っていたし、片方手袋無いくらいがちょうどよいかもしれないです。多分!
キービジュ等情報が出た段階では何かしらの要素にひっかかる人が多そうだなーと、さも自分は引っかからないぞという謎の自信と共に構えていましたが公開されあらためて情報を確認したらそんな餌には釣られクマー状態になり、久し振りに劇場でアニメ映画を観ることにしました。
たぶんリョーマ! 新生劇場版テニスの王子様以来です。あれも父親世代の話だったなぁ。
(テニプリ、昨年三、四ヶ月くらいかけて無印アニメをネトフリで履修たのですがアニオリ部分の量と質が半端なくて“これが…テニスバブル……!”となっていました)
鬼太郎や水木しげる先生のコンテンツは意識して触れてきたわけではなく、小さい頃妖怪図鑑(うろ覚え)を買ってもらったり、たまたま流れていたアニメをみてアンパンマンと同じ声がする…!と驚いたりしたくらいです。
今回Twitter(現X)で事前に六期一話や墓場一話を観ていたほうが良いだのいや逆だなど高度な情報戦が行われておりますが、わたしは観てから鑑賞しました。
※アニメを観たあと気がついたのですが、墓場の漫画の一話も図書館かどこかでパラ見した記憶がありました。
そのせいか、確実にここだなと思う部分はあったもののそれが鑑賞の妨げになるほどかというとそこまでは感じなかったかな〜という感想に落ち着きました。あくまでも個人の感想ですが。
昭和31年、山奥の村の一族の相続問題に立ち会うことになった血液銀行の社員・水木と行方不明の妻を探しに来た謎の男(=目玉の親父)が村で起こった殺人事件に巻き込まれる、というあらすじ。
戦後のゴタゴタ、山奥の閉ざされた村、男男バディ(ビジュアルが対象的)、猟奇殺人、前髪ぱっつん陰のある美少女、何かを見て廃人になった男、怪しいロン毛の男(いわゆる糸目の石田彰さん)、スーツにゴツい武器…とあんたの好きなもの全部いれたよとどこかで声がしました。こんなの遠足の日のお弁当だよ。
(ところで血液銀行も社員は“行員”と表記するべきなのでしょうか?一応社員と表記したけれど“銀行”なのだから“行員”?うーん…)
最初の血液銀行でのやりとり。
「台詞早っ!字幕つけてくれ〜💦」と若干心配になったものの、すぐに慣れました。
わたしがアニメ映画をそこまで観ていないこともあるのだろうけど、今作説明すべきことや解決すべきことがめちゃめちゃ多くてかなり詰め込んだ印象です。テンポ良い作品は好きだけど、逆にもう少し“間”が欲しかったシーンもちらほらあり…。
特に牢屋?での水木・親父・時ちゃんのシーン。ただでさえ説教臭い&説明口調な台詞回しなのに(尺の問題だろうけど)矢継ぎ早な印象になってしまってちょっと残念だったな〜。
遺言状読み上げのシーン。
散々言われているけどめちゃめちゃ犬神家の一族だ…。先入観でこのポジションのやつが犯人か?などとうがった見方などをしていました。
中盤の小舟のシーンもなんとなくオマージュを感じたり。とするとねずみ男が猿蔵…?それはちょっと、うーん…(笑)。
(犬神家の一族、なんだかんだ猿蔵が良い男過ぎてもう珠世は猿蔵とくっつくのが一番幸せじゃあないの?!となりがち)
(でも佐清に時計を直してもらったエピソードはロマンチックで好きだよ)
グロ表現について。
“ブツ”はきっかり作られている感じがするけれど、映される時間が少ない…というか巻いてます。個人的にはR15にしてもう少しきちんと写して欲しかったな〜とも思います。
一番すきな表現については↓ふせったーに書き(殴り)ました。あの一連のはちゃめちゃさ、いっそ実写で見せてくれ…!
https://fse.tw/N1L2uiCz#all
作中、何度か水木の頭の中で戦中・戦後すぐの様々な出来事がフラッシュバックします。それは国の為という大義のもとに弱い立場の人間に犠牲を強制させる偽りの献身と言えるようなものであり、(物語中)現在の村で起こっていたおぞましい所業と重なります。そして水木自身も成り上がる為に迷いはあれどヒロインの気持ちを利用しようとする節もある。
そういった打算や偽りの献身のおぞましさ・罪深さを十分に描いたあと、その対比として親父夫婦(言い方これで良いのか?)の相手や産まれる子ども(鬼太郎)を想ってこその心からの献身、親愛の力強さを描いてくれます。そこがもうほんとうに美しかった!
あとこれは本当〜にしょ〜〜〜もないオタクの呻きなんですが、わたしは乱歩の「孤島の鬼」にヘキの大半をめちゃめちゃにされたオタクなので最後水木が白髪っぽくなっていたのが地味〜〜〜にしんどくて……。うう、うう…。
エンドロールとその後のエピソードもほんとうに良かったです。わたしの観た回、エンドロール中お席を立たれた方がいてちょっと心配。(周回勢か?とも思ったけど周回勢ならなおさら最後まで観ますよね…)
音楽に歌唱が入らなかったのも大正解だと思います。言葉はいらない。これがこうなるのかー…観られて良かった。ありがとうございます。
観にいく直前お気に入りの手袋片方無くした疑惑で凹んでたんですが、作中で親父が「片目が見えないくらいがちょうどよい」的なことも言っていたし、片方手袋無いくらいがちょうどよいかもしれないです。多分!
怖い話、特にホラー寄りの映画が好きです。
映画をよく観るようになったのがここ数年からなので、古い有名なものとかあまり観られていなかったりします。
映画をよく観るようになったのがここ数年からなので、古い有名なものとかあまり観られていなかったりします。
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