シックオブマイセルフ 感想
公開 2023/10/21 14:50
最終更新
2023/10/21 14:50
注目されたいがために違法薬物を摂取し、副作用で皮膚の奇病を詐称する女性の話。
「ミッドサマー」「ヘレディタリー/継承」などのアリ・アスター監督に底意地の悪いとまで言われてるようですが、いえいえ貴方も負けてませんよ!と言いたくなる。

特典でステッカーもらいました。作中に出てくる「リデクソル」という薬物のパケです。これキリル文字読めたら楽しいんだろうな〜。
公式サイト( https://klockworx-v.com/sickofmyself/ )によると、ジャンルは“セルフラブ”メディケーション・ホラー。
こういうテイストで自らホラーって名乗るの珍しいと思うんですが、どうでしょう。
人間関係におけるやられたらちょっと嫌な気持ちになる言動を全世界から募って、煮詰めて、人の形に整えたかのような主人公。
すぐバレるような些細な嘘を平気で吐くし、体験談は誇張されるし、相手の話を遮って話し出すし他人を下げる言い方を恐らく無意識にしている。同居してる恋人ははやくこいつを引っ叩いて追い出した方がいい。なお恋人も恋人で店から盗んだ物品でアートを作る(?)芸術家。
そんな彼女は恋人が(盗品)アートで個展を開き、注目されはじめてからノンストップで狂い出します。色々あって「病気であれば注目される」と学んだ彼女は知り合いに頼んで副作用で皮膚疾患が起こる薬物を入手し、服用しはじめる。
当然顔含めた皮膚に副作用が出てくるのですが、この展開で「容姿が崩れること」に対する主人公の不安や恐怖がほとんど描かれてないところが今作の狂気ポイントのひとつだと思いました。
(一応後半で症状が悪化したことを気にするシーンはあることはありましたが、そこまで重心が置かれているようにはあまり見えなかったです)
注目されたり、心配されることに執心している。それが得られるなら容姿なんていくらでも差し出す、まさに承認欲求モンスター。なんか一周回って潔さすら感じます。
彼女の(都合の良い)妄想がさも本当の時間軸であるかのように差し込まれていることも、主人公の狂気っぷりを引き立てています。
もともと自分のストーリーをどんどん作っていっちゃって、それが真実だと信じ込んでしまうタイプなのでしょう。
これ本当にゾッとした…んですが、妄想とか想像を膨らませていって、あるときふとハッと我にかえることって自分もよくあるので、そういう意味でも怖かったです。気をつけないとね…。
彼女がもっとも恐れているであろうことが最悪のタイミングで訪れてしまうクライマックスが凄い。周りの手のひらの返しっぷり、ブラックコメディとしての完成度が高い。
ところであのシーンの直前、お手洗いから帰ってこない正規のモデルさんは最初主人公に殺されたとばかり思ってたんですが閉じ込めただけとわかったとき、もしかしてこいつそこまで悪い奴じゃあないのかも…?と一瞬思ってしまった。一瞬だけ。
「ミッドサマー」「ヘレディタリー/継承」などのアリ・アスター監督に底意地の悪いとまで言われてるようですが、いえいえ貴方も負けてませんよ!と言いたくなる。

特典でステッカーもらいました。作中に出てくる「リデクソル」という薬物のパケです。これキリル文字読めたら楽しいんだろうな〜。
公式サイト( https://klockworx-v.com/sickofmyself/ )によると、ジャンルは“セルフラブ”メディケーション・ホラー。
こういうテイストで自らホラーって名乗るの珍しいと思うんですが、どうでしょう。
人間関係におけるやられたらちょっと嫌な気持ちになる言動を全世界から募って、煮詰めて、人の形に整えたかのような主人公。
すぐバレるような些細な嘘を平気で吐くし、体験談は誇張されるし、相手の話を遮って話し出すし他人を下げる言い方を恐らく無意識にしている。同居してる恋人ははやくこいつを引っ叩いて追い出した方がいい。なお恋人も恋人で店から盗んだ物品でアートを作る(?)芸術家。
そんな彼女は恋人が(盗品)アートで個展を開き、注目されはじめてからノンストップで狂い出します。色々あって「病気であれば注目される」と学んだ彼女は知り合いに頼んで副作用で皮膚疾患が起こる薬物を入手し、服用しはじめる。
当然顔含めた皮膚に副作用が出てくるのですが、この展開で「容姿が崩れること」に対する主人公の不安や恐怖がほとんど描かれてないところが今作の狂気ポイントのひとつだと思いました。
(一応後半で症状が悪化したことを気にするシーンはあることはありましたが、そこまで重心が置かれているようにはあまり見えなかったです)
注目されたり、心配されることに執心している。それが得られるなら容姿なんていくらでも差し出す、まさに承認欲求モンスター。なんか一周回って潔さすら感じます。
彼女の(都合の良い)妄想がさも本当の時間軸であるかのように差し込まれていることも、主人公の狂気っぷりを引き立てています。
もともと自分のストーリーをどんどん作っていっちゃって、それが真実だと信じ込んでしまうタイプなのでしょう。
これ本当にゾッとした…んですが、妄想とか想像を膨らませていって、あるときふとハッと我にかえることって自分もよくあるので、そういう意味でも怖かったです。気をつけないとね…。
彼女がもっとも恐れているであろうことが最悪のタイミングで訪れてしまうクライマックスが凄い。周りの手のひらの返しっぷり、ブラックコメディとしての完成度が高い。
ところであのシーンの直前、お手洗いから帰ってこない正規のモデルさんは最初主人公に殺されたとばかり思ってたんですが閉じ込めただけとわかったとき、もしかしてこいつそこまで悪い奴じゃあないのかも…?と一瞬思ってしまった。一瞬だけ。
怖い話、特にホラー寄りの映画が好きです。
映画をよく観るようになったのがここ数年からなので、古い有名なものとかあまり観られていなかったりします。
映画をよく観るようになったのがここ数年からなので、古い有名なものとかあまり観られていなかったりします。
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