耽溺(リチャ正)
公開 2023/09/24 18:25
最終更新 -
※なんかよくわからんちょっとえっちなかんじのやつ

 ──ぱちゅっ、ずじゅ、ちゅぷ、ばちゅん。

 大量に流し込んだローションがリチャードの腰の動きに合わせて掻き出される音が、肌のぶつかり合う衝撃と共に耳の中を犯していく。

「やぁっ、やめぇっ、それぇっやだ、やぁあ、リチャ、あぁっダメ、だめぇ……っ、やだぁ……っ!」

 耳を塞ごうとした俺の手を掴み、そのまま腰に当てて揺らす動きを感じさせてくるリチャードに、俺はもうずっと泣きながら喘いでいる。
 腹の中を隙間なく埋めているリチャードの太いものは、何気なく動いただけで俺の弱いところをいくつも暴いてしまう。ただ一人に愛されるために作り替えられた身体が今は憎らしい。
 狂いそうなほどの熱に穿たれることに慣れてしまった俺のナカは、自分を蹂躙する太く長いぺニスを包もうとただひたすらに柔く、甘く、俺の意思など関係なしに蠢いてしまう。
 今もまた、先端が前立腺を押し潰した感覚に俺の目の前には火花が散ったというのに、内壁がさらに締まったのがわかる。
 亀頭の形がわかるくらいまで強く締め付けてしまえば、ソコがいつも俺に与えてくれる恐ろしいほどの気持ち良さを、意識せずにはいられない。
 じゅぷっ、じゅぷん、と大きく腰をスライドさせたリチャードの先端が感じ取ったのは、快楽に下りてきた最奥の内壁だった。

「ひっ……だ、め、やぁ、りちゃ、やだ、やだぁ」
「……っこれはあなたの身体が、私を離すまいと奥へ招いた結果ですよ? 私の可愛い人。気持ちいいことが好きなのに『イヤ』だなんて、嘘つきですね」
「ちがっ、やだあ、やなの、そこはだめぇ……っ、ね、やだ、もうおれきもちいいのやだぁ、りちゃ、りちゃぁ」

 そこに踏み込まれたときの激しい痺れにも似た快感を思い出すと、身体は情けないくらいに震えてしまう──その先への、期待と恐怖で。
 絶対的な解放感、天上の快楽。それと同時に本来他者の器官を受け入れるものではないため、一瞬だけ奔る痛み。何より、自分が前後不覚になってしまうことが怖い。
 快楽に溺れ、欲に縋り、淫らな熱い迸りを注いで欲しいと乞う姿を、この美しい男に見せてしまうのが、恐ろしい。
 ちゅっ、ちゅっと先端で内壁に何度もキスを落とすように腰を細かく揺らしていたリチャードが、次の瞬間一気に腰を引き──そのまま、めくれるんじゃないかというくらいの勢いで、俺のナカから灼熱の塊を抜いた。
 その衝撃でぶぴゅっと俺の先端から半透明な汁が飛び散り腹を汚したが、正直それどころではない。

「んああっ! ん、ふぁぁ……、り、ちゃぁ?」
「急に抜いてすみません。ですが、あなたがあまりにも『いやだ』『だめ』と仰るので、何か特別な理由があるのかと思いまして」
「り、ゆう?」
「いえ、理由がないとしても……こんなにも愛する人に必死にお願いされてしまえば、聞かないわけにはいかないでしょう? ですから、今日はもうあなたのナカに入れません」
「え、そんなっ……」

 熱の名残にまだ上手く力の入れられない身体をなんとか動かして、リチャードの身体を──さっきまで俺を責め立てていたソレを見る。まだ解放されていないソレは天を衝くように立ち上がり、薄いゴムはテラテラと俺の体液とローションに濡れていた。

「で、でもそれ」
「ああ、処理はどうとでもなりますよ。先程までのあなたの艶やかな姿を思い出すだけでも、かなり興奮しますから」
「ひ、とり、で……?」
「心配しなくとも、あなたの熱も下げて差し上げます。指でも、口でも。あなたが満足するまで」

 するり、と俺の熱い身体を撫でていくリチャードの手に、思わず太股を擦り合わせる。その拍子に後ろからローションが伝うのがわかって、はぅあ、と吐息が溢れた。
 ……リチャードの長い指で苛められるのも、熱い舌でなぶられるのも、どちらも最高に気持ちがいいと知っている。激しさより優しさの方が強いそれに俺が弱いことも、知られている。
 だけど。
 だけど今はその優しさより、喪失感にひくついて仕方がない場所を、どうしても愛して欲しかった。

「……ぇ、て」
「え?」
「それ、より……リチャードの、俺のここに……いれ、て」

 背中側に手を回し、ひくつく孔を指先で拡げる。さっきまでこれの何倍も太いモノを咥えていた場所からは、生温い粘液が滴り落ちてくる。

「一人で、しないでぇ……っ! 俺の、俺で気持ち良くなって……リチャの太くて熱いおちんちんで、俺のナカにたくさん欲しい、からぁ」
「嫌だと、何度も言っていたでしょう?」
「イヤ、なのは……俺の、えっちなとこを、リチャに見られたく、なくて」
「なぜ?」
「だって俺、俺の身体……リチャが触るだけでえっちになって、気持ちいいことしか考えられないからぁ……っ! こんな俺、リチャに幻滅して、ほ……っひ、あァンッ!」

 最後まで言う前に、リチャードが俺の足を掴んで思いっきり開きぺニスを突き入れたかと思えば、一気に奥まで貫いた。そのまま最奥を抉じ開け、何度も何度も先端を出し入れしながら、大きなストロークで前立腺も押し潰していく。
 俺はといえば、突然全身に降り注いだ雷のような激しい悦楽に叫びすら出せず、ガクガクと身体を震わせるばかりだった。
 あひ、ひぅ、と涎を垂らしながら破裂した思考を掻き集めることも出来ず、それでも待ち望んだものをもう二度と離すまいと、必死にリチャードの腰に足を絡ませる。

「ん、んんっ! ひっ、あっ!」
「……っもう、少し、早く素直になっていれば……っこんなにトんでしまうことも、なかったのに。哀れで、愛しい、私の可愛い人……せいぎ」
「あっ、んふぁ、いぃ、い、やぁあ」
「あなたの『イヤ』が、本音でないことなど……とっくに、知っていましたとも。あなたは、気付いていないようでしたが……」

 全身を使って俺を揺さぶるリチャードが、美しい額に大粒の汗を滲ませながら、妖しく微笑んで何かを言っている。きれいだ。好き。もっと俺に溺れて、好きなだけ俺で気持ち良くなって欲しい。

「あなたが否定の言葉を口にするたび……あなたの締め付けはきつくなり、私を奥へ誘うのですよ」
「ひあぁ、りちゃあっ、すきぃ……っ!」
「私も愛しています、正義。……思う存分、楽しみましょうね……?」

 腰の動きが一際激しくなったあと、皮膜越しにリチャードの熱いものが注がれるのを感じるのと同時に、俺の張り詰めていたぺニスもまた白濁を吐き出した。
 リチャードの瞳からは、まだ熱が消えていない。
 俺の身体の奥の疼きも、まだ収まる気配がない。
 抜いてからもまだ勃起したままのぺニスからゴムを外したリチャードは、新しいゴムの袋を破かずに俺の足を抱え直す。
 それでいい。その時間すら、今は惜しいから。

「リチャの、たくさん、ちょうだい……?」

 手を伸ばした俺に苦笑して口付けながら、美しくも獰猛な俺の恋人は、俺のナカに自分を刻み付けようとするかのように、再び熱を埋め込んだ。
活きの良い腐った鮭です。
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