お盆のはじまり
公開 2024/08/13 21:40
最終更新
-
盆とは家ごとのお祭りだった。そういえば。
ぼくは子どもの頃からこういった行事に働き手として期待されたことがないので今回もやかんを持ってうろうろ歩き回っているうちに設えは完了していた。
薄暗い仏間には灯篭がライトオンされて、ポップでファンタジックな灯が回る。アジア的湿度のディスコ空間である。盆踊りここでやれるじゃん。と思う。
姉の配偶者は無形文化に詳しい(市の広報室からも声がかかるそうだ)。実家の盆は祖母と母の実家のやり方を適当にいいとこ取りでやっていただけだった。一昨年母が亡くなってからの盆は義兄が手際よく整えてくれて大変助かる。
無味の寒天を供えて、これは鏡。あの世から鏡を覗いて映って(移って)来る。帰るときも鏡。
まるでジャン・コクトーの「オルフェ」のようだ。
小さなきゅうりを供えて、これは仏様(亡くなったひとたちは全て「仏様」と呼ぶのだ)が来て休む枕。寛いでいって下さい、だそうだ。
ぼくが進学でひとり住まいになるタイミングで父母は祖母と住む家を建てて引っ越した。そのときぼくの持ち物は全て処分したから、実家と言ってもぼくのものは何も無い。
もちろん部屋もない。
ぼくが帰省すると亡くなった母はまあ遠いところを、と言ってタオルケットと枕を渡してくれた。
昼寝でもどうぞ、は母のもてなしだったと思い出した。
ぼくは子どもの頃からこういった行事に働き手として期待されたことがないので今回もやかんを持ってうろうろ歩き回っているうちに設えは完了していた。
薄暗い仏間には灯篭がライトオンされて、ポップでファンタジックな灯が回る。アジア的湿度のディスコ空間である。盆踊りここでやれるじゃん。と思う。
姉の配偶者は無形文化に詳しい(市の広報室からも声がかかるそうだ)。実家の盆は祖母と母の実家のやり方を適当にいいとこ取りでやっていただけだった。一昨年母が亡くなってからの盆は義兄が手際よく整えてくれて大変助かる。
無味の寒天を供えて、これは鏡。あの世から鏡を覗いて映って(移って)来る。帰るときも鏡。
まるでジャン・コクトーの「オルフェ」のようだ。
小さなきゅうりを供えて、これは仏様(亡くなったひとたちは全て「仏様」と呼ぶのだ)が来て休む枕。寛いでいって下さい、だそうだ。
ぼくが進学でひとり住まいになるタイミングで父母は祖母と住む家を建てて引っ越した。そのときぼくの持ち物は全て処分したから、実家と言ってもぼくのものは何も無い。
もちろん部屋もない。
ぼくが帰省すると亡くなった母はまあ遠いところを、と言ってタオルケットと枕を渡してくれた。
昼寝でもどうぞ、は母のもてなしだったと思い出した。
