視覚に偏りがち
公開 2024/07/22 23:28
最終更新
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今日のランニング読み聞かせは朝に「富嶽百景」前半、夜は「駆込み訴え」(抜粋)にした。
富嶽百景はドライで歯切れが良く、概ね明るい。富士周辺の気候のような文体なのだと気づく。
井伏鱒二の場面でやっぱり笑う。
お約束である。
この部分は井伏鱒二自身は否定しており、太宰治の創作である事が知れるのだけど、鷹揚で品があって好きな場面だ。
駆込み訴えは長さ的にちょうど良いかなと思って選んだが、きいてる方は「ねえその人…」「なんかキツい」など散々であった。
ひとの情動のなかで嫉妬というのは業火の苦しみだと思う。ぼくも軽い気持ちで読み始めて、やっちまった…と思った。これは読み聞かせには向かない。出会うひとが出会うのがいい物語だ。
富嶽百景はドライで歯切れが良く、概ね明るい。富士周辺の気候のような文体なのだと気づく。
井伏鱒二の場面でやっぱり笑う。
お約束である。
この部分は井伏鱒二自身は否定しており、太宰治の創作である事が知れるのだけど、鷹揚で品があって好きな場面だ。
駆込み訴えは長さ的にちょうど良いかなと思って選んだが、きいてる方は「ねえその人…」「なんかキツい」など散々であった。
ひとの情動のなかで嫉妬というのは業火の苦しみだと思う。ぼくも軽い気持ちで読み始めて、やっちまった…と思った。これは読み聞かせには向かない。出会うひとが出会うのがいい物語だ。