年末の記憶
公開 2023/12/29 21:08
最終更新
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煮しめが食べたいと思い材料を買った。
これをつくるとぼくの家族は薄味のおでんと解釈し、辛子をつけて食べるのでそれもいいかなと思う。
実家の味のように作るのは不可能だから、食べやすい材料で家族の好きなものでつくる。
実家の祖母が活動的だった頃の、年越しの支度を思い出す。
鮭は一匹。最初にいくらを取り出して醤油に漬ける。切り身を取って塩をする。大晦日と元日に炭で焼く。端は粕汁。頭の部分は氷頭なますだ。一匹棄てるところは無いと言っていた。溢れた身は煮なますになり、鰭は焼いて酒肴になった。
鶏も一羽。毛をむしるところは見るなと言われた。もう見て良いと言われて近づく。雌鳥の卵管は変化する月のような黄身が並んでいる。食べてみたいかと言われて首を振る。
卵未満のこれは炭火で焼いて、父が小さい頃からの好物だった。
骨は大鍋で煮込み出汁を取る。
年越しそばは暖かい鶏出汁だった。
これをつくるとぼくの家族は薄味のおでんと解釈し、辛子をつけて食べるのでそれもいいかなと思う。
実家の味のように作るのは不可能だから、食べやすい材料で家族の好きなものでつくる。
実家の祖母が活動的だった頃の、年越しの支度を思い出す。
鮭は一匹。最初にいくらを取り出して醤油に漬ける。切り身を取って塩をする。大晦日と元日に炭で焼く。端は粕汁。頭の部分は氷頭なますだ。一匹棄てるところは無いと言っていた。溢れた身は煮なますになり、鰭は焼いて酒肴になった。
鶏も一羽。毛をむしるところは見るなと言われた。もう見て良いと言われて近づく。雌鳥の卵管は変化する月のような黄身が並んでいる。食べてみたいかと言われて首を振る。
卵未満のこれは炭火で焼いて、父が小さい頃からの好物だった。
骨は大鍋で煮込み出汁を取る。
年越しそばは暖かい鶏出汁だった。
