サンタクロース
公開 2023/12/24 18:34
最終更新
2023/12/27 15:44
何歳まで信じていたかといえば高校一年生だ。
河合隼雄さんの本にもあったけど、クリスマスとはその家ごとの物語なのだろう。
引っ越した年、小学一年生のクリスマス間近だったと思う。
新しい環境で出来た友だちから、クリスマスにはサンタさんからプレゼントをもらえるときいてうちもそういうのやりたい、と両親にねだったのだと思う。
母親はうえのきょうだい二人にそんな事はしたことがないといった。
ただ父親は、プレゼントは俺たちからあげます。サンタの事はよくわからないので俺は頼まない。あんたの友だちがサンタからもらうなら、それはおうちのひとが手配している。
何をもらった、誰がくれた、というのは家の事情によってみんなそれぞれ違う。だからそれぞれの事情に依るものを暴いてはいけない。
と、真面目に約束させられたおかげか、そうか、やっぱりサンタというのはどこかに実在しているんだな、家によって懇意にしているところもあれば、うちのように付き合いのない家もあるんだなと、本来の意図を大きく曲解したように思う。
そういう下地のおかげで、友だちのプレゼントの事は知ろうとしなかった。よくドラマや漫画で子どもが寝てるうちにこっそり、というネタバレにすら、このお話の親御さんはサンタの自演を選んだのだ、と解釈していた。
高校に入学し友だちとクリスマスの話題になったとき、え、いるっしょ?とついこれまで長いこと言えなかった「事情」に抵触するおそれを顧みず口に出したところ、おいおいオメーはよ、マジか一体いくつだよ、と友人たちから「事情」の実態報告を受け、おかげで自分はずいぶん誤解していたことを知った。
誤解していたのは、サンタクロースが来てくれるのはいいよなあ、と信じたかったからだと思う。
父親はあの頃、仕事の関係でさまざまな家庭の事情と向き合っていた事はあとから知った。
河合隼雄さんの本にもあったけど、クリスマスとはその家ごとの物語なのだろう。
引っ越した年、小学一年生のクリスマス間近だったと思う。
新しい環境で出来た友だちから、クリスマスにはサンタさんからプレゼントをもらえるときいてうちもそういうのやりたい、と両親にねだったのだと思う。
母親はうえのきょうだい二人にそんな事はしたことがないといった。
ただ父親は、プレゼントは俺たちからあげます。サンタの事はよくわからないので俺は頼まない。あんたの友だちがサンタからもらうなら、それはおうちのひとが手配している。
何をもらった、誰がくれた、というのは家の事情によってみんなそれぞれ違う。だからそれぞれの事情に依るものを暴いてはいけない。
と、真面目に約束させられたおかげか、そうか、やっぱりサンタというのはどこかに実在しているんだな、家によって懇意にしているところもあれば、うちのように付き合いのない家もあるんだなと、本来の意図を大きく曲解したように思う。
そういう下地のおかげで、友だちのプレゼントの事は知ろうとしなかった。よくドラマや漫画で子どもが寝てるうちにこっそり、というネタバレにすら、このお話の親御さんはサンタの自演を選んだのだ、と解釈していた。
高校に入学し友だちとクリスマスの話題になったとき、え、いるっしょ?とついこれまで長いこと言えなかった「事情」に抵触するおそれを顧みず口に出したところ、おいおいオメーはよ、マジか一体いくつだよ、と友人たちから「事情」の実態報告を受け、おかげで自分はずいぶん誤解していたことを知った。
誤解していたのは、サンタクロースが来てくれるのはいいよなあ、と信じたかったからだと思う。
父親はあの頃、仕事の関係でさまざまな家庭の事情と向き合っていた事はあとから知った。
