最近は
公開 2025/01/11 00:09
最終更新
2025/01/11 00:12
最近は韓国のアーティストが作るものを追っている。
この数年あまり本を読まなくなっていたけど、去年後半から気になって手に取ったのは韓国の作家のものだ。イ・ランさんの「話し足りなかった日」はアーティストとして生計を立てること、女性であることの痛みが書かれている。
ぼくはずっと「生活する」という事がよくわからなかった。ひとり住まいを始めてからは自分を生かしていく衣食住。必要最低限の文化的な暮らし。
多くは広告に刺激された消費行動だ。浮き足だった気分でも身体のどこかが常に縛られて血が巡ってないような感覚がいつもあった。
子どもという存在がやって来てやっと、フェミニズムは大学で学んだつもりになっていただけだと気づいた。政治は生活と直結していて、息苦しさの多くは制度設計によるものだと、大学を卒業した二十年後に気づいたのだ。壊死寸前になってやっと周りが見えてきた。自分のことも。
韓国の作家はごく自然に政治、権力勾配、差別について書いている。自身を語る同じ目線でそれらを語っている。ぼくは読んでいて息が出来る。身体のどこも縛ってない、血が巡る感じがする。
この数年あまり本を読まなくなっていたけど、去年後半から気になって手に取ったのは韓国の作家のものだ。イ・ランさんの「話し足りなかった日」はアーティストとして生計を立てること、女性であることの痛みが書かれている。
ぼくはずっと「生活する」という事がよくわからなかった。ひとり住まいを始めてからは自分を生かしていく衣食住。必要最低限の文化的な暮らし。
多くは広告に刺激された消費行動だ。浮き足だった気分でも身体のどこかが常に縛られて血が巡ってないような感覚がいつもあった。
子どもという存在がやって来てやっと、フェミニズムは大学で学んだつもりになっていただけだと気づいた。政治は生活と直結していて、息苦しさの多くは制度設計によるものだと、大学を卒業した二十年後に気づいたのだ。壊死寸前になってやっと周りが見えてきた。自分のことも。
韓国の作家はごく自然に政治、権力勾配、差別について書いている。自身を語る同じ目線でそれらを語っている。ぼくは読んでいて息が出来る。身体のどこも縛ってない、血が巡る感じがする。