野球の映画×2
公開 2023/10/15 20:47
最終更新
2023/10/15 23:17
この土日で野球の映画を二本観た。
「がんばれベアーズ」(1976)
「プリティ・リーグ」(1992)
ベアーズはウェス・アンダーソンが推していると知って観たのだけど、これが面白かった。
原題はThe Bad News Bears.
bad newsとは今ならやばいとか半端ないとかそんなニュアンスだろうか?
下品な台詞がバンバン出てきて新鮮だ。
12歳以下の子どもたちがメインの映画だがPG12である。
「輸入ジーンズを買って」という台詞には、
えっ、アメリカなのに?と驚いた。
フランスのジーンズ。俺の週給より高いだろ国産で十分だ、と続くのだけど、ファッションってそうか、お洒落がインポート志向なのは万国共通なのねと感慨深い。
ジーンズを所望したのは速球を見込まれてピッチャーにスカウトされた女の子だ。
自らホームベースに走りキャッチャーのカバーにまわるセンスもあるのに、走者に嫌がらせを受け弾き飛ばされる。
見ていて胸が痛んだ。
この映画は容赦なさがてんこ盛りである。
弱いチームを蔑むことに躊躇いがない。
監督の指示に添えば仲間に疎まれ、おとなは概ねろくでなしだ。監督は最初のシーンから酒浸りで、最後まで酒浸りで終わる。いろいろとすごい。
綺麗事がほとんどない。
「プリティ・リーグ」もまた監督が酒浸りだった。
原題はA league of their own。邦題にプリティを採用したのはユニフォームをみてだろうか。
ミニスカでスライディングができるか!
とキレたいところだ。
ジーナ・デイヴィスが美しきキャッチャーだった。美しすぎた。
終盤、夫が戦地から戻りジーナはシーズン途中で離脱する。突然のことに監督驚く。
かと思っていたらプレーオフの決勝戦に参加している。突然のことに監督驚く。
「出てはいけない?」
(えっ、それまでキャッチャーやってたアリスはどうなるの?)
この直前の更衣室で、監督におれを殺す気か!と言わせるのがジーナ脱退後にキャッチャーのポジションについたアリスだ。
縁起担ぎのため洗わずに履き続けた靴下の爆臭で監督を激怒させる。
この更衣室の場面必要なのかと思ったが唐突なキャッチャー交代のための伏線だったのだろうか。縁起は担げなかった事の。
しかし球がバットに当たって飛ぶ、というのが単純にすばらしく、胸がすく。
遠くから投げてくれたこぼれ球をジーナ・デイヴィスが受けたら重い速球で(良い球…)と驚くが、みると黒人女性だった、という場面は痛い。スカウトの対象ではなかったのだ。
「がんばれベアーズ」(1976)
「プリティ・リーグ」(1992)
ベアーズはウェス・アンダーソンが推していると知って観たのだけど、これが面白かった。
原題はThe Bad News Bears.
bad newsとは今ならやばいとか半端ないとかそんなニュアンスだろうか?
下品な台詞がバンバン出てきて新鮮だ。
12歳以下の子どもたちがメインの映画だがPG12である。
「輸入ジーンズを買って」という台詞には、
えっ、アメリカなのに?と驚いた。
フランスのジーンズ。俺の週給より高いだろ国産で十分だ、と続くのだけど、ファッションってそうか、お洒落がインポート志向なのは万国共通なのねと感慨深い。
ジーンズを所望したのは速球を見込まれてピッチャーにスカウトされた女の子だ。
自らホームベースに走りキャッチャーのカバーにまわるセンスもあるのに、走者に嫌がらせを受け弾き飛ばされる。
見ていて胸が痛んだ。
この映画は容赦なさがてんこ盛りである。
弱いチームを蔑むことに躊躇いがない。
監督の指示に添えば仲間に疎まれ、おとなは概ねろくでなしだ。監督は最初のシーンから酒浸りで、最後まで酒浸りで終わる。いろいろとすごい。
綺麗事がほとんどない。
「プリティ・リーグ」もまた監督が酒浸りだった。
原題はA league of their own。邦題にプリティを採用したのはユニフォームをみてだろうか。
ミニスカでスライディングができるか!
とキレたいところだ。
ジーナ・デイヴィスが美しきキャッチャーだった。美しすぎた。
終盤、夫が戦地から戻りジーナはシーズン途中で離脱する。突然のことに監督驚く。
かと思っていたらプレーオフの決勝戦に参加している。突然のことに監督驚く。
「出てはいけない?」
(えっ、それまでキャッチャーやってたアリスはどうなるの?)
この直前の更衣室で、監督におれを殺す気か!と言わせるのがジーナ脱退後にキャッチャーのポジションについたアリスだ。
縁起担ぎのため洗わずに履き続けた靴下の爆臭で監督を激怒させる。
この更衣室の場面必要なのかと思ったが唐突なキャッチャー交代のための伏線だったのだろうか。縁起は担げなかった事の。
しかし球がバットに当たって飛ぶ、というのが単純にすばらしく、胸がすく。
遠くから投げてくれたこぼれ球をジーナ・デイヴィスが受けたら重い速球で(良い球…)と驚くが、みると黒人女性だった、という場面は痛い。スカウトの対象ではなかったのだ。