バナナブレッド
公開 2023/08/29 23:29
最終更新
2023/08/30 14:51
先日大島弓子さんの漫画を読み返したばかりだった。
「バナナブレッドのプディング」には、大切なひとを破壊したらどうしよう、という不安衝動に陥る女の子が登場する。
「いつかあなたのことも傷つけてしまうかもしれない」という恐怖だ。
「あなた」であるところの男の子が言う。
これは仮定だけど
そんなときはぼく、さっと身をひき、さっと台所まで走り、さっとミルクをわかす
そして君にわたす
「さあミルクを飲んで。
こころが和むよ」
そうするときみはおちついてうなずいて「またあしたね」というだろう
女の子の両親が取れなかった行動だ。
「仮定だけど」という前提で、女の子の不安を抱きとめる行動にでる。
実践したのは、さっとミルクをわかしてきみに手渡す、という物語の創造だ。
衝動そのものを押し留めようとせず、衝動をどういう物語に落とすか、というところ。
これが女の子にとって「自分の物語」だと思えたことが大きい。
二人の関係性あってのことだ。
この場面はコントロールの難しい衝動とどう付き合うか、心の問題を現実にどう添わせるか、というところで、具体的かつ実践的な提案でもあったんだと気づく。
ぼく自身にも、ほかに何も目に入らない牛の突進のような没入のなかに、自分を苛む衝動、辛い記憶の反芻が加わることがある。
そんなとき頭の中に現れる軽い雰囲気のふたごはこの「バナナブレッドのプディング」に影響を受けたんだなと思う。
「バナナブレッドのプディング」には、大切なひとを破壊したらどうしよう、という不安衝動に陥る女の子が登場する。
「いつかあなたのことも傷つけてしまうかもしれない」という恐怖だ。
「あなた」であるところの男の子が言う。
これは仮定だけど
そんなときはぼく、さっと身をひき、さっと台所まで走り、さっとミルクをわかす
そして君にわたす
「さあミルクを飲んで。
こころが和むよ」
そうするときみはおちついてうなずいて「またあしたね」というだろう
女の子の両親が取れなかった行動だ。
「仮定だけど」という前提で、女の子の不安を抱きとめる行動にでる。
実践したのは、さっとミルクをわかしてきみに手渡す、という物語の創造だ。
衝動そのものを押し留めようとせず、衝動をどういう物語に落とすか、というところ。
これが女の子にとって「自分の物語」だと思えたことが大きい。
二人の関係性あってのことだ。
この場面はコントロールの難しい衝動とどう付き合うか、心の問題を現実にどう添わせるか、というところで、具体的かつ実践的な提案でもあったんだと気づく。
ぼく自身にも、ほかに何も目に入らない牛の突進のような没入のなかに、自分を苛む衝動、辛い記憶の反芻が加わることがある。
そんなとき頭の中に現れる軽い雰囲気のふたごはこの「バナナブレッドのプディング」に影響を受けたんだなと思う。
