バナナケーキ
公開 2023/08/13 12:00
最終更新
2023/08/13 12:00
バナナケーキが苦手だった時期がある。
バナナを混ぜてつくる家庭的なおやつのあれ。
ある時、親族になった関係のひとの飲食店を手伝ってくれと頼まれた。サイドメニュー的なものを任され、そのなかにバナナケーキもあった。
純バターを使ったのは開店時だけで、すぐ混入油脂に代わった。ぼくは今でもこの混入油脂が出す魚のにおいが苦手だ。
皮のほとんどが黒く滲みたバナナをどかっと渡され、使えるところを選んで作っていた。
店主は一貫してぼくに対して親族なのになんで給与?という態度だった。実働時間で割ると時給は百円にも満たなかった。
間もなく業者のいうまま香料のきついミックス粉を使わされ、ぼくはストレスで味覚と嗅覚が感じられなくなり、不眠がひどくなり、やめさせてもらった。
病院に通い、回復には時間がかかった。
こんなことがあり、ぼくにはバナナケーキはもちろん菓子づくりそのものが出来なかった時期がある。
違う仕事をはじめ、少しずつ、お菓子作るのはやっぱり好きだな、好きな材料で、安全に作るのは良いものだね、という気持ちになれてきた。
いまはちょくちょく精神安定のためにつくる。
バナナケーキは最近になってやっと作ろうかな、と思えるようになった。
ダルメシアンのようなスポットの出た熟バナナを見つけて自然にそう思った。
パウンド型はまだ使う気分じゃなかったので、エンゼル型やプリン型で焼き、チョコをまぜたりカラメルに浸したりした。
しみじみと楽しかった。
バナナを混ぜてつくる家庭的なおやつのあれ。
ある時、親族になった関係のひとの飲食店を手伝ってくれと頼まれた。サイドメニュー的なものを任され、そのなかにバナナケーキもあった。
純バターを使ったのは開店時だけで、すぐ混入油脂に代わった。ぼくは今でもこの混入油脂が出す魚のにおいが苦手だ。
皮のほとんどが黒く滲みたバナナをどかっと渡され、使えるところを選んで作っていた。
店主は一貫してぼくに対して親族なのになんで給与?という態度だった。実働時間で割ると時給は百円にも満たなかった。
間もなく業者のいうまま香料のきついミックス粉を使わされ、ぼくはストレスで味覚と嗅覚が感じられなくなり、不眠がひどくなり、やめさせてもらった。
病院に通い、回復には時間がかかった。
こんなことがあり、ぼくにはバナナケーキはもちろん菓子づくりそのものが出来なかった時期がある。
違う仕事をはじめ、少しずつ、お菓子作るのはやっぱり好きだな、好きな材料で、安全に作るのは良いものだね、という気持ちになれてきた。
いまはちょくちょく精神安定のためにつくる。
バナナケーキは最近になってやっと作ろうかな、と思えるようになった。
ダルメシアンのようなスポットの出た熟バナナを見つけて自然にそう思った。
パウンド型はまだ使う気分じゃなかったので、エンゼル型やプリン型で焼き、チョコをまぜたりカラメルに浸したりした。
しみじみと楽しかった。
