生きているだけで∞ポイント。
公開 2025/04/11 00:00
最終更新
2025/09/01 01:20

過去のポイ活。 #
「そうだ、ポイ活をしよう。」と思った先月のある日、ポイ活を始めてみた。元々クレジットカードと紐づいていたポイントは貯めていたのだが、それとは別にポイ活アプリをスマートフォンに入れてみることにしたのだ。
大学卒業前後にも似たようなことがあった。就職せずにお芝居の世界に留まる選択をした私は、アルバイトをしつつ役者やスタッフとして、色々な現場にお世話になっていた。しかし、不安定な生活を送ることに一抹の不安を覚えた時、何故か選んだのは副業や単発バイトではなくポイ活だった。
口座を開設すると高額ポイントが貰えるといった案件もあれば、アンケートに答えることで数ポイント貰えるといった案件まで様々ある中、慎重になりつつも自分の身の丈にあった案件だけ手を出して、何だかんだで数千円分まで膨らんだポイントを現金に交換した。大満足したと同時に、これでは生活を安定させることには全く繋がらないのではないかと気付き、そのままポイ活からはフェードアウトしていったのであった。
再びのポイ活。 #
時が経って再びポイ活の世界に飛び込んでみると、当時のような案件に加えて様々な案件が増えていて、面倒くさそうだとか大変そうだとか、そういったネガティブな感情を通り越して、楽しそうや面白そうといったポジティブな感情の方が盛り上がってきた。
レシートを送付すると、ゲームをすると、一定の距離を歩くと、ポイントが貰える。極め付けは眠るだけでもポイントが貰える。その都度広告が挟まることはあるが、日々の生活がポイントという形になって戻ってくる所が、以前とは異なる点だと始めてみて気付いた。
そうすると、運営会社としては困った話だとは思うのだが、所謂先程説明した高額案件といったものに手を出そうと思わなくなった。勿論そういった案件をクリアしていく方がポイント自体はたくさん貯まっていくため、地道にコツコツ貯めることになるのは百も承知なのだが、どうにも気が進まないのであった。
思うにこれは、自己肯定感ならぬ日々肯定感なのではないだろうか、と推測している。もしかしたら生きていく上で無駄だとジャッジされてしまうような時間を、ポイントという目に見える形で還元してもらえる構図が、ちょっとした幸せを生んでいるように感じるのだ。
買い物をすればお金は減る。ゲームをすれば時間は減る。歩けば体力が減る。こう考えてしまえばマイナスな出来事となって蓄積されてしまうが、何かをすることでポイントが増えていくのであれば、それはプラスな出来事として増幅していく。二度寝や三度寝を繰り返して起きなければならないギリギリの時間まで眠ることも、ポイ活という点においては良いこととされる。
無理に高額案件でポイントを稼ぐよりも、自分自身の生活を愛してくれるポイントを大切にしたいと思うようになった。これが現在のポイ活との付き合い方なのだなと、理解して納得して腑に落ちてしまった今、日々を送ることがより一層楽しくてしょうがない。今まで断っていたレシートも、興味がないタイプのゲームも、一駅分多めに歩くことも、そして休日にダラダラと昼過ぎまで眠ることも、ポイ活を盾に「それの何が悪い?」と自信満々にマイペースを満喫できている。これを素晴らしいと呼ばずして何と呼ぶ。
今日もポイ活。 #
2025年4月11日。日付が変わり、また広告を見てポイントを稼いでこなければならないため、エッセイはこの辺で。なんてふざけたことを言いながら向き合うぐらいが丁度良い。今日は何を買って、いつゲームをして、どこまで歩いて、さて、何時に寝ようかな。
【次回は5月11日(日)に公開予定です】
中西崇将 エッセイ『ハチミツはまだ早い』
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