ともに歩むまで(ミュウツー)
公開 2024/11/24 15:12
最終更新
2024/11/26 09:53
目の前の敵を破壊する。
それだけの存在。
戦い、眠り、戦い、眠り。
あの屋敷を出てからその繰り返し。
他に求めるものもない。
だがある時、洞窟に現れた人間が全てを変えた。
戦いの時間だ。
私は現れた人間と、そいつのポケモンに襲いかかった。
相手は強かった。
生み出されて初めて負けるかもしれないと思った。
そして、私は追い詰められた。
私はここまでなのだろう。
全力を出したのだから悔いはない。
だが、その人間は満足げに笑うと去っていった。
私はわけがわからなかった。
なぜ、とどめを刺さない?
しばらくして、その人間はまた現れた。
今度は違うポケモンだった。
どうやら、また戦いたいらしい。
私は心の中で今までにない感情がわき上がるのを感じた。
それがなんなのかはわからなかったが。
結局、私はまた負けた。
人間はその後もポケモンを代え、何度も戦い、そのたびに私を負かしていた。
だが、不快感はない。
なにか別の感情が毎回わいて来る。
きっと、これが楽しいということなのだろう。
ある日、私は勝った。
嬉しかった。
この感情も初めてだった。
なぜか負けた人間も嬉しそうだった。
人間は、この世界にはもっと強いポケモンやトレーナーがたくさんいると告げた。
そして、この世界にはバトルだけでなく、様々な楽しいこともある、とも。
私は興味を惹かれた。
この人間とそのポケモンたちより強い相手、そして、戦い以外の生き方。
この人間となら新しい生き方を見つけられる気がした。
ともに歩みたいと願った時、人間はひとつのボールを取り出した。
使い道に困っていたという、紫色をしたそのボール。
どんなポケモンでもおさめることができるらしい。
人間も私とともに歩みたいと言った。
同じ気持ちなら、入ってほしいと。
私は迷わず、そのボールの中に入った。
私の旅が、この人間やポケモンたちと始まるのだ。
それだけの存在。
戦い、眠り、戦い、眠り。
あの屋敷を出てからその繰り返し。
他に求めるものもない。
だがある時、洞窟に現れた人間が全てを変えた。
戦いの時間だ。
私は現れた人間と、そいつのポケモンに襲いかかった。
相手は強かった。
生み出されて初めて負けるかもしれないと思った。
そして、私は追い詰められた。
私はここまでなのだろう。
全力を出したのだから悔いはない。
だが、その人間は満足げに笑うと去っていった。
私はわけがわからなかった。
なぜ、とどめを刺さない?
しばらくして、その人間はまた現れた。
今度は違うポケモンだった。
どうやら、また戦いたいらしい。
私は心の中で今までにない感情がわき上がるのを感じた。
それがなんなのかはわからなかったが。
結局、私はまた負けた。
人間はその後もポケモンを代え、何度も戦い、そのたびに私を負かしていた。
だが、不快感はない。
なにか別の感情が毎回わいて来る。
きっと、これが楽しいということなのだろう。
ある日、私は勝った。
嬉しかった。
この感情も初めてだった。
なぜか負けた人間も嬉しそうだった。
人間は、この世界にはもっと強いポケモンやトレーナーがたくさんいると告げた。
そして、この世界にはバトルだけでなく、様々な楽しいこともある、とも。
私は興味を惹かれた。
この人間とそのポケモンたちより強い相手、そして、戦い以外の生き方。
この人間となら新しい生き方を見つけられる気がした。
ともに歩みたいと願った時、人間はひとつのボールを取り出した。
使い道に困っていたという、紫色をしたそのボール。
どんなポケモンでもおさめることができるらしい。
人間も私とともに歩みたいと言った。
同じ気持ちなら、入ってほしいと。
私は迷わず、そのボールの中に入った。
私の旅が、この人間やポケモンたちと始まるのだ。
