Godhand
公開 2026/01/23 13:28
最終更新
-
サンクタムアナトミカのとある一角、Roatheは所用でLoidを探していた。
角を曲がって普段は入らないその場所で、普段は近付かない部屋から声がする。
Loidの苦しそうな、だが時折吐息混じりの声が漏れ聞こえる。
思わず好奇心で耳をそばだて様子を窺う。Loidの声に呼応していたのはまさかそんな……胸が軋むように痛んだ。
「ここ?ふふ、ここ好きだね」
「あぁ……そこ、そこは……!」
「もっとして欲しいの?じゃ、頑張る」
「くっ……いいです、そこを、もっと……」
「Loidは欲しがりだね、やりがいがある」
漂流者の声が聞こえた。
少し前に愛を告げ互いの思いを通わせた最愛の、唯一の人が自分以外の、しかも執事と情を通わせ合っている事実にRoatheは激しく動揺した。
多重恋愛をしても構わないとも言った。
オロキンは快楽に寛容だ、とも。
だが実感の伴わない言葉だったと今ならわかる。
頭が沸騰しそうなほどの怒り、絶望、焦燥、悲しみが目まぐるしく襲ってきた事実にRoatheは打ちのめされていた。
こんなにも自分は漂流者に執着心を持ってしまったのか、と。
足が勝手に前に進む。
真実にLoidと漂流者がそういう関係ならば……。
今の感情が何なのか、それに対してどう対処したらいいのかわからなかった。
見たくはないのに足は動き続け、混乱したままヨロヨロと部屋に近づく。
一層大きくなった声に背中が強張るのがわかったが、よく訓練された体は開け放してあったそこに静かに滑り込んでいた。
見たくない、知りたくない。
そんな思いとは裏腹に身体は静かに任務を遂行する暗殺者のように気配を殺し二人を視認できる場所にいた。
「……何を、しているんだ?」
「あ!Roathe!後で行こうと思ってたんだよー。ん?何って、見てわからない?」
「あぁ、これはお客様。このような格好で失礼いたします」
「わからないから聞いてるんだ、我が愛よ。なぜ執事の背中を押している??」
確かに二人はベッドにいた。
しかし体を横たえているのは執事で、漂流者はその横に立ち執事の背中を何やら指で押したり擦ったりしている。
裸でもなくきちんと服を着て、だ。
思っていた光景との違いにRoatheは混乱した。
先程までの恐慌とは違い純粋に「何だこれ?」という類の混乱であった。
「これねマッサージっていうんだけどホルバニアにいる時に避難民の人から教えてもらったんだ。体のちょっとしんどいなって所を揉んだり押したりすると楽になるんだって」
「ええ、それでわたくしがお願いしてやっていただいた次第です。腰に違和感があったんですが楽になりました!ありがとうございますテンノ」
僅かに汗ばむ最愛の人とスッキリした顔の執事にRoatheは形容しがたい顔で応えた。
「なーに変な顔してんのさ!何か用があったんじゃないの?」
「…………いや、いい。少し疲れた」
眉間に皺を寄せ頭を抱えるRoatheを漂流者は不思議そうな顔で見つめ、じゃあね!と軽やかに挨拶したあと腕を絡めてLoidの居室から出ていった。
「なるほど、あの二人はそういう関係でしたか……」
Loidは客人に悪い事をしたなと思ったが、思わず笑みがこぼれる。
あんなに泰然としていた客人の慌てようときたら。
自分もあの客人の部屋を訪れる際には気をつけよう。マッサージ中か違うのか、よく確認しなくては。
終
角を曲がって普段は入らないその場所で、普段は近付かない部屋から声がする。
Loidの苦しそうな、だが時折吐息混じりの声が漏れ聞こえる。
思わず好奇心で耳をそばだて様子を窺う。Loidの声に呼応していたのはまさかそんな……胸が軋むように痛んだ。
「ここ?ふふ、ここ好きだね」
「あぁ……そこ、そこは……!」
「もっとして欲しいの?じゃ、頑張る」
「くっ……いいです、そこを、もっと……」
「Loidは欲しがりだね、やりがいがある」
漂流者の声が聞こえた。
少し前に愛を告げ互いの思いを通わせた最愛の、唯一の人が自分以外の、しかも執事と情を通わせ合っている事実にRoatheは激しく動揺した。
多重恋愛をしても構わないとも言った。
オロキンは快楽に寛容だ、とも。
だが実感の伴わない言葉だったと今ならわかる。
頭が沸騰しそうなほどの怒り、絶望、焦燥、悲しみが目まぐるしく襲ってきた事実にRoatheは打ちのめされていた。
こんなにも自分は漂流者に執着心を持ってしまったのか、と。
足が勝手に前に進む。
真実にLoidと漂流者がそういう関係ならば……。
今の感情が何なのか、それに対してどう対処したらいいのかわからなかった。
見たくはないのに足は動き続け、混乱したままヨロヨロと部屋に近づく。
一層大きくなった声に背中が強張るのがわかったが、よく訓練された体は開け放してあったそこに静かに滑り込んでいた。
見たくない、知りたくない。
そんな思いとは裏腹に身体は静かに任務を遂行する暗殺者のように気配を殺し二人を視認できる場所にいた。
「……何を、しているんだ?」
「あ!Roathe!後で行こうと思ってたんだよー。ん?何って、見てわからない?」
「あぁ、これはお客様。このような格好で失礼いたします」
「わからないから聞いてるんだ、我が愛よ。なぜ執事の背中を押している??」
確かに二人はベッドにいた。
しかし体を横たえているのは執事で、漂流者はその横に立ち執事の背中を何やら指で押したり擦ったりしている。
裸でもなくきちんと服を着て、だ。
思っていた光景との違いにRoatheは混乱した。
先程までの恐慌とは違い純粋に「何だこれ?」という類の混乱であった。
「これねマッサージっていうんだけどホルバニアにいる時に避難民の人から教えてもらったんだ。体のちょっとしんどいなって所を揉んだり押したりすると楽になるんだって」
「ええ、それでわたくしがお願いしてやっていただいた次第です。腰に違和感があったんですが楽になりました!ありがとうございますテンノ」
僅かに汗ばむ最愛の人とスッキリした顔の執事にRoatheは形容しがたい顔で応えた。
「なーに変な顔してんのさ!何か用があったんじゃないの?」
「…………いや、いい。少し疲れた」
眉間に皺を寄せ頭を抱えるRoatheを漂流者は不思議そうな顔で見つめ、じゃあね!と軽やかに挨拶したあと腕を絡めてLoidの居室から出ていった。
「なるほど、あの二人はそういう関係でしたか……」
Loidは客人に悪い事をしたなと思ったが、思わず笑みがこぼれる。
あんなに泰然としていた客人の慌てようときたら。
自分もあの客人の部屋を訪れる際には気をつけよう。マッサージ中か違うのか、よく確認しなくては。
終
Warframeで遊んでたらうっかりRoathe沼にハマったテンノ。
Roatheのお陰でようやくWarframeの世界観とか諸々が理解できたので「わぁ、Roatheってすごいなぁ」って尊敬から愛情に変わるのに秒でしたよ。
なおLyon神父の事も心配しながら見守ってます。
Marieは……自由にするがよい(*ᵕᴗᵕ)⁾⁾ゥンゥン
夢の世界在住。
Roatheのお陰でようやくWarframeの世界観とか諸々が理解できたので「わぁ、Roatheってすごいなぁ」って尊敬から愛情に変わるのに秒でしたよ。
なおLyon神父の事も心配しながら見守ってます。
Marieは……自由にするがよい(*ᵕᴗᵕ)⁾⁾ゥンゥン
夢の世界在住。
最近の記事
タグ
