ジャッカルは部下を切り捨てて来ました。
自分より強い相手に喧嘩を売った部下二人を粛清しました。
危険だから今は待機していろとの命令を聞かず、勝手に井戸の水を奪いに行った部下数名も、放っておきました。
強すぎる敵との戦いを避けるため、退却を指示したのに、相手を侮って戦おうとした部下も見殺しにしました。
ジャッカルたちを抹殺すると宣言するためのメッセンジャーとして敵に使用された部下が、目の前で爆死した時、ジャッカルは余裕の笑みで「ふれてはいかんものにふれてしまったらしい」と、のんきなことを言いながら、部下の死を全く気にしていない様子でした。
右腕であるフォックスが危機に陥る可能性が高いと知った時、「俺の右腕はここにある」などと言って、時間稼ぎに利用し、案の定あっさりと見捨てました。
このあたりから、部下の不信感は最大値にグンと近づいていったのです。
フォックスから情報を聞き出した敵は、先回りすると、フォックスの死体をジャッカル行きつけのバーに置きました。
余裕ぶっていたジャッカルはここでようやく、追い詰められていることに気付きました。
部下も恐慌状態に陥り、逃げ出しました。
しかし、部下は逃げられないことを悟りました。
なんとか助かりたい部下たちは、敵にジャッカルの首を差し出して、見逃してもらうために、ジャッカルを囲みました。
「あんたは仲間を裏切るのが得意だったな。今度はあんたの番だ！」
部下に切り捨てられそうになったジャッカルは、切り捨てられる前に、裏切ったすべての部下を切り捨てることにしました。
ダイナマイトで部下全員を爆殺したジャッカルは、敵を倒すために悪魔を目覚めさせることにしました。
ジャッカルは口八丁手八丁で、自分は兄だと偽り、悪魔を手懐けました。
しかし、敵の前では悪魔も勝てず、倒れ込みました。
ジャッカルはなんとか助かろうとしますが、助けを求める悪魔の巨大な手に捕まり、身動きが取れません。
敵は動けないジャッカルの足元にダイナマイトを置くと、去っていきました。
命乞いをするジャッカルですが、当然聞き入れてはもらえません。
己の保身のため、多くを切り捨ててきたジャッカルは、とうとうこの世から切り捨てられることになってしまったのです。
こうして、ジャッカルは悪魔もろとも、ダイナマイトで爆死するのでした。
「あろ！！」