ジャッカルは自分たちだけのオアシスを探していました。
水や食料を得られる場所はありましたが、対価を払わなければならず、面倒でした。
なので、自分たちが独占できる水の供給場所を欲していたのです。
そんなある日、とある村でかれた井戸の下に水脈がある、という話を聞きつけます。
硬い岩盤を砕くことができれば、井戸に水が蘇るというのです。
ジャッカルは部下とともに水が復活したのを見計らって、井戸を奪おうと考えました。
幸い、その村には身寄りのない子どもとその養母しかおらず、井戸を蘇らせるために協力する男だけが懸念材料でした。
無事、井戸から水が出たのを確認したジャッカルでしたが、岩盤を砕いた男がとても強いと知っていたため、その男が村を去ってから奪うことにしました。
途中、暴走した部下二人が先走って井戸を奪おうとして返り討ちにあいましたが、ジャッカルは動きませんでした。
その夜、ジャッカルが予想していた通り、男は黙って村を去っていきました。
ジャッカルは部下を引き連れ、村へ襲撃をかけました。
しかし、誤算が発生しました。
このまま蹂躙して水を独占するつもりのジャッカルでしたが、養母の撃った銃の音を聞きつけて男が戻ってきたのです。
男と争っても勝ち目はないジャッカルは、人質の子どもにダイナマイトをつけて走らせ、男が子どもを助けている間に逃げることにしました。
そのさなか、養母は子どもを爆風から守り、命を落とします。
男は怒り、ジャッカルたちの殲滅を決意しました。
その後、ジャッカルは部下を見捨てるなどしながら余裕の態度で逃げましたが、時間稼ぎに見捨てた部下の死体がいきつけのバーに転がっているのを見て、ようやく自分が追い詰められていると気づきます。
恐慌状態に陥った部下たちは、ジャッカルの首で見逃してもらおうとし、逆にジャッカルにダイナマイトで返り討ちにあい、全滅しました。
男に追い込まれたジャッカルは、悪魔の封印を解いて男を葬り、水を手に入れることを思いつきます。
男さえ倒せれば、あとはあの村の水は自分のものになるのです。
悪魔を騙して自分が兄貴だと信じ込ませたジャッカルは、お前を封印したのはヤツだと嘘をつき、悪魔を男に差し向けます。
しかし、男の圧倒的な力と怒りを前に、悪魔は敗れ去ります。
ジャッカルは助かるために悪魔を倒した男を讃えますが、そんな言葉でごまかせるはずもなく、助けを求める悪魔の巨大な手に体を拘束され、動けなくなったところでダイナマイトを足元に置かれてしまいます。
必死の命乞いも虚しく、水を奪い独占しようとしたジャッカルは、ダイナマイトの炎と爆風に焼き尽くされ、悪魔ごと吹き飛ぶのでした。

「あろ！！」