★「どうもデニールブラザーズですー」

★◎「お願いしますー ありがとうございますー」

★「あっ いま チンジャオロースーのぬいぐるみをいただきましたけどもね」

◎「ありがたいですねー」

★「こんなんなんぼあってもいいですからね」

◎「一番いいですからねー」

★「ありがたいですよ ほんと」

★「ゆうとりますけれどね」


◎「いきなりですけどね、うちのオカンが、好きなSNSがあるらしいんやけど」

★「あ そーなんや」

◎「そのSNSの名前をどうも忘れたらしくてね」

★「好きなSNSの名前わすれてもうて、どないなってんねんそれ」

◎「でまあ色々聞くんやけどな、全然分からへんねんな」

★「分からへんねんの？」

◎「せやねん」

★「いやほな俺がな、オカンの好きなSNS、ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴ゆうてたかってのを教えてみてよ」


◎「あのー なんかどこかの開発者が1日で作ったSNSやって言うねんな」

★「おー」

★「タイッツーやないかい その特徴は完全にタイッツーやがな」

◎「タイッツーなぁ」

★「すぐ分かったやん こんなんもう」

◎「でもこれちょっと分からへんのよ」

★「なにが分からへんのよ？」

◎「いやおれもタイッツーと思うてんけどな」

★「そうやろ？」

◎「オカンが言うには、」

★「おー」

◎「可愛くておしゃれでキラキラした情報がいっぱい流れてきて楽しいらしいねん」

★「あー ほなタイッツーと違うかぁ」

★「タイッツーがキラキラしてるわけ無いもんな」

◎「そやねん」

★「タイッツーはインスタで生きられない人間が開発したキラキラと無縁のSNSなんやから」

◎「そやねんな」

★「そもそもタイッツーは頑張ってお風呂入ったことを報告することがメインコンテンツのわけわからんSNSやからキラキラしようがないのよ」

◎「そやねんそやねん」

★「タイッツーってそういうもんやから ほなタイッツーとちがうがなこれ」

◎「おー」

★「ほなもう一度詳しく教えてくれる？」

◎「使い始めてみたけど、ほとんどの機能が工事中らしいねん」

★「タイッツーやないかい」

★「まだつぶやきとフォローしか出来ないのに開発者が勢いだけで公開したSNSやねんからあれ」

★「こんなに工事中ばかりで世の中に公開されるサイトなんて個人ホムペかタイッツーくらいなもんやねんから」

◎「まあねー」

★「タイッツーで決まりやそんなもん」

◎「でも分からへんねん」

★「なにが分からへんのよ」

◎「いやおれもタイッツーと思うてんけどな」

★「そうやろ？」

◎「オカンが言うには、」

★「おー」

◎「誰もがイメージする王道のSNSらしいねん」

★「ほなタイッツーとちゃうやないかい」

★「タイッツーはログボがあったりガチャがあったりする王道とかけ離れたSNSやねんから」

◎「そやねんそやねん」

★「しかも普通ガチャは回すほど世界観が分かってくるのにタイッツーのガチャは【すごい机】とか【サメハダ】とか【未定9】とか出てきて回すほど頭が混乱してくるシステムなのよ」

◎「そやねん」

★「タイッツーとちゃうがな」

◎「おー」

★「ほなもっとなんか言ってなかった？」

◎「そのSNSを使ってると、」

★「ほー」

◎「何故か古き良きインターネットを思い出すらしいねん」

★「タイッツーやないかい」

★「タイッツーは平成中期にタイムスリップしたかと勘違いするくらい牧歌的な雰囲気やねんから」

★「しかも現代にあるまじき簡素なデザインなのよ」

★「令和の時代まで積み上げてきた人類のデザインノウハウどこいったのよ タイッツーよそんなもん」

◎「分からへんねんだから」

★「なんで分からへんのよこれで」

◎「俺もタイッツーと思うてんけどな」

★「そうやて」

◎「オカンが言うには 」


・・・続くかも