結局犯人が捕まらない話だったんだなと見返して初めて気付いた。
　もしかしたら伏線か？　悪の組織側の話はあまり覚えてないので、もしかしたらそうだったかもしれない。

　せいあさん初登場回かつ、マクレーンの紹介回。
　マクレーンの登場シーンが「現場の壁を思い切りぶち抜く」で、博愛精神を持つロボット警察官としてそれでいいのかとツッコミたくなる。インパクトを重視したのかなあ……その後デッカードが話してくれる「暴力で問題を解決することを好まない」というキャラ紹介と矛盾しているようにも思うが、一刻も早く勇太くんに状況を知らせたいが故の行動、ということで一応納得はしています。

　個性が強すぎるロボット刑事の面々のなかだと、マクレーンがいちばん、いわゆる「ロボット」的な性格だと思う。正確性が求められるスナイパーという役割がキャラクターに表れているせいかな。あと言葉による定義に人一倍こだわってそうなとことか。
　5話でも、せいあさんに「たとえ僅かでも可能性があれば全力を尽くす。私は人間ではないが、人間とはそういうものだと学んだ。あなたはそうではないのか？」って言っちゃうし。
　この台詞は、せいあさんにしてみたら、「あなたは人間ではないのか？」と言われているのと同じだ。そして最終的にマクレーンもせいあさんも、僅かな望みにかけ、防衛隊はブレイブポリスに協力し、マクレーンは針の穴に糸を通すような射撃になんなく成功する。
　最後のシーンでせいあさんが「これで私も少しは人間らしくなったかな。マクレーン刑事にもそう伝えてね」と言うのは、マクレーンの説得に対する答えだと思う。ブレイブポリスの純粋さ、直向きさが頑なな人の心にさりげなく影響を与え、変化していく。この変化が劇的でないところがこの会のいいところだと思う。

　ロボットと人間を分けるものは何なのか？
　そもそもそんなもの存在するのか？
　心あるものとして生きるとはどういうことなのか？
　というテーマはジェイデッカーにおいて何度も繰り返される。
　これからも注目していきたいね。
　
　それにしてもマクレーンがかっこいい。せいあさんと2人で話している時の、ライフルに寄りかかってるポーズとか……
　デッカードは引き続き勇太くん大好き。声が甘い。「できれば代わってやりたいが」という言い回しに頬が緩んでしまう。
　あと、勇太くんとせいあさんの弟を抱えて岸へ走ってくるデッカードがちょっとガニ股だったのが面白かった。上体を上げて小走りするとああなるよね、わかる。