ボクらを作ったオモチャたち シーズン1「バービー」・シーズン3「ニンジャ・タートルズ」
公開 2026/02/05 20:36
最終更新
2026/02/05 20:36
Netflixの『ボクらを作ったオモチャたち』というドキュメンタリーシリーズを観れば『バービー』も『タートルズ』も、かなりのことがわかるようになってますよ、と。TBSラジオのアトロクで宇多丸さんがおっしゃっていたので、理解を深めるために鑑賞。
まずは、シーズン1のバービー回から。
バービーが誕生する前、女の子が遊ぶ人形といえば着せ替えできない赤ちゃん人形しかなかったらしい。それを知って思い出したのが、「映画バービー」の冒頭シーンだ。女の子たちが赤ちゃん人形でままごと遊びをしていたところにバービーが現れると、それまで遊んでいた人形を叩き割ってしまうあの象徴的な場面である。
映画の中のリアルワールドのマテル社は、幹部が全員男性という設定になっている。でも実際のマテル社は、バービーの生みの親であるルース・ハンドラー自身が女性だし、現在も女性幹部が多数活躍している会社だ。ということは、あの描写は現実のマテル社というより社会全体の男性優位構造への風刺なのか、それともバービー誕生当時に批判的だった男性社員たちへの皮肉なんだろうか。
ルースは「映画バービー」にも登場するけど、実際のルース・ハンドラーとは全然印象が違う。インタビュー映像を見ると、話し方からも揺るぎない信念を持った強い女性だということがよく伝わってくる。
面白いのは、ルースが粉飾決算で逮捕された後の話だ。男性が製造ラインを担当した結果、おかしな人形が生まれてしまったという。この流れは、「映画バービー」でケンがリアルワールドから戻ってきて、バービーランドを男社会に変えてしまうシーンと重なって見えた。
終盤で語られていた「マテルは何かすべきだ」「過去をさらけ出して変化を起こさないと」というメッセージ。その答えが「映画バービー」だったのかもしれない。「バービーは人を不快にし、同時に元気づけながら存在する」というナレーションも印象に残った。この番組も「映画バービー」も受け入れたマテル社は、やっぱり懐が深いと思う。
続いて、シーズン3のニンジャ・タートルズ回。
日本語で言うなら"同人誌"からニンジャ・タートルズが生まれた話は、そのサクセスストーリー自体がアメコミやハリウッド映画のようだった。しかも、最初のキャラクターを描いたきっかけが同居していた相手を笑わせるためだったというのは、面白すぎるエピソードだ。
フィギュア化したいからアニメをつくり、見分けがつくようにバンダナの色を変えたり、イニシャル入りのベルトをつけさせたり、性格を設定したりと、通常とはまったく逆の順番でキャラクターが出来上がったことに驚いた。むしろ、同人誌の時代は見た目も性格も同じで、ただ亀が東洋的な武器を持って敵と戦っているだけのストーリーで人気が出たというのが不思議に思える。
また、世界的ヒットをプロデュースしたマーク・フリードマンの貢献は計り知れない。
バービー回と違って、タートルズ回はアメリカンドリームと感動を味わえる内容だった。ケビンとピーターの2人がまた一緒に創作活動ができたらいいなと心の底から思った。
このシリーズの編集も面白い。アメリカンジョークなのだろうか、インタビューの音声を巧みに切り取ってギャグ風に仕上げる演出が楽しめた。
まずは、シーズン1のバービー回から。
バービーが誕生する前、女の子が遊ぶ人形といえば着せ替えできない赤ちゃん人形しかなかったらしい。それを知って思い出したのが、「映画バービー」の冒頭シーンだ。女の子たちが赤ちゃん人形でままごと遊びをしていたところにバービーが現れると、それまで遊んでいた人形を叩き割ってしまうあの象徴的な場面である。
映画の中のリアルワールドのマテル社は、幹部が全員男性という設定になっている。でも実際のマテル社は、バービーの生みの親であるルース・ハンドラー自身が女性だし、現在も女性幹部が多数活躍している会社だ。ということは、あの描写は現実のマテル社というより社会全体の男性優位構造への風刺なのか、それともバービー誕生当時に批判的だった男性社員たちへの皮肉なんだろうか。
ルースは「映画バービー」にも登場するけど、実際のルース・ハンドラーとは全然印象が違う。インタビュー映像を見ると、話し方からも揺るぎない信念を持った強い女性だということがよく伝わってくる。
面白いのは、ルースが粉飾決算で逮捕された後の話だ。男性が製造ラインを担当した結果、おかしな人形が生まれてしまったという。この流れは、「映画バービー」でケンがリアルワールドから戻ってきて、バービーランドを男社会に変えてしまうシーンと重なって見えた。
終盤で語られていた「マテルは何かすべきだ」「過去をさらけ出して変化を起こさないと」というメッセージ。その答えが「映画バービー」だったのかもしれない。「バービーは人を不快にし、同時に元気づけながら存在する」というナレーションも印象に残った。この番組も「映画バービー」も受け入れたマテル社は、やっぱり懐が深いと思う。
続いて、シーズン3のニンジャ・タートルズ回。
日本語で言うなら"同人誌"からニンジャ・タートルズが生まれた話は、そのサクセスストーリー自体がアメコミやハリウッド映画のようだった。しかも、最初のキャラクターを描いたきっかけが同居していた相手を笑わせるためだったというのは、面白すぎるエピソードだ。
フィギュア化したいからアニメをつくり、見分けがつくようにバンダナの色を変えたり、イニシャル入りのベルトをつけさせたり、性格を設定したりと、通常とはまったく逆の順番でキャラクターが出来上がったことに驚いた。むしろ、同人誌の時代は見た目も性格も同じで、ただ亀が東洋的な武器を持って敵と戦っているだけのストーリーで人気が出たというのが不思議に思える。
また、世界的ヒットをプロデュースしたマーク・フリードマンの貢献は計り知れない。
バービー回と違って、タートルズ回はアメリカンドリームと感動を味わえる内容だった。ケビンとピーターの2人がまた一緒に創作活動ができたらいいなと心の底から思った。
このシリーズの編集も面白い。アメリカンジョークなのだろうか、インタビューの音声を巧みに切り取ってギャグ風に仕上げる演出が楽しめた。
