バービー
公開 2026/02/05 21:33
最終更新
2026/02/05 21:33
広告にキノコ雲を使ったという件で食わず嫌いしていたんだけど、アトロクであまりにも話題になっていたので観ることにした。
思っていたよりマテル社も作品内容も自虐的だった。最初はマーゴット・ロビーが人形みたいな動きをしているのが妙に面白い。ただ、ネット(主にX)でわーわー騒ぐタイプの人が観たら、冒頭の時点で発狂しそうだなとも思った。登場人物がみんなバービーだから「ハイ!バービー」が飛び交い(「ハイ!ケン」も同様に)、序盤は長いコントの導入部分というか、ギャグ映画を観ている感じ。ライアン・ゴズリングのケンがとてつもなく胡散臭く見える。
それまでギャグ一辺倒だったのが、15分を過ぎたあたりからリアルワールド(人間界)へ行く展開が始まる。
人間界に来た途端、そこはマッチョな世界だ。アメリカのゴリゴリミソジニーが全体に漂っている。バービーが探していた女の子・サーシャとの出会いは、バービーから見たらショックだけど、人間から見れば確かに定番バービーにはそういうイメージがあるよね。ビリー・アイリッシュが地毛のブロンドとコルセット姿でUK版Vogueの表紙を飾ったとき、その美貌から「そっち側か」とファンに攻撃されたことを思い出した。
中盤のブチ切れアメリカ・フェレーラの言葉には共感しかない。定番バービーが「男社会での理不尽な女性像を言語化したら洗脳が解けた」という展開には笑ってしまった。
「何を頑張ってもいつも2番手、誰も俺を認めてない」と言うケン。男女の立場が逆転した世界のバービーランドでケンの扱いが軽いことが、終盤のシーンへと繋がっていくわけだけど、ケンが悩んでいるシーンが茶化されているのはこれでいいのかな、とも感じる。
終盤、アメリカ・フェレーラが「普通のバービーを作る」と言うシーン。「自分でいることが幸せって思えればいい」という言葉は最近よく聞くポジティブワードの代表格で、ザ・ガールズ・エンパワーメントって感じなんだけど、よく聞く言葉だからこそ、簡単にエンディングが片付けられているように思えてしまった。そして、マテル社CEOの「ひどい提案だ」で一気に落とされるのは、私の感想のように安い言葉だから軽くあしらわれているのか、男から見てくだらないから却下されているのかはわからない。
こんなに突っ込んだ作品を作るなら、バービーならではのもっと強烈なガールズ・エンパワーメントを見せつけてほしかった。
そしてエンディングのビリー・アイリッシュ。公開当時は何も思わなかったけど、2026年の今聴くと、きれいごとを言うビリーがきれいごとのエンディングを迎えたバービーの主題歌を歌うという感じで、モヤモヤした気持ちでエンドロールを観た。
思っていたよりマテル社も作品内容も自虐的だった。最初はマーゴット・ロビーが人形みたいな動きをしているのが妙に面白い。ただ、ネット(主にX)でわーわー騒ぐタイプの人が観たら、冒頭の時点で発狂しそうだなとも思った。登場人物がみんなバービーだから「ハイ!バービー」が飛び交い(「ハイ!ケン」も同様に)、序盤は長いコントの導入部分というか、ギャグ映画を観ている感じ。ライアン・ゴズリングのケンがとてつもなく胡散臭く見える。
それまでギャグ一辺倒だったのが、15分を過ぎたあたりからリアルワールド(人間界)へ行く展開が始まる。
人間界に来た途端、そこはマッチョな世界だ。アメリカのゴリゴリミソジニーが全体に漂っている。バービーが探していた女の子・サーシャとの出会いは、バービーから見たらショックだけど、人間から見れば確かに定番バービーにはそういうイメージがあるよね。ビリー・アイリッシュが地毛のブロンドとコルセット姿でUK版Vogueの表紙を飾ったとき、その美貌から「そっち側か」とファンに攻撃されたことを思い出した。
中盤のブチ切れアメリカ・フェレーラの言葉には共感しかない。定番バービーが「男社会での理不尽な女性像を言語化したら洗脳が解けた」という展開には笑ってしまった。
「何を頑張ってもいつも2番手、誰も俺を認めてない」と言うケン。男女の立場が逆転した世界のバービーランドでケンの扱いが軽いことが、終盤のシーンへと繋がっていくわけだけど、ケンが悩んでいるシーンが茶化されているのはこれでいいのかな、とも感じる。
終盤、アメリカ・フェレーラが「普通のバービーを作る」と言うシーン。「自分でいることが幸せって思えればいい」という言葉は最近よく聞くポジティブワードの代表格で、ザ・ガールズ・エンパワーメントって感じなんだけど、よく聞く言葉だからこそ、簡単にエンディングが片付けられているように思えてしまった。そして、マテル社CEOの「ひどい提案だ」で一気に落とされるのは、私の感想のように安い言葉だから軽くあしらわれているのか、男から見てくだらないから却下されているのかはわからない。
こんなに突っ込んだ作品を作るなら、バービーならではのもっと強烈なガールズ・エンパワーメントを見せつけてほしかった。
そしてエンディングのビリー・アイリッシュ。公開当時は何も思わなかったけど、2026年の今聴くと、きれいごとを言うビリーがきれいごとのエンディングを迎えたバービーの主題歌を歌うという感じで、モヤモヤした気持ちでエンドロールを観た。
